日本BS放送(9414)

日本BS放送は、ビックカメラが親会社のBS放送局。競馬中継など自社制作の比率は約3割。認知度向上が課題。

2014年に東証2部へ上場し、順調に1部へと昇格しました。高い利益率と安定業績、鉄壁の財務からリスクの小さい銘柄と見なされており、上場以来の株価も安定しています。

日本BS放送の概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

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ニッチ向け番組を制作・放送

無料で視聴できるBS放送

BS11は無料で視聴できます。

視聴に当たって、視聴者は登録や課金されることなく、
気軽に視聴することが出来ます。
民放局と同様、CM収入で収益を支えているモデルになります。

引用元:中長期投資の練習記録

とは言え、実際に見ている人はまだまだ少なく、そもそも知らないという人のほうが多いのではないでしょうか。

テレビを見ている人(ほぼ全国民)のうち、BS11の存在を知っている方が、現状どれだけ存在するでしょうか?

引用元:ゆうゆー投資法

認知度の無さは逆に言えば、成長余地が大きいということです。認知度向上がそのまま業績の拡大に繋がってくるフェーズにあります。

BS11の認知度向上こそが、この会社の売上・利益の向上のカギを握っており、言うまでもなく「認知度向上型」の成長ストーリーを持っています。

引用元:ゆうゆー投資法

認知度が低いというのは実は幸せなことです。
急成長という感じではありませんが、これらの優位点を持って順調な成長が期待できます。

引用元:すぽさん投資ぶろぐ(旧サイト)

高利益率を上げる仕組み

日本BS放送は、デジタル放送の新規参入組として、既存のキー局・地方局のしがらみに囚われない位置づけにあります。そのため、無駄がなく、高利益率を出せる体質にあると考えられています。

日本BSはデジタル放送新規参入組としてこのムダを持たず、利益率向上に大きく貢献しています。

引用元:すぽさん投資ぶろぐ(旧サイト)

また、ニッチ・マニアな番組を制作・放送しており、番組毎にターゲットが分かりやすいです。しかも50歳以上の視聴者が多いため、お金を持っている層に対してターゲットを絞って広告を出すことができます。そのことが広告主から比較的高い料金を取ることに成功している要因に思えます。

徹底的なニッチ戦略で、特定の視聴者に対して付加価値を提供しています。
なお、年齢層も当社開示資料を見ると50歳代以上が全体の2/3を占めているようです。
このことは、広告主へ相対的に高額の商材を扱いやすいという
当社の収益性に大きくプラスの要素のひとつの要因になっていると考えます。

引用元:中長期投資の練習記録

また、地デジ放送のキー局・地方局とは異なって、CM枠の秒数は広告主が自由に設定できるそうで、広告主にとってはやりやすいと思われます。

当社のCM枠は秒売りですし、
広告主がいわゆる説明型CMとしてじっくりとやりたいことが出来る、
自由度の高さが魅力になっていると思われます。

引用元:中長期投資の練習記録

BS11の番組

実際にどんな番組があるか紹介されています。

全体的に、(良い意味で)低コストで非常につまらないと評しています。

私は投資家としての勉強のためにちょくちょくBS11にチャンネルを合わせて見ているのですが、「良くぞここまで。」と感心するほどに非常につまらない、かつ低コストの番組が多いなあと実感しています。そしてBS11は高い利益水準をずっと維持してもいます。

引用元:みきまるの優待バリュー株日誌

相変わらず韓流ドラマは高齢者に人気のようです。

BSイレブンも私の母は韓流ドラマ等を観ているようですが、さぴこ一家はほとんど観ることがありませんでした。

引用元:みんなたのしくすごせたら

その他にも紹介されています。

太田和彦 ふらり旅 いい酒 いい肴!

太田和彦さんは存じ上げないのですが、こういう居酒屋巡りの旅番組って面白そう。

引用元:みんなたのしくすごせたら

関根勤 KADENの深い夜!

家電をディープに掘り下げるとは。

引用元:みんなたのしくすごせたら

リスクは景気悪化?

放送業界は広告主がお客さんのため、景気悪化によって企業が広告宣伝費を削ると影響を受けます。

しかし、日本BS放送に関しては、その事業形態・高利益率から、リスクは小さいのではないかと想定されています。

事業内容的には、不況の影響を受けないわけでは決してありませんが、優れた収益性・財務健全性がその影響を大幅に緩和してくれると考えます。

引用元:ゆうゆー投資法

キー局のように膨大な固定費を賄わなくてはならない場合、
致命的になりますが、とにかく固定費が少なくて済む、
また無用に製作費をかけていない身軽さもあって、
それなりに不況になっても対応していけるのではないでしょうか。

引用元:中長期投資の練習記録

中期経営計画

2018年8月期

日本BS放送は、2018年8月期を最終年度とする3ヵ年の中期経営計画を発表しています。

2018年8月期において、売上高150億円を目標値としています。

初年度である2016年8月期は計画ラインでしたが、2年目の2017年8月期については未達とない、最終年度には本中計を下方修正し、売上高127.5億円目標としています。

そして、従来の目標であった売上高150億円は2年後ろ倒しで、2020年8月期に目指すことにしています。

この変更について、これまでの顧客獲得モデルが潮目にさしかかっている可能性もあると指摘されています。

会社側はこの‘しゃがんだ’理由について、「持続的成長と良質なコンテンツ作りのため」と説明していますが、基本的には自社制作番組への投資やイベント出展など、直ぐには回収出来ない(出来るかどうかわからない)企画力やプロデュース力強化のために資源を投下することが理由と思われます。これは、これまでのようにBS放送広告市場それ自体のパイの拡大に従い、従来型の広告費用を投じれば勝手に中高年の視聴者が増える、というこれまでの顧客獲得モデルが潮目にさしかかっている可能性もありそうです。

引用元:なちゅの市川綜合研究所

2018年10月に本決算が発表され、売上高は125億円での着地となりました。下方修正された中計目標にわずかながら未達となりました。

一方で営業利益に関しては、22.3億円を目標としていましたが、24.3億円での着地となり、利益はしっかりと出してきた印象です。

株主優待はビックカメラ商品券

東証2部から1部へ昇格するにあたって、優待をビックカメラ商品券とし、その後も継続されています。

8月、2月の年2回1,000円相当のビックカメラ商品券が貰えます。また、1年以上の継続保有におり、8月は1,000円相当が追加となる長期優遇もあります。

総合的に見て、本家のビックカメラより、日本BS放送の方が魅力的ではないかとの声もあります。

ところで、本家ビックカメラも、株主優待で買い物券が貰える人気銘柄ですが・・・
日本BS放送の株主優待を貰ってみると、こちらの方が優待銘柄として、さらに魅力的なのではないかと感じました。

引用元:株主優待と高配当株を買い続ける株式投資ブログ

総合評価

2018年5月時点の総合評価

急成長は望めないものの、認知度向上により、年率10%程度の成長は望めそうです。
→中計の後ろ倒しに伴い、1桁成長の可能性も出てきました。

2018年5月時点でPER17.1倍/PBR1.7倍となっています。財務は鉄壁であり、景気変動にもある程度耐性がありそうであることから、リスクは小さいと見ています。

成長余地があるとして4.0評価です。

日本BS放送分析できました。テレビ局の「若者」で、成長余地を感じます。3.5に近い4.0です。

引用元:すぽさん投資ぶろぐ(旧サイト)

株価下落リスクも小さいと考えられますので、暴落時に上手く拾うと良いかもしれません。

高い利益率を確保しており、
ここから下方側のリスクは極めて少ないと感じていることもあり、
大変魅力的な銘柄だなと感じます。
水準的に税金の特殊性があるとはいえ、
PER水準で10倍台前半で買えるといいのですが、

引用元:中長期投資の練習記録

安値で買えれば長期ホールドで良さそうです。

 準主力候補として引き続き業績推移をしっかりと眺めながら楽しくホールドしていく予定です。

引用元:みきまるの優待バリュー株日誌

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