ビーロット(3452)

ビーロットは、中古のオフィスビルやマンションなどの収益力を高めて売却。ホテル開発も。富裕層に強い。

2014年にIPOでマザーズに上場しました。連続最高益であり買収にも積極的ですが、営業CFはマイナスが継続し、財務悪化も目立ちます。株主優待はありません。

ビーロットの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

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不動産投資開発が柱

ビーロットの事業内容は、不動産投資開発、不動産コンサルティング、不動産マネジメントの3つですが、柱となっているのは不動産投資開発です。

オフィスビルをコンパクトホテルに再生したり、土地に新築マンションを建てたりすることで、収益力を高めて売却するという事業です。

2014年IPO

ビーロットは、2008年に設立され、2014年にIPOでマザーズに上場しました。

リーマンショックの混乱の中で生まれ、そこからの景気回復&緩和政策で成長してきて、2014年IPOに結実したという感じでしょうか。その点で景気循環を感じるという指摘があります。

平成20年10月の設立から、約6年での上場となっているわけですが、平成20年というと、2008年なわけで、その10月とはまさにリーマンショック真っただ中に誕生した不動産金融コンサルティング会社の上場というのはムネアツだなというか、景気循環という言葉を感じずにはいられません。

引用元:No Guts, No Growth.

ホテル案件で急成長

不動産投資開発の中でも、ホテル案件で大きく成長しています。

ホテル案件としては新大久保・新富町が既に名有りの開発型物件
となっているほか、直近では京都清水寺近辺でも仕込済の模様です。
これまでは高級カプセルホテル運営の「ファーストキャビン」と提携して
いましたが、今回は同業の「9 hours」とも提携を開始しており、提携先
のオペレーター拡大により、ホテル事業の急拡大が見えてきました。

引用元:なちゅの市川綜合研究所

インバウンド&民泊の関連銘柄

日本を訪れる観光客の急増に伴って近年注目される、インバウンドと民泊の関連銘柄として、ビーロットを挙げる個人投資家ブログも多いです。

ホテルの売却はもとより、アジアの投資家に大人気の北海道・ニセコ地区での
コンドミニアム開発などもこれらの投資家層を強く意識した案件かと
思われますので、不動産業界の”インバウンド銘柄”の本命格として
の評価が可能かと思われます。

引用元:なちゅの市川綜合研究所

民泊関連の代表企業の一つではないかとみています。
築地でオフィスビルをホテルに改造したことでも知られる会社です。

引用元:株式投資は芸術です

財務悪化

連続して最高益を更新しており、買収にも積極的で業容の拡大も続いています。

一方で、営業CFはマイナスを継続しており、借入金を膨らませたレバレッジ経営になっています。2016年12月期で自己資本比率は17%程度となっており不安感があります。

ライフステージ買収に約9億円、今年の1月に買収したカプセルホテル運営会社(*物件も保有)のヴィエント・クリエーションの買収に約6億円を突っ込んでおり、財務悪化はともかくとしても、業容の拡大に関しては極めて順調に推移しています。

引用元:なちゅの市川綜合研究所

資金調達のためには借入金だけでなく、公募増資を行う必要があるものと思います。2015年には公募増資を行っていますが、当時の株価水準を回復するには至っておらず、次の公募増資のメドがつけ辛いという指摘もあります。

おそらく会社側の意図する成長イメージは、ファイナンスを織り交ぜた上で
計画を目論んでいるものと思われ、一昨年の公募増資水準(@2,697円)を
回復出来ていない現状においては、次のPOの目処をつけ辛いこともあり、
2期予想を避けたものと推察しています。

引用元:なちゅの市川綜合研究所

2017年の業績が大きく上振れたことで株価も急上昇しました。これにより上場来高値付近まで来ており、株価水準や資金需要から考えると、そろそろ再度の増資があるのではないかと指摘されています。

上場来の高値を伺う株価水準まで来ている状況を鑑みれば、そろそろ再度POが意識されるところですが、いかんせん今期の期初ガイダンスが弱くしているので、業績修正との抱き合わせでやってくる可能性には留意したいところです。

引用元:なちゅの市川綜合研究所

総合評価

業績は好調で、インバウンド&民泊の関連銘柄としての材料性もあります。

一方で、営業CFマイナスが続いており、自己資本比率が低い状態になっており、公募増資が行われるリスクがあります。

少なくとも営業CFがプラスになるまでは手が出しにくいです。

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