アルビス(7475)

アルビスは、富山・石川・福井3県で食品スーパー、自社開発の商業施設展開。三菱商事と提携、商圏拡大意欲。

株主優待は自社グループ商品券または北陸地方名産品ギフトです。1年以上保有で長期優遇制度があります。

アルビスの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

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卸売から小売へ脱却した北陸地盤のスーパー

事業内容

アルビスは富山発祥で北陸地盤に展開する食品スーパーです。

もともとは卸売業がメインでしたが、小売業への転換を図り、2014年以降は小売業へ完全転換しました。

2018年5月時点で52店舗を展開しており、内訳は以下の通りです。

  • 富山:31店舗
  • 石川:17店舗
  • 福井:4店舗

根気は岐阜へと新規出店する見込みで、商圏拡大に意欲があるとみられています。

三菱商事と業務提携

2016年11月、三菱商事と業務提携することが発表されました。

それに伴い、三菱商事グループが手掛けるポイントサービス「ポンタ」が導入され、商品調達や物流で協力していく模様です。

市場はこれを好感して、株価2,000円台から一時5,000円台まで急騰しました。

公募増資

2018年2月、公募増資と三菱商事への第三者割当を発表しました。

約60億円の資金調達と約17%程度の株式希薄化が起こることとなりましたが、株価は急落となりました。

それでもその後は、三菱商事との関係強化や、業績向上への期待が高まり、株価は回復しています。

財務健全化

上記の公募増資および第三者割当により、約60億円を調達したことで財務は非常に健全になりました。

2018年3月期においては、キャッシュ115億円に対して借入金は75億円と、実質無借金経営となりました。自己資本比率も58%まで高まっています。

とは言え、もともと投資するために公募増資および第三者割当を行ったのであり、2019年3月期は2つの新店や惣菜・生鮮向上へと投資する他、M&Aも視野に入ります。

中期経営計画

アルビスは、2019年3月期を最終年度とする3ヵ年の中期経営計画を発表しています。

2019年3月期において、オーガニック成長のみで売上高870億円(年率+6%成長)、営業利益30億円(年率+11%成長)を目標値としています。

これにM&Aを実施する場合を加えて、売上高1,000億円(年率+11%成長)、営業利益30億円(年率+11%成長)を目標値としています。

今期は最終年度となりますが、大きなM&Aは実施されておらず、売上高は836億円計画としており、未達が濃厚です。一方で、営業利益については30億円を達成できる計画となっており、一定の評価は可能かと思われます。

株主優待は自社グループ商品券または北陸地方名産品ギフト

株主優待は保有株式数に応じて自社グループ商品券または北陸地方名産品ギフトがもらえます。1年以上継続保有することで金額の上乗せもあります。

  • 100株以上
    • 1年未満
      • 1,000円相当の商品券
      • または1,000円相当の名産品ギフト
    • 1年以上
      • 2,000円相当の商品券
      • または2,000円相当の名産品ギフト
  • 400株以上
    • 1年未満
      • 3,000円相当の商品券
      • または2,000円相当の名産品ギフト
    • 1年以上
      • 4,000円相当の商品券
      • または3,000円相当の名産品ギフト
  • 600株以上
    • 継続保有年数は無関係
      • 4,000円相当の商品券
      • または3,000円相当の名産品ギフト
  • 1,000株以上
    • 継続保有年数は無関係
      • 7,000円相当の商品券
      • または5,000円相当の名産品ギフト

2017年の優待内容を紹介されています。氷見うどんは個人投資家には人気のようです。

既に100株を1年以上保有しているため、2,000円相当の

氷見うどんをいただきました。

引用元:なんてったって東京~青赤と株主優待はやめられない~

氷見うどんはおいしいとコメントしつつ、コシヒカリをもらったそうです。

いつもなら氷見うどんが入っていたような気がしますが、今回はないようです。
氷見うどんはうどんとしては細い面で特徴があり、結構おいしいのですが
妻がうどんをあまり食べないので、我が家としてはコシヒカリの方がありがたいです。

引用元:早期退職への株式投資

総合評価

北陸地盤の食品スーパーながら、岐阜県への新規進出や、三菱商事との提携など、ここにきて仕掛けてきている印象です。

三菱商事との提携と、公募増資・第三者割当で得た資金の投資によって、どこまで業績を伸ばせるかが注目点です。

2018年5月時点でPER15.2倍/PBR1.35倍と、地方スーパーとしてはフェアバリューの評価と思われます。

2019年3月期を予定通り着地し、次期の中期経営計画で成長見通しが示されれば、評価が高まる可能性はあると思われます。

業績低迷から脱却し、100株優待を新設したことで、再参戦したと評価されています。

優待廃止や長期に渡る業績低迷が続き、私は手放した後、長年の間再参戦することができませんでした。ただ、私はアルビス優待で得られた高揚感や感謝の気持ちをこれまで一度も忘れることもありませんでした。そしてアルビスは2014年になって100株優待を新設し、それを機に私は久方振りに再参戦しました。

引用元:みきまるの優待バリュー株日誌

配当金の評価が高めで、優待内容にも満足されているようです。

株価(2,042円):★★★☆☆ ちょっと下がり気味です
配当金(2.45%):★★★★☆ なかなか良いです
優待内容:★★★☆☆ 利回りは良いです

総合得点(15点満点):10点

引用元:「マイホームへの道」株主優待・ふるさと納税で豊かな生活

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