アセンテック(3565)

アセンテックは、仮想デスクトップのソリューション、ソフト・端末販売、保守・コンサル軸。クラウドサービスも。

2017年4月IPO銘柄です。株主優待はありません。

アセンテックの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

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仮想デスクトップサービスの卸売業

2017年4月 IPO

アセンテックは2017年4月にIPOでマザーズへ上場しました。

公募価格2,000円に対して、初値5,950円(+198%)と公募価格の約3倍をつけるスタートとなりました。さらにそこからストップ高に張り付く強い動きを見せました。

しかしその後の株価は右肩下がりとなり、4ヶ月後には初値割れという状態に陥ります。

事業内容

セキュリティー・ソリューションの1つとして、仮想デスクトップサービスを提供しています。

仮想デスクトップとは、パソコンの環境をサーバー側に集約し、ネットワークを介してデスクトップの画面イメージを配信することです。ユーザーの手元機器は画面イメージを受け取るだけであり、本質的な環境・機能をサーバー側に置くことで高セキュリティを維持できます。

仮想デスクトップサービスの提供に付随して、仮想インフラ及びストレージ、プロフェッショナルサービス(コンサル、設計・構築、運用・保守)、クラウドサービスも提供しています。

昨今話題の働き方改革では、自宅で働くリモートワーク(テレワーク)の利用も進んでおり、その際には仮想デスクトップサービスを利用することから、アセンテックにも恩恵があるものと考えられています。

働き方改革で自宅で働くテレワークの場合も、
自宅のPCに仕事の重要な情報を保存する必要はなく、
企業も従業員も安心・安全です。

引用元:無職を目指して、株でがんばる! ~ケ・セラ・セラ~

脱・卸売

アセンテックはITサービス業のように思えますが、分類は卸売業となっています。

というのも、仮想デスクトップサービスのソフトウェアは海外ベンダーが制作しており、その販売代理店として国内で事業を行っているためです。

販売代理店であるため利益率が低く、そこまで高い期待を許容してよいものかと疑問を呈されています。

その中で調べていてどうしても気になる所がありまして

それは

「アセンテックはセキュリティーを開発はしていない販売代理店なので利益率は低いのではということです。」

引用元:Kabu Berry

このような販売代理店(卸売業)から脱するために、粗利率の高いサービス売上や継続課金収入などの売上を伸ばそうとしているようです。

2018年1月期は13%ですが、これを20%まで拡大したいという意気込みであるようですが、時期については明言されなかったそうです。

原因はいまだ商品の仕入販売というビジネスへの依存度が高く、粗利率の高いサービス売上や継続課金収入の売上がまだまだ少ないからです。そこで私からは、これら利益率の高いサービス売上や継続課金収入が本格的に伸びてくる時期はいつからなのか?という質問をしました。社長はいつからかという時期については明言されませんでしたが、売上高に占める割合を20%に早く持っていきたいとのことでした(2018年1月期13%)。

引用元:公認会計士がやる!株主総会レポート

NVIDIA社とパートナー契約

2017年8月に、NVIDIA社とパートナー契約を締結したと発表し、株価はストップ高となりました。

NVIDIAのGPUソリューションを仮想デスクトップサービス市場に提供していくということで、販売代理店としてアセンテックを選んだということです。

ビッグネームのNVIDIAですので株価は過剰に反応した感があり、その後長い時間をかけて株価は全戻しとなっています。

総合評価

仮想デスクトップサービス等を提供するITインフラ事業を行っているというため、時流に乗るビジネスだと思います。初値高騰したのもそのためです。

しかしながら、卸売業である点を踏まえれば過剰な評価であり、自社サービスの売上を伸ばし利益率を高めて卸売業を脱することができるかが今後のポイントです。

2018年5月時点でPER40倍/PBR7.5倍は、2度目の初値割れ状態ですが、指標的には割高感があり、手を出す水準ではないと思われます。

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