バルニバービは、カフェ、レストランを直営展開。公園、水辺を含む独自出店策に強み。スイーツ事業も手掛ける。
2015年IPOでマザーズ上場。独自の出店策で成長過程にありますが、今後の業績については早くも不安視されています。飲食店銘柄として年2回も食事券が貰える株主優待は人気があります。
バルニバービの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
独自出店策で成長する飲食事業を手掛ける
バッドロケーション戦略
バルニバービが独自出店策をとっていると言われるのが、この「バッドロケーション戦略」です。一般的に飲食店にむかない立地にあえて出店し、デザイン性の高い(オシャレな)店舗の力で集客します。
このような立地は、賃料が安く、競合店舗が少ないので、成功すれば高利益率を叩き出すことができます。
公園や水辺などで、テラス席を駆使して席数を増やした店舗を作るのが得意です。
テラス席が多いお店が多く店舗家賃が低くなっているのもいいですね。テラスは家賃が安いことを始めてしりました。
引用元:Kabu Berry
立地が全てとも言われる飲食店で、バッドロケーション戦略を取れるのは、会社・店舗自体の力がある証拠だと思います。
実際のバッドロケーション戦略に基づいた店舗展開の実例がホームページに載っているので見てみると面白いです。よくもまぁあんな場所に店舗作ろうと思ったなーと
引用元:投資生活実験室のきろく
個別性が高い飲食店舗
オシャレな店舗の多いバルニバービは、その半面、店舗ごとの個性が強く、個別性が高いと言えます。その点で、ノウハウが共有しずらく、運営ナレッジが属人的であることはデメリットであるという指摘もあります。
当社店舗は個別性が極めて強く、運営ナレッジも属人的で共有化されずらいので、デメリットも大きいと思います。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
早くも戦略転換?
バッドロケーション戦略で成長し、2015年にIPOでマザーズに上場したバルニバービですが、早くも戦略転換の兆しが見えています。
好立地の物件を好条件で手に入れることができる、ということで、好立地の店舗を増やしているようです。
さらに、バルニバービによると。
バッドロケーション戦略で人があまり来ない場所に店を出す。
↓
イケてる店のお陰で人がたくさん来る。
↓
人通りが増える。
↓
街が活性化!
という流れが起きることで、不動産デベロッパーや行政と良好な関係を築き、好立地の物件を好条件で手に入れることができたりするとのことです。それが成長を加速させると。
引用元:投資生活実験室のきろく
今はバッドロケーションではなく好立地・好条件の出店を
進めて利益基盤の充実を図る時期であり、正念場に差し掛かったと言えます。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
株主優待は食事券
飲食店銘柄にはありがちですが、バルニバービが運営する店舗で使える食事券が貰えます。しかも、1月7月の年2回というところはポイントが高いです。
個人投資家からの評判は上々です。
チェーン店っぽくなく、面白いお店が多いので、どこで使うか迷うほどという意見です。
バルニはチェーン店っぽくない面白そうなお店が多いので、どこで使うか迷ってしまいます。
引用元:まちこの株ブログ
バルニバービが運営する複合商業施設『MIRROR(ミラー)』(台東区蔵前)を訪れて、食事券を利用された方のブログです。好感を持てる内容だったそうです。
コスパは一人あたり4000円~5000円前後で十分堪能出来ます。味や量、雰囲気等々考えると安いなと思いました。
従業員の方々の接客がとても丁寧で好感が持てました。店内レイアウトについても、個室ではないですが、隣席との距離が気にならない、落ち着いたゆったりとした時間を過ごすことが出来ました。
ばっちり株主優待券も使えましたよ~
引用元:弱小サラリーマンの株ブログ
バルニバービは会社名であり、実際に運営している飲食店は別の名称です。この方はグッドモーニングカフェにピンと来られているようです。都内各地にある有名なカフェですし、ご存知の方も多いと思います。
バルニバービは知らなくても、グッドモーニングカフェはご存知では?
オシャレ優待担当(勝手に命名)としては、これは見逃せない!!
しかも1月・7月権利って、キラ~ンベル
引用元:夕刊マダムの悠々優待生活♪
総合評価
初期のビジネスモデルは特徴的で成長力がありました。しかし、上場後の経営という観点では不安感が残ります。当社の飲食店をよく利用するようであれば株主優待目当ての投資はアリかもしれませんが、本格的な投資には至らなそうです。
ビジネスモデルを見る限り、成長性は十分にありそう。営業利益率も高い。
一方で、今期の業績には不安が残る。
第2四半期決算も見ないとわからないが、少なくとももう少し割安にまで株価が落ち込む可能性高いのではと感じており、買い判断とは言えないと考えています。
引用元:投資生活実験室のきろく
業績悪化と増配をセットにする経営について難色を示しています。
業績悪化が見えていた段階での増配(10円→15円)開示も消化難であり、
これまでより”上っ面”を意識した経営である点に関しても、若干気掛かりです。
引用元:なちゅの市川綜合研究所