ビーグリーは、 スマホ向け電子コミック配信サービス『まんが王国』運営。漫画家、出版社との直接契約に特徴。
株主優待は「まんが王国図書券」です。
ビーグリーの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
直接契約が特徴の『まんが王国』を運営
2017年 IPO
ビーグリーは2017年3月にIPOでマザーズに上場しました。
公開価格1,880円に対して、初値1,881円(+0%)とかろうじてプラスでスタートしました。その後には株価上昇するも公募価格まで戻し、緩やかな下落トレンドが続いています。
「まんが王国」運営
ビーグリーはマンガに特化した電子書籍販売を行う「まんが王国」を運営しています。
月額課金でポイントを購入し、そのポイントを利用してマンガを購入するサービスとなっています。
ビーグリーは漫画に特化した電子書籍の販売を行う「まんが王国」を運営している。
購入方法は月額300~10,000円で設定された月額課金方式を基本としている。そしてこの金額に応じてポイントが付与され、ユーザーがコンテンツをポイントを利用し購入するスタイルである。
引用元:株とファイナンス
直接契約
ビーグリーは、取次を通さず、出版社または漫画家を直接契約にてコンテンツを仕入れています。
直接契約する面倒さはあるものの、取次を通さないことで利益率が高まります。
取次会社を通さないことで漫画家も電子書籍のサイトもその分のお金を山分けできるわけです。もちろん、直接契約しなければならない面倒が生まれますが。
引用元:トルネコの投資ラボ
中間マージンをかけないため収益性が高いと評価されています。
出版社を介さず中間マージン(出版社45%電子取次会社5%)をかけず販売できる収益性の高いビジネスモデルがビーグリーの大きな強みとなっている。
引用元:株とファイナンス
電子書籍業界の競争
電子書籍業界は競合他社がひしめいており、広告宣伝費が高騰する傾向にあります。
ビーグリーも同様の傾向にありますが、2017年12月期決算では、広告宣伝費の増加を減価改善で補って増益を確保しました。
売上に対する広告宣伝費の割合が高いと指摘されています。
売上に対する広告宣伝費の割合が結構高いんですね。解約数がどれくらいあるか分からないので、1人の会員を獲得するのに必要な広告額が分からないです。その代わり、上のような数字から推測するしかないと思うのですが、解約数は多そうなイメージです。
引用元:トルネコの投資ラボ
東証1部昇格
2018年3月、マザーズ上場からちょうど1年で東証1部へと昇格しました。
それに先立って2017年11月には株主優待を新設しており、ある程度想定された昇格であったと思われます。
株主優待は「まんが王国図書券」
株主優待は保有株式数に応じて「まんが王国図書券」がもらえます。
- 100株以上 1,000ポイント相当
- 500株以上 5,000ポイント相当
- 1,000株以上 10,000ポイント相当
- 5,000株以上 50,000ポイント相当
2017年11月に新設され、2017年12月末基準から優待が開始されます。
2018年3月末の「定時株主総会決議のご通知」に同封されるようなので、現状では優待の報告をされているブログは見当たりません。
総合評価
売上増ながらも広告宣伝費の増加に苦しむ構図は、電子書籍業界に共通しています。
直接契約が特徴ではありますが、だからといって利益率は他社より高いわけでもなく、結局のところ、直接契約するための人件費に使用されています。
2018年3月時点でPER13.3倍/PBR2倍は成長鈍化を見込む評価となっており、利益率向上の対策・実績が求められそうです。
ビーグリー自体というよりも、電子コミック業界の成長力を評価されています。
ビーグリーは指標的にはやや割高ですが、電子コミック業界の成長力を評価して、とりあえず1000株だけ勉強のために買ってみました。今後の業績推移をしっかりと見張っていく予定です。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌