エイアンドティー(6722)

エイアンドティーは、病院向け臨床検査機器システムメーカー。トクヤマの子会社。日本電子と提携。海外開拓に注力。

株主優待はありません。

エイアンドティーの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

スポンサーリンク

中国市場で成長を目指す血液検査製品メーカー

事業内容

エイアンドティーは、採血された血液を検査するための製品を、開発・製造・販売・カスタマーサポートまで一貫して行っています。

検体検査装置や臨床検査試薬を販売する血液検査事業と、臨床検査情報システムや検体検査自動化システムを販売する検査室IT化・自動化支援事業の2本柱となっています。

ストックビジネス

血液検査事業は、プリンター(機器)・インク(試薬)・紙(消耗品)に例えられように、検体検査装置を納入してもらい、その後の試薬・消耗品や保守サービスで稼ぐストックビジネスになっています。

また、検査室IT化・自動化支援事業についても、保守サービスやカスタマイズ等のストックビジネスとなっています。

両事業がストックビジネス型となっており、非常に安定した業績・CFとなっています。

病院では一度採用したメーカーの機器を乗り換えることは、よっぽどのことがないかぎり無いとコメントされています。

僕は病院で働いていたからわかるのですが

一度採用したメーカーの機器を乗り換えることはよっぽどのことがないかぎりありません。

新しい機器は使い勝手が違いますし、営業マンとの信頼関係も築けていないからです。

引用元:資産防衛の日々

中国市場

海外売上比率の向上を掲げており、特に成長著しい中国市場をターゲットにしています。

中国業界大手のRunda Medicalと販売店契約を締結し、OEMパッケージ販売推進に向けた準備を進めています。

国内市場が飽和状態とされている中で、中国市場でどれだけの成長を遂げられるか注目されています。

江刺工場の新棟が竣工

2017年8月に、岩手県の江刺工場の新棟が竣工となりました。

検体検査装置および検体検査自動化システム等の生産を開始している他、湘南工場から一部移管となる、臨床検査試薬および消耗品の生産も開始される見込みです。

これにより固定資産が10億円程増加したため償却負担が増しているのに加えて、製造設備の移設・新設等にかかわる費用負担も発生する見込みです。

これらにより2017年12月期および2018年12月期の営業利益については押し下げられると思われます。

財務は安定的

安定業績・安定CFにより財務は改善を続けています。

上記の2017年12月期における工場新棟の竣工に伴って借入金が増加していますが、自己資本比率は55%と、財務は尚も安定的な水準と思われます。

財務はまずまずと評価されています。

財務はまずまず。現預金+売掛金>負債総額です。流動比率は200%以上。有利子負債もそこまで多くはありません。

引用元:バネ男の株のアレ。

中期経営計画

エイアンドティーは、2020年12月期を最終年度とする3ヵ年の中期経営計画を発表しています。

2020年12月期において、売上高120億円(年率+5%成長)、経常利益12.5億円(年率+18%成長)を目標値としています。

発射台となる2017年12月期の営業利益が低いため急成長に見えてしまいますが、実態としては、工場新棟の竣工による利益の押し下げからのV字回復および、2015年12月期に記録している最高益12億円を超えていくという目標となります。

総合評価

ストックビジネスで業績・CFは安定的ですが、成長できるかどうかは中国市場次第となりそうです。

2018年6月時点でPER9.88倍/PBR0.86倍となっています。赤字転落は考えにくく、PBR1倍割れの水準は指標的割安感があります。

工場新棟の竣工による影響が落ち着いた後、最高益更新を達成できるかどうかがカギとなりそうです。株価は横ばいとなっており、株価上昇にはまだ時間がかかる印象です。

ストックビジネスを手掛けており、ファンダメンタルズ的にはまずまずと評価されています。国内市場が飽和気味で中国のビジネスが伸びるか注目とコメントされています。

ストックビジネス銘柄としてピックアップ。業績・財務・CFともにまずまずよさげ。指標的にも割安でしょうか。

引用元:バネ男の株のアレ。

スポンサーリンク
オススメの記事
オススメの記事