中京医薬品は、 配置医薬品の大手。東海地区中心の直営店のほか一部地域でFC展開。飲料水宅配事業を伸ばしています。
業績は不安定であり、売水事業の成長が今後の成長のカギとなりそうです。株主優待はオリジナルのカレーと野菜ジュースです。
中京医薬品の概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
配置医薬品(=置き薬)の大手
家庭医薬品等販売事業
中京医薬品の中心事業は、家庭医薬品の販売です。
このセグメントも2つに分かれており、小売と卸売があります。
小売部門はいわゆる置き薬と呼ばれるビジネスモデルです。個人宅やオフィスに薬箱を無料で設置し、定期的に訪問する営業スタッフが、使用した分だけの代金を徴収し、また補充します。
お客さんと定期的に顔を合わして話ができ、家の中まで入れるというのは強みです。これが新規事業である売水事業に繋がっています。
もう1つの卸売部門は、商品を開発・発売し、大手量販店やドラッグストアにて販売しています。
売水事業
新規事業として売水事業が伸びています。
ウォーターサーバーを設置するもので、医薬品会社ならではの強みとして、phコントロールや抗菌をウリにしています。
中京医薬品としては、売水事業を早期に中核事業の1つとして確立することを目標としています。
業績は不安定だが、中期経営計画は意欲的
ここ10年、売上は右肩下がりとなっており、利益は不安定で赤字転落している年もあります。
2017年5月に意欲的な中期経営計画を掲げました。
2017年3月期には114百万円だった営業利益を、2019年3月期には300百万円まで伸ばすというものです。利益率の改善、ROEの改善も掲げており、非常に意欲的な中計です。
この中計の達成は売水事業の伸びにかかっていると思われますが、2017年3月期にはセグメント利益が黒字化しており、そこからの続伸が期待されます。
株主優待はカレーと野菜ジュース
株主優待は「薬屋さんが処方した美味しいカレー」と「薬屋さんが考えた濃縮野菜トマトジュース」です。
どちらもネーミングに薬屋と入れることでブランド感を出しています。
「薬屋さんが考えた濃縮野菜トマトジュースと薬屋さんが処方した美味しいカレー」です。奥さん、これがまた両方とも実に良い商品なんですよ。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
カレーは優しい味であるそうです。
すごく「優しい味」がします。お子さんからご年配の方まで楽しめると思います。
「辛さ」を求める方や、「ガッツリ」を求める方には少し物足りなく感じるかもしれません。
引用元:株式投資を楽しみたいブログ
濃縮野菜ジュースはカゴメと共同開発で、非常に美味しいようです。
カゴメと共同開発の製品です。
正直、ビックリしました。野菜ジュースって「単一的な味」だと思っていましたが、これは違います。口に含んでから次から次へと味の拡がりを堪能出来ました
引用元:株式投資を楽しみたいブログ
総合評価
株主優待はユニークで美味しい商品であるようです。優待激戦区の3月権利銘柄のため、あまり知名度や人気はありませんが、ホールドしている分には問題なさそうです。
中京医薬品は指標的にはイマイチなのですが、優待品には特色がありまたそのクオリティも極めて高いです。これからも現行の優待制度が続く限りは楽しくホールドして応援していく予定です。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
業績は不安定ですが株価は安定しています。(出来高が少なく、ほとんど注目されていません。)
置き薬事業がジリ貧の中で、新規事業の売水事業がどれだけ成長できるかがカギとなりそうです。中期経営計画の達成が見通せれば、株価も評価されていくものと思います。