カワチ薬品は、栃木地盤。北関東、東北にもドラッグチェーンを展開。小型店の出店に注力中。食品比率が高い。
株主優待は買物優待券です。
カワチ薬品の概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
好調ドラッグストア業界にありながら苦戦が続く
事業内容
カワチ薬品は、栃木を地盤として、関東、東北、中部地方に店舗を展開するドラッグストアチェーンです。
生活道路沿いに広大な駐車場を備えたメガドラッグストアを展開し、ワンストップショッピング・エブリデイロープライスを掲げて、生活に必要な商品(生鮮食品除く)を低価格で提供しています。
また、日本で初めて調剤併設型メガドラッグストアを開発・出店しました。
最近では小型店の出店に注力しており、店舗方針の転換が起こっています。
店舗展開
2018年3月期の決算説明会資料では、2018年3月期において合計329店舗と記載されています。
2018年7月時点で公式WEBサイトに記載されている店舗一覧を数えてみると合計283店舗でした。これに子会社である横浜ファーマシーの38店舗を加えると合計321店舗となります。
店舗の内訳グラフはこちら(横浜ファーマシー除く)。
地盤である栃木を中心として、周辺エリアである茨城、群馬、福島の順で店舗数が多くなっています。
好調のドラッグストア業界で苦戦続く
ドラッグストア業界はほとんどの企業が好調の状態ですが、カワチ薬品は苦戦が続いています。
2015年3月期には減損損失として68億円を計上する等、最終赤字に転落しています。
財務は安定的
手持ちキャッシュと借入金をバランスさせてほぼ実質無借金経営が長年続いています。
2018年3月期においては、自己資本比率は50%となっています。
出店によりそれなりの投資は行っているものの、営業CFの範囲内であることが多く、財務的にはここ10年でほとんど変化のない安定的な状態が続いています。
株主優待は買物優待券
株主優待は保有株式数に応じて買物優待券がもらえます。1,000円毎に100円券を1枚利用できます。
- 100株以上 5,000円相当(100円券×50枚)
- 500株以上 10,000円相当(100円券×100枚)
- 1,000株以上 15,000円相当(100円券×150枚)
また、未使用の買物優待券を全て返送した場合、1冊(50枚分)につきおこめ券5kgと交換できます。
利用レポート
カワチ薬品を普段から利用している人たちには人気のある優待です。
会津でも主力のドラッグストアなので、
何かと日用品などに、使わせてもらっています。
家族がよく行くので購入したとコメントされています。
親がよく出かける店なので、買ってもいいかと思って買いました。
優待は親にあげました。
引用元:ヤギの投資生活日記
店舗に行けないのでおこめ券にしたと紹介されています。
ココはこの優待券を未使用で返送するとおコメ券5枚と交換してくれます。
私もそれが目的で購入しました。
そんなわけで、即返送しておコメ券5枚をゲット。
ヤフオクでは半値程度
お米券に交換すると額面は半値以下となります。
ヤフオクでは半値程度で売れるそうですが、手数料が高いので微妙と指摘されています。
100株で5000円分の割引券、またはお米券5枚と交換できます。
お米券5枚は2200円なので、どちらがお得か?
ヤフオクでは25~2600円くらいで売れそうですが、手数料が高いので微妙ですね。
引用元:株主優待一直線
総合評価
好調のドラッグストア業界にありながら苦戦が続いています。
2018年7月時点でPER12.6倍/PBR0.55倍となっています。指標的には割安感がありますが、減益傾向が続いており、改善の兆しは未だ見えません。
株価は2017年初を天井に下落トレンドとなっています。月次もしくは決算において増収増益が見えてくるまでは手出し無用と思われます。
成長力に乏しく10年間ずっとパッとしない状態だと指摘されています。
カワチ薬品は業界大手ですが、成長力に乏しくまたこの10年間ずっと営業利益率もジリ貧というパッとしない状態です。株価もそれを反映してずっとヨコヨコが続いていますが、株式市場というのは中長期的に見ると実にしっかりとその企業のファンダメンタルズを反映した合理的な値段付けをするんだなあ、と感心しますね。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌