ファーストコーポレーションは、東京、神奈川、埼玉、千葉で分譲マンション建設。用地手当てから建築まで一貫の造注方式に強み。
株主優待はクオカードです。
ファーストコーポレーションの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
土地購入から建築まで一貫するバブル期方式
2015年 IPO
2015年3月にマザーズ市場に上場し、公開価格1,600円に対して、初値2,000円(+25%)と好発進しました。
その後は、株式分割、優待新設、東証1部昇格と、着々とこなして株価は右肩上がりを続けています。
成長力と利回りが両立
リスクのあるビジネスモデルと言われつつも、好景気・不動産市況にも支えられて、高成長しています。
またそれにともなって、配当性向30%基準から、増配を続けています。
これによって、成長力と利回りを高いレベルで維持しており、株主優待のクオカードとあわせて、個人投資家に人気の銘柄となっています。
高成長と高い配当利回りを投資理由にあげられています。
・四季報の最初の方に載ってて強い印象
・高成長
・配当利回り3.49%
・土地仕入れ~建物販売まで一貫
・75日線サポートに上昇(高値は切り下げ)
引用元:ゆとりサラリーマンの優待投資
営業CFマイナスで棚卸し資産増加という、不動産銘柄らしい状態で成長しています。
営業CFはマイナスだが、たな卸資産の増加額が3,897,725千円あることが主因。
つまりマンションを堅調に供給しており、その販売戸数に十分なゆとりがあるということ。
急速なマンション需要が発生してもそれに対応できるだけの戸数を用意できていることを表している。
引用元:白えび株式投資日記
2018年2月期においても、半期通過時点で受注済み案件によって通期業績は鉄板と目されており、さらなる積み上げも期待されています。
会社側のアナウンスとしても、「上期はほぼ計画線、通期利益予想はコンサバで上積み目指す」、としているので、通期業績は鉄板圏かと思われます。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
リスクを指摘する声も多い
高配当+優待のため1単元購入したそうですが、以下のリスクから買い増しはしないと指摘されています。
・建設業で景気に敏感
・自己資本比率が35%であること(年々上昇はしていますが。)
・2016年度に1度減配している(連続増配ではない)
バブルさながらのビジネスであり、常にファイナンスリスクが伴うと指摘されています。
土地から購入するバブル期さながらの“造注方式”であり、土地の値上がりを前提に進めるかなりリスクの高いビジネスモデルであり、運転資金はあればあるほどよく、常にファイナンスのリスクを伴います。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
中期経営計画
ファーストコーポレーションは、2020年5月期を最終年度とする3ヶ年の中期経営計画を発表しています。
2020年5月期において、売上高349億円(年率+19%成長)、経常利益31億円(年率+15%成長)を目標値としています。
これは1年ローリング前の中期経営計画における2019年5月期の数値目標とほとんど同じであり、ちょうど1年遅れとなった格好であると指摘されています。
丁度“一年遅れ”になった格好です。これは施工体制拡充のための採用計画が未達になったことや、“働き方改革”により目標数値をマイルドにしたことが影響しています。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
株主優待はクオカード
株主優待は保有株式数に応じてクオカードがもらえます。
- 100株 1,000円相当
- 10,000株 2,000円相当
配当利回りが良いことに加えて、クオカード優待もあるため、個人投資家に人気があります。
本日1月13日の株価905円で予想配当37円かな?
配当利回りは4.09%です。それにクオカード1000円なので結構お買い得でしょうか?
引用元:年金生活者の投資
総合評価
直近IPO銘柄で、高成長・高利回り・クオカード優待ということで、個人投資家には人気の高い銘柄です。
一方で、リスクのあるビジネスモデルでもあることから、株価が上がった現状では、市況の影響を受けやすく、不動産素人な個人投資家にはなかなか投資しにくい銘柄でもあると思います。
配当やクオカード優待についても、狙って取るような水準にはもはやないため、ここからの新規投資は慎重にならざるを得ません。
株価上昇により利回りが低下しているため、売却を検討されているとのことです。
株価(1,633円)★★★★★:右肩上がり
配当金(2.3%)★★★★☆:増配中/li>
優待内容 ★★☆☆☆:利回り0.6%
参考指標:PER 13.1倍、PBR 5.0倍
総合得点(15点満点):11点
※ データは2017年1月12日終値時のものです
引用元:「マイホームへの道」株主優待・ふるさと納税で豊かな生活
増配を続けながらも、資金需要のために増資で手当しようというのは、ちぐはぐ感が否めないと指摘されています。
目の覚めるようなペースで増配、及び、増配を予想していますが、還元が過大な印象もあります。それに加えて会社側のアナウンスによれば、配当性向も更に積み増ししようとする意向があるため、足許で多額の事業資金を必要とする超高層マンションの案件獲得を狙う動きとの“ちぐはぐ感”も否めず、必要に応じたPOで事業資金を手当しようというのであれば、それはちょっと違うような気もしています。
引用元:なちゅの市川綜合研究所