エリアリンクは、 賃借不動産利用しストレージ(収納トランクやコンテナ)、オフィス等で運用。不動産売買も柱。
株主優待はありません。
エリアリンクの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
ストレージ事業でニッチトップを突っ走る成長
事業内容
エリアリンクは、ストレージ事業を主力とし、底地ビジネスも手掛けています。2017年よりいわゆる普通の不動産販売は休止しています。
ストレージ事業とは平たく言えば物置を貸し出す事業です。国内は15%のトップシェアとなっています。
国内シェアトップを維持しつつ過半(50%)のシェアを取りに行くとしており、さらに市場自体も伸びると想定されているため、大きな成長が期待されています。
米国では8世帯に1つくらいの利用率に比べ、日本では150世帯に一室である。
アメリカ並みになった場合、市場が20倍になるということになる。
引用元:ひばり@中長期投資
屋外コンテナタイプ
以前からエリアリンクが運営しているストレージはコンテナタイプと呼ばれており、このビジネスの流れは、
- エリアリンクが地主から土地を借りる
- エリアリンクがその土地にコンテナを設置する
- コンテナを投資家へ売却する(1件で1,000~2,000万円程)
- エリアリンクと投資家がサブリース契約を結び、一括で借上げる
- エリアリンクが利用者へ貸し出す
となります。
エリアリンクを中心にして見れば、まず投資家への売却益(フロー)が発生し、サブリース契約および利用者への貸し出しで運用益(ストック)が生まれます。
投資家にとっては利回り1%程度の低いもののようですが、コンテナの購入費用を3年償却することで節税ニーズに応えられる商品となっています。
屋内ビルインタイプ・屋内まるごと一棟タイプ
ビルの一部または全部をストレージとして貸し出すものです。
都心に多いものの主力商品とはなっていません。
土地付きタイプ
今後の主力商品となります。
このビジネスの流れは、
- 地主から土地を買い取る
- その土地にストレージ専用の建物を建築する
- 投資家に土地と建物をセットで売却する(1件で数億レベル)
- エリアリンクと投資家がサブリース契約を結び、一括で借上げる
- エリアリンクが利用者へ貸し出す
となります。
コンテナタイプは郊外、屋内ビルインタイプ・屋内まるごと一棟タイプは都心に多いのに比べて、土地付きタイプは郊外と都心の中間である住宅街に多いです。
実はこの住宅街という立地こそ、本当にストレージが求められている場所であり、需要は大きいと思われます。
今後は土地付きタイプを主力としてビジネスを展開していくと明言しています。
節税商品として
上記のようにコンテナやストレージを所有する投資家の目的は、利回りというよりも、所得税や相続税への対策にあるようです。
利用者ニーズ、投資家ニーズの両方を満たしたビジネスモデルとなっています。
相続税対策を中心とした土地活用は今後もなくならないとコメントされており、その中の1つとしてエリアリンクは成長性が期待できるとされています。
相続税対策を中心とした土地活用は今後もなくならないと思うんですよね。となると他の土地活用を検討することになるはずでしょう。最近、上場したWASHハウス[6537]のコインランドリー事業や、ティーケーピー[3479]の貸し会議室もそんな社会の要求の中で成長した事業ではないかと思っています。
引用元:SyncHack.com絵空事
しかも、エリアリンクのストレージは、無人で運用が可能であり、コストがかからない点を評価されています。
無人で運用が可能
運用コストがかからないのは重要。
引用元:SyncHack.com絵空事
2017年12月期に大注目される
いわゆる普通の不動産販売の休止と、ストック型ビジネスが含まれるストレージ事業の絶好調さが注目され、株価は高騰します。
2017年前半まで1,500円程度の株価でしたが、年内には2,500円、そして2018年前半には4,000円超まで駆け上がります。
2017年12月期の決算では、前年度比で、売上+27.1%、営業利益+22.9%、純利益+35.4%と破竹の勢いとなりました。
さらに、仕掛販売用不動産が3.4億円から50.1億円に激増しており、この点について伸びがものすごいと評価されています。
販売用不動産は底地と投資家に売るストレージの完成物件の在庫、仕掛販売用不動産は先期から急拡大中の土地付きストレージの建設中物件の在庫となっています。特に建設中土地付きストレージの在庫の伸びがものすごいですね。
引用元:ゆっくり確実にお金持ちになろう
財務は堅実
2017年12月期において、自己資本比率55%となっており、手持ちキャッシュ66億円に対して借入金91億円となっています。
不動産業にしては借入金も少なく、自己資本比率も高く、堅実な財務となっています。
第三者割当増資
2018年5月22日、第三者割当増資を発表しています。
16%程度の希薄化が見込まれており、これにより約80億円を調達する見込みです。
財務内容からすると増資をせずとも借入金で賄えそうですが、株価が高騰したことで増資による調達が有利と判断されたのかもしれません。
PBR約3倍時点での増資ですから効率は良く、今後に資金が必要なことも考えれば良い増資となるかもしれません。
中期経営計画
エリアリンクは中長期的な目標として、2025年にストレージ事業を売上高658億円、営業利益104億円を目標値としています。
売上高成長率は年率19.2%としており、今後数年に渡って高成長することを目指しています。
総合評価
2017~2018年にかけて個人投資家の注目が集まった銘柄で、高成長が期待されています。
2018年5月時点でPER26.7倍/PBR3.03倍となっており、不動産業ではなく、サービス業としての評価とも言えます。
そんな矢先の第三者割当増資ということで、さすがに上手い経営者だという印象です。どれだけ株価下落するかは不明ですが(少なくとも希薄化の16%は超えるか)、押したところを買いたい投資家も多いのではないでしょうか。
参入障壁が低いとも見られる業種ですが、投資家や銀行等とのネットワークや、効率よく収益を出せる土地選び等の知見などが優位性を持っていると社長は説明しており、その点に好感を持って買い増しされたそうです。
私の記憶では参入障壁に対する言及はこれまでなかったはずで、この点はポジティブな変化だなと感じましたので、動画を見終わってすぐに、金曜日の寄り付きで一気に主力まで引き上げようと決断しました
引用元:ゆっくり確実にお金持ちになろう
不動産業界のなかでの数少ない成長産業と評価されています。
僕がこの会社に注目しているのは、この「不動産業界のなかでも数少ない成長産業である」という点において、同社が上場企業というアドバンテージを持っている会社であるということ。
引用元:ゆとり世代の投資家jun