8月クオカード優待銘柄の比較分析【2018年8月】

8月のクオカード優待の銘柄を比較分析したいと思います。

なかなか個性的なメンツが揃っています。

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7月クオカード優待銘柄の比較分析

分析対象

今回の比較分析の対象は8銘柄です。

ディップ明光ネットワークジャパンマニーサンヨーハウジング名古屋キャリアリンク黒谷トライステージソーバルです。

利用データについてはページ最下部に表で掲載しています。

市場評価

まずは現在の市場からの評価としてPERとPBRを見てみます。

縦軸がPER(今期予想)です。

横軸がPBR(前期実績)です。

8月クオカード優待 PBR PER

高評価(割高)な銘柄

グラフの右上部分の銘柄は高評価(割高)といえます。

右側に飛び抜けているのはディップです。ネット特化の求人情報提供という事業で高成長&高評価となっています。

マニーは、PER・PBRともに高評価されています。ニッチトップの医療器具メーカーであり、これまでの安定成長とM&Aによる急成長が評価されている状態です。

明光ネットワークジャパンは、減益に陥っているため、結果的にPERが高い状態となっています。

低評価(割安)な銘柄

サンヨーハウジング名古屋と黒谷は比較的低評価となっています。

サンヨーハウジング名古屋は、業績好調ながら、不動産業ということで、他業種と並ぶと指標的には割安に感じられます。

黒谷は、銅スクラップ・銅インゴットを扱っており、資源価格によって業績が変動するため、あまり評価されない傾向にあります。

自己資本利益率(ROE)

次にROEとPERで見ていきたいと思います。

縦軸がPER(今期予想)です。

横軸がROEです。

8月クオカード優待 ROE PER

高ROE銘柄

ここでもディップがずば抜けています。

高ROE&高成長な割には、PER20倍未満というのは割安感があると判断する方が居てもおかしくないと思います。

低ROE銘柄

サンヨーハウジング名古屋とトライステージが低ROEとなっています。

サンヨーハウジング名古屋は、不動産業ながら自己資本比率が高く、堅実な経営をしているため低ROEとなっています。

トライステージは、ダイレクトマーケティング支援等を行っていますが、利益率が低く、上手く稼げていません。今期は減益予想となっており、低ROEの割にPERが高くなっています。

総合利回り

優待銘柄ということで、配当利回り+優待利回りである総合利回りを見てみます。

縦軸が総合利回りです。

横軸が自己資本比率です。経営の安定性を見る指標として総合利回りと合わせて見てみます。

8月クオカード優待 総合利回り 自己資本比率

明光ネットワークジャパンは3年以上の継続保有の場合、優待のクオカードが増額されますので、その場合を(*3)で表しています。同じようにマニーは1年以上の継続保有が条件であるため、(*1)で表しています。

総合利回りが高い銘柄

明光ネットワークジャパンが最も利回りが高いです。業績不振により株価が低迷しているため、結果的に総合利回りが良くなっています。

業績不振とはいえ、自己資本比率は高いままであり、連続増配銘柄でもありますので、3年以上継続保有の場合の総合利回り6%超はなかなか魅力的です。

サンヨーハウジング名古屋も4%超となっており、優待銘柄としての基準以上はあるのではないかと思います。

総合利回りが低い銘柄

マニー、ディップ、ソーバルあたりは、優待+配当を目的に投資するレベルではないと思います。

8月クオカード優待 個別銘柄ピックアップ

以上の比較分析から、期待の銘柄をピックアップしたいと思います。

王道優待銘柄

業績低迷が怖いものの、総合利回りと自己資本比率の観点から明光ネットワークジャパンになるかと思います。

特に3年以上の継続保有でクオカードが増額されると6%超の利回りとなるため、十分に魅力的な水準になります。連続増配銘柄であるというのもポイントです。

また、不動産業であるため安定感に欠けるとも思われがちですが、サンヨーハウジング名古屋は、不動産業では異例とも言える高い自己資本比率の堅実経営であり、配当・優待を目的としてホールドするのはアリだと思います。

優待より業績に期待する銘柄

まずはディップです。高成長銘柄であり、総合利回りも低いため、業績に期待するべき銘柄でしょう。

また、マニーについても総合利回り1%という状態では、配当や優待を目的に投資する方はかなり少数派だと思われます。

まとめ

8月優待銘柄のうち、クオカードを貰える銘柄に絞って比較分析してみました。

8月クオカード優待として1つピックアップするなら明光ネットワークジャパンですね。次点でサンヨーハウジング名古屋です。

明光ネットワークジャパンは業績低迷していますが、逆にチャンスと見て優待と配当を目当てに投資するのはアリだと思います。

利用データ

2018年8月15日時点の数値を用いています。

PERは今期予想(yahooファイナンス)です。一部の銘柄で業績予想がなく、yahooファイナンスに記載されていないものは、四季報データを用いました。

PBR、ROE、自己資本比率は前期実績値です。

グレアム係数は、PER×PBRです。

総合利回りは、配当利回り+優待利回りです。優待では長期優遇制度は含めず、利用価値のあると判断される優待内容のみを採用しています。

銘柄名から本ブログの個別分析のページも確認いただけます。

銘柄 PBR PER グレアム係数 ROE 自己資本比率 総合利回り 単元価格 時価総額
ディップ 7.29 18.79 136.98 37% 72% 2.1% 2,682 1,663
明光ネットワークJP 2.08 40.2 83.62 15% 75% 4.7% 1,105 307
明光ネットワークJP(*3) 2.08 40.2 83.62 15% 75% 6.5% 1,105 307
マニー(*1) 4.67 42.49 198.43 12% 88% 1.0% 4,645 1,655
サンヨーハウジング名古屋 0.7 12.5 8.75 5% 64% 4.2% 1,156 172
キャリアリンク 2.04 17.96 36.64 12% 58% 2.8% 533 67
黒谷 1.05 9.05 9.5 14% 45% 3.3% 603 86
トライステージ 1.58 31.49 49.75 4% 48% 2.8% 426 130
ソーバル 3.59 25.44 91.33 15% 75% 2.3% 1,330 109

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