キャンドゥ(2698)

キャンドゥは、業界3番手。直営店はテナント出店が8割。若年層の取り込みに注力。海外事業展開は育成途上。

株主優待は優待券です。

キャンドゥの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

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100円ショップ3番手

事業内容

全国に100円ショップを展開しており、ダイソー、セリアに次ぐ業界3位です。

直営店とFC店の両輪で店舗数を増加させており、それぞれの位置づけは以下のようにしています。

  • 直営店:既存店が比較的多い主要都市部を中心に出店
  • FC店:既存店が比較的少ないエリアにおいて地域に密着した企業(オーナー)のちからを借りて出店

1,000店舗達成

キャンドゥ 店舗数 エリア

2018年11月期 第2四半期 決算説明資料より抜粋

キャンドゥは2018年11月期2Q段階で1,000店舗を達成しました。

内訳は、

  • 北海道:73店舗
  • 東北 :46店舗
  • 関東 :383店舗
  • 中部 :116店舗
  • 近畿 :171店舗
  • 中国 :32店舗
  • 四国 :6店舗
  • 九州・沖縄:162店舗

となっています。

人口比率と比べると、関東や九州にやや多く出店しており、東北・中部・四国にはまだ出店余地がありそうです。

プライベート商品「Do!STARS」

キャンドゥ プライベート商品 Do!STARS

2018年11月期 第2四半期 決算説明資料より抜粋

商品戦略としては、オリジナリティの追求による差別化を掲げており、プライベート商品である「Do!STARS」シリーズの開発・販売を強化しています。

SNS活用

Instagram及びTwitterにて需要創出・宣伝活動を行っています。

Instagramのフォロワーは35万人超・国内企業ランキング72位となっており、商品のイメージ訴求に注力しています。

一方で、Twitterについては2018年4月から開設しており、情報量を優先するツイートを展開しています。

3Q決算で2年連続の下方修正

キャンドゥは、3Q決算と同時に通期業績予想の修正を行う傾向があり、

  • 2016年11月期:上方修正
  • 2017年11月期:下方修正
  • 2018年11月期:下方修正

と、3年連続で修正、ここ2年連続で下方修正となっています。

2017年11月期の下方修正

業界再編等の影響による退店が想定以上に増加したこと、人件費高騰、既存店リニューアルなどを理由に下方修正となりました。

あまり前向きな報告ではないとコメントされています。

あまり前向きな報告ではありませんね。業界再編という曖昧な言葉が嫌いです。人件費がかさむのは日本全体で発生していることで、「AI」や「ロボット」、「セルフレジ」などの導入により改善を図るべきだと思います。人件費についても先行投資とか表現するんですね。

引用元:株式投資のすゝめ『国内株/米国株でグロース投資!』

2018年11月期の下方修正

地震や豪雨等天候不順の影響や、地代家賃負担の増加を理由としています。

また、為替が当初想定より円安に変動したこと、物流倉庫移転に伴う費用が想定以上となったことも修正理由として挙げられています。

財務は安定的

2013年頃まで抱えていた有利子負債は完済し、現在では無借金経営となっています。

2017年11月期においては、キャッシュ34億円(cf. 時価総額280億円)を保有し、自己資本比率は48%となっています。

財務は改善を続けていますが、スピードは遅いと指摘されています。

財務は有利子負債を返しきり自己資本の積み増しも見れます。ただしスピードは遅いですが。

引用元:大河の一滴

中期経営計画

Next3(2018年11月期~2020年11月期)

キャンドゥは2020年11月期を最終年度とする3ヵ年の中期経営計画を発表しています。

2020年11月期において、営業利益50億円(年率+34%成長)、純利益25億円(年率+35%成長)を目標値としています。

ただし「対外的な公約ではなく、社内におけるゴール指標として設定」と注意書きされています。

株主優待は優待券

株主優待は一律100株以上で108円の優待券20枚がもらえます。

100円ショップ大手3社の中で、優待がもらえるのはキャンドゥだけであるため、個人投資家からの人気も高いです。

100円ショップは色々ありますが、大手と言われる中で優待がもらえるのは、現状キャンドゥだけです。ザ・ダイソーの大創産業は非上場、セリアは優待が設定されていません。

引用元:株初心者入門ブログ たまごの投資日記

有効期限は1年間であり、100円+税となっており、税込みで使えるという点について評価が高いです。

有効期限は2019年2月末で、1年間あります。
税込みになっているのが、とてもいいです。

引用元:大好き! 株主優待

年2回から1回へ改悪

過去には5月と11月の年2回優待がもらえていましたが、2015年から年1回へと改悪されてしまいました。

合計金額としても、2,000円分×年2回であったものが、2,000円分×年1回に改悪されており、ホルダーからは失望されました。

さらなる改悪が起こるのではないかと心配されています。

株主優待制度に関しては、一度改悪をした企業はさらに改悪をする確率が高い印象があるので、次は1,000円分に減ってしまわないかが心配です。

引用元:「マイホームへの道」株主優待・ふるさと納税で豊かな生活

総合評価

100円ショップ業界3番手ですが、100円ショップの成長株といえばセリアというくらい差がついてしまっています。

2018年10月時点でPER32.1倍/PBR2.16倍となっています。中計目標は絵に描いた餅と思われ、中計を織り込む指標数値というよりは、株価横ばいで当期利益により指標数値が上下しているだけという印象です。

株価は2013年頃からほぼ横ばいとなっています。2年連続で3Q時点で下方修正となりましたが、それほどインパクトはなかったようで株価はレンジを維持しています。指標的にも株価は高いと思われますが、優待人気により株価が支えられているのかもしれません。

配当金、優待内容ともに評価が低いです。

株価(1,700円)★★★☆☆:レンジ内で上下しています
配当金(1.0%):★☆☆☆☆ 少ないです
優待内容:★★☆☆☆ 優待利回り約1.1%。年1回になってしまったのがとても残念です。
参考指標:PER 26.2倍、PBR 2.2倍
総合得点(15点満点):6点
※ データは2018年8月24日終値時のものです

引用元:「マイホームへの道」株主優待・ふるさと納税で豊かな生活

指標的には高いのではないかと指摘されていますが、優待の使いやすさから人気は落ちないため気に入ったら持つのも悪くないとコメントされています。

キャンドゥはPER的にはちと高いんじゃない?感はあるかも。優待のせいだとは思うけど利回り的にはこれも安いとは言い難いかな?使いやすいのもあって容易には人気は落ちないと思いもするから優待で気に入ったら持つのも悪くないかもね。

引用元:大河の一滴

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