中央倉庫は、内陸の総合物流でトップクラス。倉庫上位の安田倉庫と連携、補完し合い国際貨物拡大に注力。
鉄壁財務かつ含み資産を持つ資産バリュー株です。株主優待はおこめ券で長期優遇制度もあります。
中央倉庫の概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
鉄壁財務かつ含み資産銘柄
地味ながら超安定
中央倉庫は、内陸の総合物流でトップクラスとされており、リーマンショック時にも黒字を確保する等、業績には安定感があります。
倉庫・運輸関連業はどちらかというとディフェンシブといえますが、その中でも特に安心して保有できると評価されています。
中央倉庫は、とにかく地味なんですが、不況の時でも黒字を出してくる会社で財務も優良なのでお気に入りです。
倉庫・運輸関連業で、どちらかというとディフェンシブ銘柄*1なので安定はしているのですが、その中でも特に安心して保有している銘柄です
引用元:株とFX、そして資格。
業績堅調
リーマンショック後は売上は右肩上がりに回復を続けており、利益についても右肩上がり傾向が続いています。
2017年3月期についても主要3セグメント全てで増収を果たしたと評価されています。
倉庫業界全体としては、入出庫高・保管残高ともに前年を下回る状況であったものの、当社はソリューション型の一貫物流に積極的取り組んだ結果、倉庫事業、運送事業、国際貨物事業の主要3セグで全て増収を果たしました。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
株価の動きは鈍いものの、着実に下値を切り上げ、右肩上がりとなっています。
850~1,000円の価格帯が壁という指摘もありましたが、2016年後半から1,000円を突破してきています。
業績は良いのに、何故上にブレイクしないのかという要因の一つに、上のチャートの価格帯別出来高を見てもらったら分かると思いますが、850~1,000円の価格帯が分厚い壁となっている、ということがあります。
この分厚い壁を月単位で超えてこないと本格的な上昇は見込めないと思います。
引用元:株とFX、そして資格。
鉄壁財務
実質無借金経営であり、自己資本比率は80%を超える鉄壁の財務となっています。
現金と有価証券を足すと160億円も保有しており、時価総額(2017年7月時点で200億円)に迫る勢いです。
また、事業用の不動産の簿価は低いままで含み資産銘柄と言われています。
自己資本比率8割超の健全財務を誇っており、わずか40億円の借金に対し、80億円を超える現金と有価証券(足して160億円)を抱える超じゃぶじゃぶ企業です。また、賃貸用でない事業用の不動産の簿価は低いままとなっているため、明らかな含み資産銘柄と言えます。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
株主優待はおこめ券
株主優待は保有株式数に応じておこめ券が貰えます。
- 100株以上 2kg分
- 1,000株以上 4kg分
- 5,000株以上 10kg分
3年以上継続保有の場合は以下のように増量されます。
- 100株以上 3kg分
- 1,000株以上 6kg分
- 5,000株以上 15kg分
長期優遇があり、低PBRのバリュー株であるため、長期保有がオススメされる傾向にあります。
また、3年以上の長期保有株主は、お米券が5割増しなりますので長期投資の方にはお勧めです。
引用元:株主優待で楽しい投資家生活
総合評価
低PBRの含み資産銘柄であり、現状では倉庫が不要になることは考えられないことから、超長期保有に向いた銘柄と言えそうです。
リーマンショック時にも黒字を確保できる安定性も魅力ですが、そのように相場が荒れるときには無関係に一緒に売られてしまうことも分かっていますので、相場全体の暴落時に確保しておきたい銘柄です。
しかしながら、リーマンショックからやっと株価2倍になる程度ですので、大きく買うのではなく、優待目的に100株をホールドするのが正しいと思われます。
財務状態が良く、低PBRであるため、気長にホールドと評価されています。
中央倉庫は財務状態も良いですし、十分に低PBRですし、PF下位銘柄としては全く不足はありません。むしろ十分過ぎる良い銘柄と思います。これからも優待を楽しみに気長にホールドしていく予定です。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
株主構成がガチガチで、経営に圧力がかかりにくく、ドラスティックな業績変化が期待できないところがネックと指摘されています。
当社株は持ち合い状態で浮動株比率も低く、買防策などもキッチリ具備して緊張感のない経営をしているため、ドラスティックな業績変化などはまるで期待出来ないところがネックと言えます。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
株主優待も株価も地味ながら、安定していると評価されています。
株価(1,062円)★★★★☆:安定しています
配当金(2.12%)★★★☆☆:標準レベルです
優待内容 ★★★☆☆:100株を3年以上継続保有すると利回りが1%を超えます
参考指標:PER 17.4倍、PBR 0.55倍
総合得点(15点満点):10点
※ データは2017年7月20日終値時のものです