7月優待銘柄の比較分析【2018年7月】

7月優待銘柄について、クオカード優待とそれ以外に分けて比較分析をしてみます。

今回はそれ以外の方の比較分析となります。

▼クオカード優待の比較分析はコチラ

7月クオカード優待銘柄の比較分析【2018年7月】
7月クオカード優待銘柄の比較分析【2018年7月】
7月のクオカード優待の銘柄を比較分析したいと思います。 稲葉製作所の1銘柄だけは図書カードですが、クオカード優待の仲間に入れます。 ...
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7月優待銘柄の比較分析

分析対象

今回の比較分析の対象は14銘柄です。

バルニバービ鳥貴族バロックジャパンリミテッドジャパンミートティーライフ丸善CHIHDダイドーグループHDタカショー日本駐車場開発トーホークロスフォー丸千代山岡家総合商研アイモバイル

利用データについてはページ最下部に表で掲載しています。

市場評価

まずは現在の市場からの評価としてPERとPBRを見てみます。

縦軸がPER(今期予想)です。

横軸がPBR(前期実績)です。

7月優待銘柄 PBR PER

高評価(割高)な銘柄

グラフの右上部分の銘柄は高評価(割高)といえます。

まず、右側の方に飛び抜けているのが日本駐車場開発です。グロース株と言ってよいくらいの好業績で市場から高く評価されています。PER評価はそこそこですが、PBR評価はかなり高く、必然的にROEも高い経営となっています(ROEについては後述します)。

続いて、上の方に飛び抜けているのは、クロスフォーとバルニバービです。PER評価が高くなっています。どちらも今期は減益予想となっていますが、市場は一時的な減益だと認識している可能性があります。

あとは、鳥貴族とジャパンミートも総合的には高評価(割高)なグループです。

低評価(割安)な銘柄

グラフの左下の部分は低評価(割安)といえます。

タカショー、総合商研、ティーライフ(グラフでは重なっていて見えづらいですが)の3銘柄は小粒で低評価(割安)なグループです。

PBR(横軸)的には、丸善CHIHD、ダイドーグループHD、トーホー(グラフでは重なっていて見えづらいですが)の3銘柄が低評価(割安)です。利益成長は期待されておらず、PBR1倍付近の評価になっていると思われます。

PER(縦軸)的には、アイモバイル、バロックジャパンリミテッドの2銘柄が低評価(割安)です。

自己資本利益率(ROE)

次にROEとPERで見ていきたいと思います。

縦軸がPER(今期予想)です。

横軸がROEです。

7月優待銘柄 ROE PER

高ROE銘柄

クロスフォーと日本駐車場開発が右上に飛び抜けています。2銘柄とも成長を期待されていると考えられますが、日本駐車場開発の方が時価総額が大きいこともあってか比較的割安です。

バルニバービも高ROE高PERとなっており、今期は減益予想となっていますが、まだ成長期待は高いものと思われます。

その他では、ジャパンミート、鳥貴族、アイモバイルも高ROEです。中でもアイモバイルは高ROEながら低PERとなっており、割安成長株として期待できるかもしれません。

低ROE銘柄

前期が最終赤字でROEもマイナスなのが丸善CHIHDと丸千代山岡家です。

その他、ダイドーグループHD、トーホー(重なっていて見えづらいですが)、タカショーあたりは低ROEです。しかしながらPER評価は割と高い状況です。

総合利回り

優待銘柄ということで、配当利回り+優待利回りである総合利回りを見てみます。

縦軸が総合利回りです。

横軸が自己資本比率です。経営の安定性を見る指標として総合利回りと合わせて見てみます。

7月優待銘柄 自己資本比率 総合利回り

総合利回りが高い銘柄

クロスフォーやバロックジャパンリミテッドは、総合利回りが高いですが、自社製品(や割引)なので、現実的にはここまで高い利回りとは言えないかもしれません。

その他には総合利回り4%を超えるものはなく、全体的に7月優待銘柄の総合利回りはイマイチです。

アイモバイルとティーライフは自己資本比率が非常に高く、総合利回りはイマイチながらも長期保有には向いているかもしれません。

総合利回りが低い銘柄

鳥貴族は飲食銘柄にしては総合利回りがしょぼいです。株価が高すぎると見るか、今後も優待変更による拡大余地があると見るか・・・。

ダイドーグループHDは自社製品の飲料やゼリーの詰合せで結構豪華なのですが、株価上昇により総合利回りで見ると2%を切っており、投資妙味が薄れてしまいました。

7月優待 個別銘柄ピックアップ

以上の比較分析から、期待の銘柄をピックアップしたいと思います。

優待目的で狙いたい銘柄

基本的にはオススメできる銘柄はありません。

7月優待銘柄は数少ないためか、あまり総合利回りが良くなくても長期ホールドしている個人投資家も多いのかもしれません。

この水準からあえて参戦したい銘柄は無いのではないかと思います。

優待より業績に期待する銘柄

グロース株として日本駐車場開発、割安成長株としてアイモバイルには期待できると思います。

日本駐車場開発は、自己資本比率はイマイチですが、高ROEで市場評価も高い状態です。

アイモバイルは、好財務でROEもそこそこですが、市場評価はそこまで高まっておらず、今後の業績によってはPER評価の見直しも期待できます。

まとめ

7月優待を比較分析してみましたが、優待を目的に購入したいと思える銘柄はありませんでした。

業績期待で見てみると日本駐車場開発とアイモバイルは面白いと思います。

7月優待で狙うなら、クオカード優待の方であげた不二電機工業ですね~。

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利用データ

2018年7月6日時点の数値を用いています。

PERは今期予想(yahooファイナンス)です。一部の銘柄で業績予想がなく、yahooファイナンスに記載されていないものは、四季報データを用いました。

PBR、ROE、自己資本比率は前期実績値です。

グレアム係数は、PER×PBRです。

総合利回りは、配当利回り+優待利回りです。優待では長期優遇制度は含めず、利用価値のあると判断される優待内容のみを採用しています。

銘柄名から本ブログの個別分析のページも確認いただけます。

銘柄 PBR PER グレアム係数 ROE 自己資本比率 総合利回り 単元価格 時価総額
バルニバービ 4.55 40.28 183.27 19% 35% 2.0% 2,732 118
鳥貴族 3.94 21.05 82.94 16% 42% 1.2% 2,432 283
バロックジャパンリミテッド 2.18 11.6 25.29 7% 43% 7.9% 982 356
ジャパンミート 2.63 27.13 71.35 13% 57% 2.2% 2,312 617
ティーライフ 1.26 13.45 16.95 11% 77% 3.4% 1,285 55
丸善CHIHD 1.01 30.53 30.84 -1% 25% 2.5% 396 367
ダイドーグループHD 1.16 28.87 33.49 3% 52% 1.9% 6,380 1057
タカショー 0.8 21.32 17.06 3% 42% 3.4% 474 59
日本駐車場開発 7.34 26.07 191.35 31% 33% 2.2% 182 634
トーホー 1.09 32.34 35.25 2% 30% 4.1% 2465 271
クロスフォー 2.69 45.36 122.02 29% 49% 12.7% 411 72
丸千代山岡家 2.4 17.47 41.93 -1% 28% 3.8% 1493 37
総合商研 1 13.38 13.38 10% 26% 2.6% 892 27
アイモバイル 1.92 14.09 27.05 19% 76% 2.8% 1061 225
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