Casa(7196)

Casaは、家賃債務保証独立系大手。保証人一切求めず顧客対応ノウハウに蓄積。仲介会社との関係強み。

株主優待はクオカードです。

2017年にIPOで東証2部へ上場しました。

Casaの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

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家賃債務保証の大手

事業内容

Casaは、家賃債務保証事業を行っています。賃貸住宅の入居者に対して保証料を支払ってもらうことで連帯保証サービスを提供しています。

連帯保証人が一切不要であることが特徴です。

利用者を増やすことによって、初回保証料が増加している他、ストックビジネスとなる年間保証料も増加しており、安定的な業績となっています。

家賃保証会社の利用割合が高まっていることや、民法改正で連帯保証人の要件が厳しくなることから、家賃保証会社は成長の余地があると評価されています。

賃貸契約を結ぶ際は連帯保証人が必要になることが多いですが、社会情勢の変化により家賃保証会社を利用する割合が高まっています。
今後民法改正で連帯保証人の要件が厳しくなることから、さらに家賃保証会社の利用が増えていきますし、信用力の高い大手企業のシェアが高まっていくのではないか?と想定しています。

引用元:中長期投資で超富裕層を目指そう!

2017年 IPO

Casaは、2017年10月にIPOで東証2部へ上場しました。

公募価格2,270円に対して、2,331円(+2.7%)と落ち着いたスタートとなりました。

その後はほぼ横ばいの株価推移となっています。

減益からの脱却なるか

減益要因

Casaは、上場前の2016年1月期に最も営業利益を出しており、上場直前の2017年1月期、上場後初の2018年1月期は増収ながら減益に沈んでいます。

この要因については、質の良くない顧客を保証したことによる貸し倒れにあると指摘されています。

原価が営業利益の押し下げ要因となっています。ちょっと難しい言葉が多いのですが、つまるところあまり質のよくないお客様による貸倒が増加により、費用が急増した。特に貸倒引当金が急増しています。

引用元:せみりたいあ研究所

この傾向は、2018年1月期の後半から改善してきており、2019年1月期については増益に転じる見込みです。

貸し倒れの増加と減益については、売上の急増で現場が混乱していたが改善傾向にあるとIRが回答されているそうです。売上よりも利益重視の姿勢になってきているのではないかとコメントされています。

IRの方と少しだけ話をしたのですが、前期までは売上急増もあり、現場が混乱していた。ただ、今期は改善傾向にあるとのことでした。

引用元:せみりたいあ研究所

上方修正

2018年8月、2Q決算前に上期上方修正が発表されました。

売上高は従来予想通りの進捗ながら、利益面については、債権の回収が進んだため貸倒引当金繰入額が減少したことに加え、業務効率化により人件費を抑制できたことで予想を上回ったとしています。

上記の減益要因で指摘されていたことが、実際に改善してきたことが確認されました。

のれん償却

Casaは、2018年1月期において41億円ののれんを保有しており、年間2.5億円ほど償却しています。ファンドへの事業売却やMBOを行ってきた経緯でのれんが発生しています。

のれん償却が表面上の利益を下押ししていると指摘されています。

Casaは元々破綻したリプラスの家賃保証事業を継承して誕生した会社であり、ファンドへの事業売却やMBOを2回行っていることから、2019年Q1末で40億円ほどののれんがあり、この償却も表面上の利益を下押ししています。

引用元:中長期投資で超富裕層を目指そう!

東証1部昇格期待

2018年3月にはクオカード優待を新設しており、東証1部昇格の条件をクリアできるとコメントされています。

昇格するためには、株主数2200人、時価総額40億円などの基準を満たす必要があります。
今回の株主優待の新設、その後の拡充で、この基準をクリアできる可能性は十分です。

引用元:株主優待と高配当株を買い続ける株式投資ブログ

IR続々

2018年6月には、東証1部指定に向けた準備のお知らせを開示しており、1部昇格を目指すことを公言しています。

また、注目はそれと同時に自社株買いを決議・実施していることであり、1部昇格時には大株主の売出しはあるかもしれれませんが、公募増資は無さそうです。

2018年8月には、東証1部指定申請を行ったことを発表しています。順調に行けば2~3ヶ月で東証1部へ昇格するものと思われます。

1部昇格

2018年10月に1部昇格となることが発表されました。

予定通り進んだ印象で、サプライズもなく、株価もあまり反応しませんでした。

財務は安定的

上場による公募増資で4.5億円を調達し、財務は良化しています。

2018年1月期においては、実質無借金経営で自己資本比率は54%となっています。

家賃保証という事業の特性上、流動資産・流動負債が大きくなることを考慮すると財務は安定的な状態です。

株主優待はクオカード

株主優待は100株以上で一律1,000円相当のクオカードがもらえます。

2018年3月に新設が発表されました。2018年7月が初優待となります。

総合評価

2018年8月時点での総合評価

個人投資家ブログで指摘されていたように減益要因が改善され、上方修正が発表されました。ここから継続的に売上・利益が成長できるか注目されます。

2018年8月時点でPER15.7倍/PBR2.01倍となっています。

株価は概ね横ばいを続けていますが、上方修正を受けて株価上昇が期待されます。

競合他社はPER20~30倍に評価されており、CasaのPER15倍程度というのは、成長性が株価に織り込まれていない状態であるとコメントされています。

株式市場の評価はPERで見ると競合他社が20~30倍に評価されているのに対し、Casaは15倍程度で今後の成長性がまだ株価に織り込まれていないのではないか?という感じがします。

引用元:中長期投資で超富裕層を目指そう!

2018年7月時点での総合評価

賃貸保証を手掛けておりストックビジネスで安定業績です。一方でここ最近は貸し倒れの増加により減益となっていましたが、反転増益となれるかに注目です。

2018年7月時点でPER15.8倍/PBR2.01倍となっています。減益傾向にあったため、同業他社よりも指標的割安感があります。

自社株買いと東証1部昇格の準備のIRによって、上場来高値を抜けて来ています。ここからは、増益となることを確認しつつ、同業他社と同レベルのPER20倍以上への評価見直しが起こるものと思われます。

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