キャリアリンクは、官公庁関連や大手企業向けビジネスプロセスの業務請負、人材派遣が中心。企画提案力に定評。
株主優待はクオカードです。
キャリアリンクの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
BPO関連事業が主体の人材派遣会社
事業内容
キャリアリンクは、BPO関連事業を中心とする事務系人材サービス事業と、食品加工業や流通業への製造系人材サービス事業を行う、人材派遣会社です。
事務系人材サービス事業
BPO関連を主力として、他にはCRM関連と一般事務の人材派遣を行っています。
BPO(Business Process Outsourcing)関連では、BPO事業者・金融機関・官公庁・エネルギー関連企業等から案件を受注し、キャリアリンク単独またはBPO事業者を通じて業務を行っています。
CRM(Costomer Relationship Management)関連では、コールセンター等において情報システムを応用して顧客との長期的な関係を築く業務に関する人材派遣を行っています。
製造系人材サービス事業
食品加工、製造加工、流通業等への人材派遣を行っています。
売上構成比
2018年2月期の売上構成比では、事務系人材サービス事業のBPO関連が68%を占めています。
CRM関連で11%、一般事務で5%となっており、事務系人材サービス事業全体としては85%にのぼります。
製造系人材サービス事業は残りの15%となります。
企画提案力が強み
事務系人材サービス事業においては、クライアントの要望をヒアリングし、要件定義・ソリューションの提案・迅速で着実な運用を行う必要があります。
キャリアリンクは業務効率化と品質向上を両立させる企画提案力を強みとしています。
ただし、あまり特色が無いというコメントも見受けられます。
ウィルグループは特定業種向けの派遣に強みがありましたが、ここはあまり特色が無いように思います。
引用元:ミドル投資ブログ
企業のBPO需要はますます高まると考えられるため、キャリアリンクの活躍の場も広がると評価されています。
今後、日本の労働者人口が減るなか、専門スキルを持った人材を外部委託で効率良く回す必要があると思います。企業のBPOの需要は益々高まるのではないでしょうか。
引用元:アラサー共働き投資妻の家計簿
業績低迷
2017年2月期には最高益となったものの、決算発表前に下方修正を行っており、期初予想からは下振れの着地となりました。
さらに、BPO大型プロジェクト案件の縮小が進み、2018年2月期には減収減益に陥っています。
この業績低迷を織り込むように株価は下落トレンドとなっており、競合他社に置いていかれた状態となっています。
もともと株価は下落傾向でしたが、よくもまあここまで兆候が出るとは、、、マーケットというシステムはすごいものです。
事業領域は異なりますが、同じ人材系企業と比べてもこの通り。
引用元:私の稟議書
金融向けビジネス拡大の推進
2018年2月、だいこう証券ビジネス(DSB)の完全子会社であるジャパン・ビジネス・サービス(JBS)の全株式を取得し、子会社化するとともに、DSBと資本業務提携を締結しました。
JBSでは、人材サービス事業、人事給与請負事業、ビジネスサポート事業等を行っており、金融向けBPO関連事業を3社で拡大させていく狙いです。
財務は安定的
2018年2月期においては、キャッシュ31億円に対して借入金は10億円程度と実質無借金経営となっており、自己資本比率は58%となっています。
財務の改善が継続しており、安定的な状態です。
自己資本比率は50%前後であり健全的と評価されています。
自己資本比率は47%となっており、健全です。
引用元:ミドル投資ブログ
中期経営計画
キャリアリンクは、2021年2月期を最終年度とする3ヵ年の中期経営計画を発表しています。
2021年2月期において、売上高272億円(年率+18%成長)、営業利益7.1億円(年率+9%成長)を目標値としています。
ジャパン・ビジネス・サービスをM&Aしたことで売上高は成長するものの、営業利益については2017年2月期の最高益10億円に遠く及びません。
株主優待はクオカード
株主優待は保有株式数に応じてクオカードがもらえます。
- 100株以上 500円相当
- 200株以上 1,000円相当
- 500株以上 2,000円相当
優待株としては10万円以下で買えるので良い銘柄であると紹介されています。
また、100株→200株にしても利回りは変わらないため、200株を保有する人が多いともコメントされています。
値上がりを狙わないのであれば優待株としては
10万円以下で買えるので良い銘柄だと思います。
また、200株買えばクオカードも倍になるので
多くの人が200株で権利取得しているように見えます。
引用元:社畜サラリーマンの投資ブログ
総合評価
BPO関連の人材派遣会社で企画提案力が強みとのことですが、イマイチ特徴がなく、強みが不明です。
2018年8月時点でPER18.0倍/PBR2.04倍となっています。高評価が続く人材派遣系において業績低による低評価となっています。
株価は、2015年8月に天井をつけて下落トレンドとなった後、500円台での横横となっています。業績底打ちが確認できるまでは横横が継続するものと思われます。