アビストは、自動車向けの機械や機械部品の設計開発アウトソーシングが主。水素水の製造販売も手掛ける。
株主優待は水素水です。
アビストの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
自動車メーカーから設計開発アウトソーシングを受託
事業内容
アビストは、3D-CADを用いた自動車・機械等の設計開発アウトソーシングを主力としており、それに関連する3Dプリント業務、システム・ソフトウェア開発業務、ロボット研究・開発業務等を行っています。
また、割合は小さいものの、水素水製造販売事業や不動産賃貸事業も行っています。
設計開発アウトソーシング事業

アナリスト・機関投資家向け決算説明会資料(2017年9月期)より抜粋
設計開発アウトソーシング事業とは、自動車メーカー等から請負・派遣で業務を受託し、構想検討・詳細設計・設計付帯業務等を行っています。
得意分野としては、自動車ランプ、内装、ボデーの設計です。そこから事業領域を広げ、電装部品、機能部品、HV・EV関連設計、解析を第2のコア領域、シャシー部品、空調部品設計を第3のコア領域としています。
電気自動車に変わっても必要な技術であるため、将来性もありそうと評価されています。
自動車が電気自動車に変わっても必要な技術となるので、将来性もありそうです。
引用元:株式投資を淡々と続けるブログ
主要取引先

アナリスト・機関投資家向け決算説明会資料(2017年9月期)より抜粋
主要取引先には、自動車メーカー、自動車部品メーカーが並んでいます。
トップはトヨタ自動車であり、トヨタの要求する品質を満たして業務を請け負っているのは一種のブランドであると評価されています。
・トヨタ自動車の業務を請け負っているのは一種のブランド
引用元:みやびの館@株式投資
請負比率の向上
アビストは、業務形態として、顧客の要望に応じて、「受託型請負」、「常駐型請負」、「派遣」の各形態に対応しています。
派遣よりも請負の方が付加価値が高く、利益率が高いため、請負比率の向上を進めています。

アナリスト・機関投資家向け決算説明会資料(2017年9月期)より抜粋
以前は50%未満であった請負比率ですが、2016年9月期には50%超を果たし、将来的に60%まで伸ばす計画です。
請負まで進むことでスイッチングコストは非常に高くなるため、アビストの競争力がさらに増すこととなります。
③顧客の囲い込み力(スイッチングコストが高いか?)
・請負まで進めばスイッチングコストはかなり高くなる。
引用元:みやびの館@株式投資
リスク
設計開発アウトソーシング事業は、高い技術力・提案力を有する人材が最大の資産です。
そのため、優秀な人材の確保が必須であり、人材の流出が業績に大きな影響を及ぼすと指摘されています。
人材の確保が課題であり、高い技術力・高度な提案力を有する人材を要求しています。当然、優秀な人材には高いコストが発生しますから、同業他社と比較して、どこまで給料を払えるのか注目です。人材の流出が業績に大きな影響を及ぼしますので、社員の定着率は重要です。
引用元:仕事やめたい
リスクとして4点をあげられています。
・トヨタへの依存度が高いため、何らかの理由で切られた場合は業績が一気に悪化する
・自動車関係であるため不況が来ると一気に業績が悪化する
・技術者の人材確保・定着に問題が発生すると拡大にブレーキがかかる
・海外企業との競争激化により利益率が悪化
引用元:みやびの館@株式投資
好財務
上場以来、毎期FCFを創出し、キャッシュを積み上げることで無借金経営となっています。
2017年9月期においては、キャッシュ26億円(cf. 時価総額178億円)を保有し、自己資本比率は74%となっており、好財務の状態です。
財務的にかなり優秀と評価されています。
かなり優秀で自己資本比率は75.5%と非常に高い。
純資産の約半分がキャッシュであり、拠点整備以外で特に投資も必要ないためどのように使っていくのは興味深い。
引用元:みやびの館@株式投資
中期経営計画
アビストは、2020年9月期を最終年度とする3ヵ年の中期経営計画を発表しています。
2020年9月期において、売上高117億円(年率+13%成長)、営業利益22.6億円(年率+15%成長)を目標値としています。
株主優待は水素水
株主優待は保有株式数に応じて、水素水500ml×30本入りのケースがもらえます。
- 100株以上 1ケース
- 200株以上 2ケース
- 1,000株以上 5ケース
超重量級株主優待と紹介されています。
これ1箱の重さどれくらいなのか体重計に乗せてみたら18kgくらいでした。水だけだと15リットル=15kg分だと思っていたけど、容器分もプラスされるのかと。
引用元:21世紀投資
水素水の効果には疑問を持ちつつも、普通のミネラルウォーターより味がまったりした印象とコメントされています。
普通のミネラルウォーターと比べると、味がまったりした印象があります。このあたりが水素水の特徴かもしれません。
引用元:しがないサラリーマンがひっそりと経済的自由をもくろむブログ
総合評価
設計開発アウトソーシング事業で自動車メーカーから受注しており、業務領域の拡大や請負比率の向上で利益成長を続けています。
2018年8月時点でPER15.5倍/PBR3.57倍となっています。2桁成長が続く想定で考えれば指標的割安感のある印象です。
株価は上場後半年ほどは下落したものの、2014年中盤から右肩上がりを続けています。ただし、2018年初からは調整入りしています。トランプ政権の貿易戦争については自動車業界は大きな影響を受ける可能性があり、その点をリスクとして織り込んでいるものと思われます。
しかしながら、営業利益率は20%近く、ROE20%以上、ROA15%以上と非常に優秀な経営を行っており、今後も成長が期待されるため、一時的な調整に留まるものと思われます。
指標的にはやや高いかなと指摘しつつ、優待狙いでホールドするには問題ないとコメントされています。
アビストは指標的にはやや高いかな?と思いますが、まずまず良い総合利回りも出ていますし、優待狙いでPF中位でホールドするのには特に大きな問題はないものと考えています。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
配当金の評価が低いものの、総合的には高評価ですが、そろそろ売ろうかと考えているともコメントされています。
株価(4,470円)★★★★★:上がっています
配当金(1.57%)★★☆☆☆:株価が上がり利回り低下
優待内容 ★★★★☆:高額な優待品
参考指標:PER 18.7倍、PBR 4.1倍
総合得点(15点満点):11点
※ データは2017年7月12日終値時のものです