AOKIホールディングス(AOKI)は、紳士服専門店で業界2位。複合カフェやカラオケ、結婚式場『アニヴェルセル』等へも展開。
紳士服で知名度が高いですが、結婚式場やカラオケ・カフェなどの新事業を拡大しています。株主優待は買物優待券(20%割引)などです。
AOKIの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
事業ドメインを転換中
事業ポートフォリオ
ファッション事業
AOKIといえば、最も知名度が高いのはファッション事業(紳士服事業)です。
スーツ等を販売する紳士服専門店で業界2位の地位を築いています。
アニヴェルセル・ブライダル事業
AOKIは2007年にラヴィス(旧JQ)を完全子会社化し、事業ポートフォリオにブライダル事業を加えました。
全国14箇所にゲストハウスウエディング施設を展開しており、ヨーロピアンティストのチャペルとガーデンを備えています。
2014年には旗艦店「みなとみらい横浜」がオープンしています。
エンターテイメント事業
AOKIは2007年にヴァリック(旧JQ)を完全子会社化し、事業ポートフォリオにカラオケ事業を加えました。
南仏の「コート・ダジュール」をテーマにしたカラオケ・パーティースペースを展開しています。
複合カフェ事業を新展開
昨今、注目されるのが、エンターテイメント事業に加わった複合カフェ事業です。
不採算のファッション事業店舗跡地を活用しつつ、大幅な新規出店を行っています。
不採算のファッション事業店舗跡地等を活用して成長を遂げる複合カフェ事業であり、前年度には52店もの新規出店を済ませたほか、今期も21店の出店を計画しており、今期も当セグはトップライン段階から2桁の伸びを遂げる計画です。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
利益減も配当増
2014年をピークとして、ここ数年は減益傾向にあります。
事業ドメインを大きく切り替えている最中のため、複合カフェの出店費用が嵩み、減益に陥っているものと思われます。
そのような中でも、急速に株主還元に注力しており、2017年3月期で6期連続増配となっています。
事業ドメインを大きく切り替えている真っ最中ではありますが、企業成熟化に伴い急速に株主還元に注力しており【15→17.5→22.5→33→36→40→43円→44円(予】、と増配しています。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
好財務
上記の株主還元を可能としているのが財務とキャッシュフローの良さです。
2017年3月期において、ネットで180億円ほどの借入金はあるものの、自己資本比率は61%と安定している状況です。
リーマンショック時にも黒字を出し続けており、キャッシュフローも問題ない状況です。
株主優待は買物優待券(20%割引)
株主優待は保有株式数に応じて買物優待券などが貰えます。
- 100株以上
- 自社グループ買物優待券(20%割引)×5枚
- 自社施設利用優待券(20%割引)×10枚
- 婚礼10万円割引券×1枚
- 1,000株以上
- 自社グループ買物優待券(20%割引)×10枚
- 自社施設利用優待券(20%割引)×30枚
AOKIといえば紳士服ですが、株主優待券の割引に加えて、様々な割引も受けられるので、かなり値引きされるそうです。
AOKIは、株主優待券の割引に加え、ダイレクトメールの割引+LINEの割引の併用も可能なので、紳士服がかなり値引きされてお得です。
先日、ワイシャツを9着+肌着3着を購入し、店頭のPOPであった、複数購入割引(3枚買うと1枚分割引など)も含め、35,000円のお会計が、21,000円になりました。仕事をしている以上、紳士服は定期的な購入が必要なので、他のクーポンと併用できる割引券は助かります。
引用元:老後のための資産運用ブログ
総合評価
複合カフェをはじめとして、ファッション事業以外の成長が気になるものの、現状ではキャッシュフロー・財務が良く、増配傾向にあるのも好印象です。
スーツ等の紳士服を定期的に購入する(兼業)個人投資家にとっては、配当・優待目的とした100株ホールドが良いのではないでしょうか。
株主還元が良いため、目をつぶって買っても怪我はしないと評価されています。
そのため、本来であれば今期の業績の出直りを確認してから・・・というのが基本なのですが、この還元水準であれば目を瞑って買っても怪我をしないような雰囲気はあります。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
安定感があるので安心してホールドできると評価されています。
今後も安定した配当や増配が見込めますし、近くに店があるならば優待も使えますし、当面は安心してホールドできる銘柄なのではないでしょうか。
引用元:老後のための資産運用ブログ