CDSは、企業の技術仕様書制作が柱。ロボットなどFA、三菱自向けシステム開発も。配当性向最低30%。
株主優待はありません。バリュー、グロースどちらにも所属しないと判断し、その他日本株に分類します。
CDSの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
ロボットビジネス拡大が成長ドライバー
ドキュメンテーション事業
CDSの事業の柱は、顧客企業の取扱説明書、技術マニュアル等を作成するドキュメンテーション事業です。
幅広い分野のドキュメントを企画から印刷用データ制作まで一貫して手掛けられることが強みです。
その強みによって営業利益率2割台を確保する高収益であることが評価されています。
こういう『知識を切り売り』する商売は、うまく廻るのであれば利益率が高めである事が特徴と言えると思うんですよね。実際、ドキュメンテーション事業の足元の営業利益率は2割台とそれなりの高収益となっているようです。
引用元:DividedLife!
幅広い顧客を抱えつつも、売上の30%を三菱自動車に依存しており、自動車業界・三菱自動車との関連性がどうしても高くなります。その点はリスクであると指摘されています。
売上の約30%を三菱自動車に依存しており、自動車業界との連動性が高いのが大きなリスクです
引用元:こびと株.com
エンジニアリング事業
CDSは主力がドキュメンテーション事業であることからサービス業に分類されていますが、製造業としての一面も持っています。
特に注目されるのが子会社バイナスの存在で、昨今注目を集めるロボット等のFA関連エンジニアリングを行っています。
バイナスはCDSのものづくり子会社。要するにCDSはサービス業に分類されているがロボット工場も有する製造業の側面も有するのである。
引用元:鎌倉雄介の株道場
CDSとしても、この事業ドメインを成長ドライバーであると位置付けています。
最先端でユニークなロボットアプリケーションを展開しており、特に食品分野に引き合いが強いと評価されています。
財務・キャッシュフロー安定
リーマン・ショック時には赤字転落したものの、そのときも含めて営業C/Fは黒字を確保しており、現金を積み上げることで財務改善が進んでいます。
ここ数年は業績横ばいながらも、財務・キャッシュフローともに安定的な状態が続いています。
赤字転落した2009年も含めて、営業C/Fは常に黒字です。2009年に5.3億円だった現金は、2016年には14.2億円まで積み上がっており、約2.7倍の水準にまでキャッシュを増やしています。
引用元:こびと株.com
総合評価
ここ数年は業績横ばいながら、財務・キャッシュフローの安定的な状態を作り上げました。
これによってエンジニアリング事業の成長に投資することができるようになり、その成功が今後の飛躍のカギとなりそうです。
2018年3月時点でPER12.9倍/PBR1.6倍は、業績横ばい期のフェアバリューですが、エンジニアリング事業の成長が見通せるようになれば評価は高まるものと思われます。