イオン(8267)

イオンは、国内流通2強の一角、総合スーパー(GMS)中心。M&Aで成長。上場子会社で金融、不動産など。

株主優待は年2回(2月8月)で優待カード(オーナーズカード)等です。

イオンの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

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総合スーパー・食品スーパーで集客して総合金融で稼ぐ

事業内容

イオンは、日本の小売業で営業収益(売上)がトップの企業グループです。

総合スーパーを中心に、食品スーパー、ドラッグ・ファーマシーの各事業を行っています。小売業の他にも周辺事業として、総合金融、ディベロッパー(ショッピングモール)等の事業も行っています。

M&Aや出資も多く、全ての関係会社をあげるのはキリがない程の一大グループとなっています。

セグメント別売上

2018年2月期におけるセグメント別の売上・営業利益は以下のようになっています。

(億円) 売上 比率 営業利益 比率 営業利益率
総合スーパー 30,842 34% 105 5% 0.3%
食品スーパー 32,409 36% 307 15% 0.9%
ドラッグ・ファーマシー 6,963 8% 277 13% 4.0%
総合金融 4,080 5% 697 33% 17.1%
ディベロッパー 3,356 4% 515 24% 15.3%
サービス・専門店 7,742 9% 202 10% 2.6%
国際 4,188 5% 2 0% 0.0%
合計 89,580 100% 2,105 100% 2.3%

売上としては総合スーパー・食品スーパーの2つの事業で過半を占めますが、利益率が低く、営業利益の比率では2つをあわせても20%しかありません。

逆に、利益率の高い総合金融事業や、ディベロッパー事業で過半の利益をあげています。

売上比率を円グラフにするとこちら。

イオン 売上比率

売上比率(2018年2月期)

総合スーパーと食品スーパーでほとんどを占めており、総合金融やディベロッパー事業での売上はごく僅かです。

営業利益比率を円グラフにするとこちら。

イオン 営業利益比率

営業利益比率(2018年2月期)

売上とは逆転し、総合スーパーや食品スーパーの営業利益はごく僅かであり、総合金融やディベロッパー事業で稼いでいることが分かります。

総合スーパー事業

イオンリテールや、イオン北海道・イオン九州等が手掛けています。

全国に584店舗を展開し、食品、衣料、日用品、各種サービスを販売しています。

食品スーパー事業

各地域会社のマックスバリュや、小型スーパーを展開するアコレ、まいばすけっと等が手掛けています。

傘下にミニストップ、いなげや、カスミ、マルエツもあります。

全国に2,185店舗を展開し、食品を販売しています。

ドラッグストア事業

ウエルシアHDやツルハHD、クスリのアオキHDといった業界上位企業へ出資しています。

これらのドラッグストアや調剤薬局で連合「ハピコム」を構成しています。

総合金融事業

イオンフィナンシャルサービス、イオン銀行等が、クレジットカード発行や住宅ローン、銀行、保険等の事業を行っています。

イオン店舗でのカード支払いに対して、お客様感謝デーには5%OFFとする等、小売事業と一体化した取り組みで成長しています。

ディベロッパー事業

イオンモール等が手掛けています。

ショッピングセンターを企画・開発し、建設、テナントを貸し出しています。

財務はイマイチ

ネットキャッシュは借入金1兆円超と有利子負債が多く、自己資本比率も低い状況が続いています。

2018年2月期においては自己資本比率12%となっています。

中期経営計画

イオンは、2021年2月期を最終年度とする3ヵ年の中期経営計画を発表しています。

売上高10兆円(年率+6%成長)、営業利益3,400億円(年率+17%成長)を目標値としています。

食品スーパーの統合や製造小売化を進めること、デジタル化、アジアシフトを進めて成長する見込みです。

株主優待は優待カード(オーナーズカード)等

株主優待は年2回(2月8月)で優待カード(オーナーズカード)や、3年以上の継続保有で自社ギフトカードがもらえます。

  • 優待カード(オーナーズカード)※保有株式数に応じて買物金額から返金
    • 100株以上  3%
    • 500株以上  4%
    • 1,000株以上 5%
    • 3,000株以上 7%
  • 自社ギフトカード ※3年以上の継続保有、2月のみ
    • 1,000株以上  2,000円相当
    • 2,000株以上  4,000円相当
    • 3,000株以上  6,000円相当
    • 5,000株以上  10,000円相当

オーナーズカードは個人投資家に大人気

優待カード(オーナーズカード)は保有株式数に応じて買物金額から返金(キャッシュバック)を受けることができます。

日常使いのスーパーがメインになりますが、イオン系専門店のAsbeeやIKKAでも同様にキャッシュバックを受けることができます。

半年毎に買物した金額の○%が返金されます。

1年を半年ずつに区切って、
半年間の買物金額の◯%が返金されるという仕組み。
ちょっとしたボーナスですね!

引用元:元銀行員ネクラ主婦の節約貯金記

他にも色々と特典があり、お得すぎると評価されています。

イオン株主優待で、お得すぎる「5つの特典」を満喫しよう!

引用元:株主優待と高配当株を買い続ける株式投資ブログ

イオンラウンジが利用できるのでイオン株は手放せないと評価されています。

フロアの奥まったところにあるイオンラウンジで

無料のドリンクとお菓子で休憩できるとなると、

やっぱりイオン株は手放せません。

引用元:紅式部のKyoの株

総合評価

小売の巨人イオンです。身近な大企業であることから、業績に期待するよりも、株主優待を目当てとする個人投資家が多いです。イオンで買い物する方は100株ホールドで家宝にするのはアリだと思います。

2018年7月時点でPER53.6倍/PBR1.66倍となっています。ここ数年は特損で純利益が目減りしておりPERが高めになってしまっています。特損が無ければPER17~18倍といったところと思われます。

株価は2016年を底に右肩上がりとなっています。中計で示された成長力が続くようであれば、引続き押し目買いを集めそうです。

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