ベルーナ(9997)

ベルーナは、婦人服主体のカタログ通販大手。主要顧客は50~60代。

通販とネット販売を連動させて好調な上、通販事業の多角化、店舗運営やホテル事業など新事業へも進出することで成長中です。2015年には株主優待も新設されました。

ベルーナの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

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婦人服カタログ通販から多角化へ

カタログ通販業界の生き残り

ネット通販に押され気味のカタログ通販業界において、ベルーナは生き残りとして残存者利益を得ている・得るだろうという考えがあります。

かつてのライバルであるニッセンは業績不振に陥り、最後はセブン&アイに完全子会社化されました。ニッセンからシェアを奪っていたのはベルーナであると思われます。

ニッセンはここ売り上げが急減中で、その分の多くをベルーナが獲得しているのでは、というのが私の見方だが、これで、この流れが一段と加速するかもしれない。「残存者利益」という言葉があるが、カタログ通販では、ニッセンのほか千趣会も売り上げを減らし気味であり、スクロールも低迷している。こういう状況で、ベルーナは残存者利益を一手に享受する形で売り上げ、利益とも大きく伸ばし独り勝ちのわけである。

引用元:鎌倉雄介の株道場

事業多角化

カタログ通販業界で生き残り、さらなる成長のため、ベルーナは事業の多角化を進めています。

通販事業という観点では、婦人服だけでなく、食品、ワイン、看護師服などの専門通販でも収益を拡大しています。

また、通販事業以外でも、店舗運営やファイナンス、コールセンター、ホテル運営に事業ポートフォリオを拡大しています。

婦人服通販事業を中心に、食品、ワイン、サプリメントといった通販事業にも多角化しており、店舗運営やファイナンス事業への進出も進めています。主力通販事業の好調な推移や輸入食品の丸長買収効果により、増収増益の見込みとなっています。

引用元:株主優待?何それ?美味しいの?

中期計画(2019年3月期に営業利益160億円)

2015年5月には、2019年3月期を最終年度として、営業利益160億円を掲げています。

年平均成長率は20.6%と非常に意欲的な内容となっています。

発表直後は株価も上昇しましたが、その後は全体相場につられて下落する場面もあるなど、中期計画達成の評価には至りませんでした。

割安成長株として

意欲的な中期計画と比べて、株価は評価が低く、割安成長株として注目されました。

そして、2016年2月を当面の底として、株価は右肩上がりとなっています。

PERは8倍と非常に割安な水準です。PBRは0.8倍と割安と言えます。全体的には、株価は非常に割安な水準と言えます。売上利益とも好調に推移しており、昨年度減退しましたが概ね右肩上がりとなっており、事業の好調さがうかがえる内容です。ROEは8.52倍と標準的な水準であると言えます。

引用元:株主優待?何それ?美味しいの? ※2016年3月時点

株主優待は自社サービス優待券または自社商品

2015年11月に優待新設

保有株式数に応じて、自社サービスの優待券が貰える株主優待が新設されました。

「通販の優待券」と「磐梯レイクリゾート優待券」です。

2017年3月に優待改善

自社サービスの優待券のみということに対して、株主から不満の声もあったのか、自社取扱の食品またはワインも選べるようになりました。

みきまるさんは、これを受けて大喜びで参戦されたようです。

ベルーナの優待は以前は優待券のみだったのですが、
2017年3月24日に上記の様に改善
されました。そして私はこの優待改善を受けて大喜びで即日参戦しました。

引用元:みきまるの優待バリュー株日誌

磐梯レイクリゾートの利用レポート

株主優待で貰える「磐梯レイクリゾート優待券」は、1泊2食付きで、通常15,000円~18,000円程度のところ、10,000円に割引されます。

ホテルの運営という事業領域は、ベルーナにとって新規事業でありチャレンジングだと思います。ここ数年、ホテル銘柄は物色対象となっていますので、ベルーナのホテル事業も育ってくると面白いと思います。

ということで、気になるのが、磐梯レイクリゾートを利用した人の意見・感想です。

実際に優待券を利用して宿泊された方のブログでは、ホテルはとても綺麗でそれなりの満足感はあったようですが、改善の余地ありとコメントされています。

旧裏磐梯猫魔ホテルへ行ってきました。
ここは、食事が超一流のバイキングで有名。
運営会社の倒産や、施設買収で去年まで星野リゾート裏磐梯ホテル」、
現在は、「裏磐梯レイクリゾート」となり、ベルーナ(子会社?)が引継ぎ運営をしています。

引用元:おばちゃんお得情報奮闘記

総合評価

2016年中が投資に最適な時期だったように思いますが、中期計画の2019年3月期で営業利益160億円の確度上がってくれば、まだまだ割安成長株として投資できる企業だと思います。

現状では、事業多角化が成功していると言えますが、手を広げすぎるとリスクも多くなり、不透明感も増しますので、その点をどう評価するかがポイントとなりそうです。

総合評価・・・A

【総評】
割安感があり、収益面でも評価できる優良企業です。収益の安定性は非常に評価できます。婦人通販事業で培ったノウハウを活かして、通販事業の多角化や店舗経営、ファイナンス事業など非常に戦略的な多角化が印象的な会社です。

引用元:株主優待?何それ?美味しいの?

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