コカ・コーラボトラーズジャパンホールディングス(2579)

コカ・コーラボトラーズジャパンホールディングス(コカコーラBJHD)は、国内コカ・ボトラー最大手。傘下に健康食品のキューサイ。17年4月EJとウエストが経営統合。

株主優待は株主優待ポイントです。3年以上の長期優遇制度があります。

コカコーラBJHDの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

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2社統合で世界3位のボトラーへ

事業内容

コカコーラBJHDは、コカ・コーラの飲料を最終販売するボトラーです。

当社最大のトピックは、2016年9月に発表され、2017年4月に実行された、コカ・コーラウエストとコカ・コーライーストジャパンの統合です。

ヨーロッパに次ぐメガボトラーになったと指摘されています。

当社は昨年4月に存続会社であるコカ・コーラ ウエスト(CCW)とCCEJの経営統合により、巡航売上高が1兆円のメガボトラーとなりました。世界のボトラーとの比較では、売上高1.2兆円のコカ・コーラ・ヨーロピアンパートナーズに次ぎ、世界3位のボトラーに躍り出ました。

引用元:なちゅの市川綜合研究所

経営統合によるシナジー効果、リストラ等によって2桁の営業増益が続く見通しですが、それに加えてIFRS移行によってのれん償却を飛ばしたことで大幅増益となる見込みです。

“隠し玉”として、今期末からIFRSへ移行予定となっているため、CCEJの統合で発生した580億円分ののれんを含む760億円分の償却(年換算40~50億円程度)を飛ばせると仮定すると、この中期目標はオーガニックな営業努力が特になくとも、達成が視野に入る公算となります。

引用元:なちゅの市川綜合研究所

本家コカ・コーラと比べて

それでも本家コカ・コーラ社と比べると見劣りするという意見も多いです。

ボトラーはコカ・コーラ製品の最終販売者ですが、大本のコカ・コーラは世界中のボトラーに原液を売って稼いでおり、利益率が高いことを評価されています。

普段飲むドリンクはボトラーに販売させ、原液売って稼ぐというコカ・コーラ社(米本社)の販売形式は利益率が高そうですね。そりゃ有名なバフェット翁も投資しますね。

引用元:萌と旅行と株取引

また、コカコーラBJHD(の統合元の2社)は減配することがある点が、連続増配50年を超える本家コカ・コーラとは雲泥の差であることを指摘されています。

東証コカ・コーラは財務も健全だし、一見良さそうに見えますが、平気で減配します。コカ・コーラボトラーズジャパンの配当実績を確認すると、減配と増配を繰り返しており、配当金が不安定であることがわかります。

引用元:チョコの株式投資Diary(米国株中心の資産形成)

リコー社の株式売出しを自社株買いで吸収

2018年2月に、リコーが減損損失の穴埋めのために、コカ・コーラBJHDの株式を売り出すことを発表しました。

もともとは、リコーの創業者がコカ・コーラ日本上陸の際に、コカ・コーラウエストを立ち上げた経緯があり、リコーは同社株式を長らく保有してきました。

リコーの創業者はコカコーラ日本上陸する時に、三愛精神「人を愛し、国を愛し、勤めを愛す」の下、北九州の地域貢献できればとコカコーラの製造販売をする会社を立ち上げた株主兼社長です。

引用元:子ども3人のパパ、miz-yokanの株式と家計ブログ

リコーの業績不振により資本集約の名の下、ついにコカ・コーラBJHDの株式を売り出すことになったのです。

しかしながら、この売出し株式はコカ・コーラBJHDがすべて自社株TOBで買い付けており、需給的な影響は無くなった上に、13%強ものディスカウントであったため、上手い自社株買いであったと評価されています。

CCWの筆頭株主として15%もの株券(※統合後は8.2%)を握っていたリコーも、同社の経営不振により当社株を手放すこととなり、当社は本年3月に約560億円を投じて自社株TOBにより全て回収しました。本件については市場価格に13%強ものディスカウント(@3,275円)をかけて、リコーに当社株をぶん投げさせたため、上手く足許を見た自社株買いであると考えています。

引用元:なちゅの市川綜合研究所  ※CCW:コカ・コーラウエスト

株主優待は株主優待ポイント

株主優待は保有株式数と継続保有年数に応じて株主優待ポイントがもらえます。

  • 3年未満
    • 100株以上  45ポイント
    • 500株以上  60ポイント
    • 1,000株以上 90ポイント
    • 5,000株以上 180ポイント
  • 3年以上
    • 100株以上  75ポイント
    • 500株以上  105ポイント
    • 1,000株以上 150ポイント
    • 5,000株以上 300ポイント

ポイントを製品(飲み物)本数に換算したときの量を紹介されています。

30ポイントで、コカコーラ製品詰合せで、13本。

45ポイントで、コカコーラ製品詰合せで、19本。

3年以上保有すると、100株で、32本分もらえるので、お得感まんさいです。

引用元:大好き! 株主優待

ポイント制で品物を選択できますが、手間がかかるというデメリットと、好きなものを選べるというメリットがあると指摘されています。

ポイント制で選択するのが手間暇ですが、
品物を選択できる強みもありますね。

引用元:アフォの中長期優待株投資 ~自由への挑戦~

総合評価

2016年9月の統合発表より、株価は右肩上がりを続けています。

株価2倍となった2018年4月時点ではPER30.7倍/PBR2.2倍と高成長を織り込んだ評価となっています。

配当や優待を目当てにする水準は明らかに超えてきており、統合効果は2019年12月期で一巡すると思われるため、2020年12月期以降の業績が争点となります。

しかしながら、2020年12月以降の業績を想定するのは難しく、個人投資家には手出し無用の時期と思われます。

増益基調に沿って増配幅もさらに拡大していく可能性がありそうと評価されています。

会社側では名実ともにIFRS適用となる来期からは「配当性向30%」を掲げているため、今期は6円増配して50円配当を予想しているものの、この増配幅は今後さらに拡大していく可能性もありそうです。

引用元:なちゅの市川綜合研究所

ハッキリ言って、優待目当てでコカ・コーラボトラーズジャパンを買うのは、投資ではなく、ただの趣味です。

くれぐれも「優待がある」というだけでつられないでくださいね。

引用元:チョコの株式投資Diary(米国株中心の資産形成)

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