アークランドサービスホールディングス(アークランドSHD)は、
株主優待は年2回(6月12月)で食事券です。外食チェーンとしてテンバガーを達成した有名な例となっており、現在も安定成長銘柄・株主優待銘柄として個人投資家から信頼が厚いです。2017年12月期で9期連続増配です。
アークランドSHDの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
テンバガー達成で有名な外食チェーンは安定成長を継続
カツ丼専門店『かつや』を展開
アークランドSHDは、『かつや』を展開する外食チェーンです。
テンバガー(10倍株)の例としてよくあげられる有名な銘柄で、2007年の上場以来10年もの間、非常に綺麗に増収増益の右肩上がりを続けています。
5年ほどでテンバガーを達成した後も、続く5年でさらに5倍程度まで成長しています。(合計すると驚異の50倍!!)
エリア拡大=店舗数増で成長
日本に牛丼チェーンは数あれど、カツ丼チェーンは『かつや』の独壇場です。
儲かる仕組みを完全に構築しているため、あとはエリア拡大=店舗数増によって安定的に成長を続けています。
典型的な「エリア拡大型」の成長ストーリーを持っています。
かつやという店舗は、既に儲かるシステムを十分に確立できていますから、今後、出店数を増やせば増やすほど、売上や利益もそれに伴い伸びてゆきます。
引用元:ゆうゆー投資法
次に気になるのは成長限界ですが、まだまだ出店余地があると考えられます。
2014年時点では300店舗にも達しておらず、牛丼チェーンの店舗数から考えても、飽和には程遠いと指摘されています。
かつやの出店エリアは現状、関東が中心であり、関西より西側はまだまだ未開拓と言えます。
また店舗数から見ても、今のかつやの店舗数はまだ300店にも達しておらず、すき家の約2000店、吉野屋の約1200店(国内のみ)などと比較しても、全く飽和状態には無いことが分かります。
引用元:ゆうゆー投資法
こちらのブログでも牛丼チェーンと比較してまだまだ出店余地はあると評価されています。
一般的には日本全国で1,000店舗までは拡大できるとされています。2017年12月時点で367店舗となっており、まだまだ拡大できそうです。
さらに、唐揚げ店を新規開拓しており、別ブランドとしてさらに店舗を上積みできることになる可能性があります。
・すき家2000店舗、吉野家が1100店舗ということを考えると、まだまだ出店の余地はあるか
・モール等のフードエリアではあまり見かけないので、今後はこちらへも出店するか?
・唐揚げ店を新規開拓中。こちらもブレークするか?
引用元:みやびの館@株式投資
フランチャイズでの成長
アークランドSHDは、かつやを直営およびフランチャイズ(FC)で展開しています。
FCの場合はロイヤリティと食材の販売で利益を上げる構造になっていることと、先行投資も少なくて済むので、FCの方が高利益率で成長可能です。
出店は直営及びFCの二つの形を取っておりますが、FCはロイヤリティ、及び食材の販売で利益を上げる構造になっており、上手くできているなというのが印象です。
FCなら先行投資金額も少なくて済み、出店を加速できる良い手段です。
引用元:みやびの館@株式投資
驚異の利益率
その利益率はなんと14%程度で、外食業界においては驚異の利益率とされています。
他にこのような企業はなかなか無いようです。
営業利益率は現在14%近くありますが飲食業界としてはかなり高い部類に入ると思います。
吉野家は1.8%、ゼンショーは2.4%、私が知っている中では一番高いSFPダイニングでも10%程度です。
引用元:みやびの館@株式投資
中期経営計画
アークランドSHDは、中期経営計画として、
- 2020年 売上400億円
- 2025年 売上1,000億円
を掲げています。
それぞれ利益率を現在の14%とし、2017年12月期からの年率成長で考えると以下の通りです。
- 2020年 売上400億円(年率+15%成長)、経常利益56億円(年率+14%成長)
- 2025年 売上1,000億円(年率+18%成長)、経常利益140億円(年率+18%成長)
株主優待は年2回(6月12月)で食事券
株主優待は保有株式数に応じて食事券(550円)がもらえます。
- 100株 2枚(1,100円分)
- 200株 4枚(2,200円分)
- 1,000株 20枚(11,000円分)
優待券が500円ではなく、550円であることを高く評価されています。(主力のカツ丼が税込529円だからでしょうか・・・?)
夫はアークランドサービスという企業が好きなようで、先ほども優待を絶賛していました。
何がすごいかというと・・
優待券が1枚500円ではなく、550円だから!
優待券の使い方をご紹介されています。
優待券は1回の会計で利用制限はなし。何枚でも利用可能です。食べ盛りのお子様がいるご家族にはうれしいですね。ただしお釣りは出ないのでうまく使う工夫が必要ですね。
総合評価
これまでの成長過程、今後の成長可能性ともに、素晴らしいとしか言いようがありません。
一方で、2018年3月時点で、PER29.4倍/PBR5.21倍はさすがにフェアバリューでしょう。外食株でPER30倍以上を買い上がるのは厳しいです。
昔からのホルダーは優待と配当をもらいながら放置で良いでしょうが、新規で購入するにはせめてPER20倍を待つしかありません。
ずっと昔から個人投資家御用達の銘柄だったものの、優待がなく中々参戦できなかったことを悔やんでおられます。
アークランドサービスはもうずっと昔からグロース系の個人投資家御用達の銘柄でした。私も「いい銘柄だな。」と何度も何度も思いましたが、専門外の非優待株だったために結局参戦することはありませんでした。そして優待新設後に「3週遅れで到着した、超値上がりしたバス」に、沈んだ心と鉛のように重い足どりを持ってしぶしぶ乗り込んだという状況です。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
総合評価はCながら、業績安定度と財務安定度がAと非常に高い評価です。
【 きびなごの格付け 】 C
〔A~Eの5段階評価で、Aが最高・Cが普通・Eが最低〕
・業績安定度:A
・財務安定度:A
・配当利回り:E
・割安度:D
2014年時点の記事ですが、PERの適正水準を16.3~24.5倍と評価しており、当時はPER15倍程度であったため、まだまだ割安でリターンが見込めると言及されています。
従って、この企業のPER適正水準は、16.3倍~24.5倍 となります。
現在の、この銘柄のゆうゆー予想PERは15.1倍であるため、今の株価は適正水準以下でまだまだ割安です。
今から買っても遅くはなく、十分なリターンが見込めると考えられます。
引用元:ゆうゆー投資法
割安感はないものの、安定成長と健全財務であるため、優待を楽しみながらホールドするのはありだと評価されています。
指標等を見た感じですと割安性はあまり感じませんが、安定して成長は続いて行きそうなので、優待を楽しみつつ持つのは全然ありと思います。
財務と各利回りをみた感じですと、配当や優待をもう少し出しても良いのかな?とは思わないでもありません。
引用元:みやびの館@株式投資
PER30倍まで上昇したことを売却理由にあげています。
毎年15%成長している企業が、PER30倍まで上昇したら、この後、株価はどうなるんでしょう??
私には分かりませんでした。
引用元:震災で大損した素人の長期投資