コラボス(3908)

コラボスは、企業のコールセンター向けクラウドシステムを提供、初期導入費用と運用課金が収益源。

株主優待はグルメカタログギフトです。少し実績不足ではありますが、安定成長株に分類します。

コラボスの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

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コールセンター向けクラウドシステムでトップシェア

ストック型ビジネスモデルが強固

コラボスはコールセンター向けクラウドシステムを提供しています。

これまで各企業が自前で持っていたコールセンターですが、IP電話システムと顧客管理システムを一体化して提供することで月額料金を徴収するビジネスモデルです。

また、中小企業向けにパソコンとインターネット環境さえあればコールセンターを構築できてしまうシステムも提供しています。

コールセンターの需要は根強いものがあり、クラウド化も含めて成長余地は大きいとされています。

要因としては「国際化による多言語対応」「震災による拠点の分散化」「NISAやマイナンバー対応などの特需」そしてコラボスのような企業によるクラウド対応による「自社システムからクラウドに乗り換え」「中小企業のコールセンターの設置」があるようです。

引用元:takefive

コラボスのビジネスモデルが強固と思われるのが、顧客管理システムも提供することで一度契約するとデータが積み上がるので、解約しにくい(スイッチングコストが高い)ことです。

ビジネスモデル上で一番特徴的なのは、システム内に情報が積み上がるため、乗り換えがし辛くなる点ですね。
データ構造やインタフェースにも規格は無さそうですので移行の難易度も高そうです。

引用元:すぽさん投資ぶろぐ

ストック性とスイッチングコストが非常に高く、一度導入してもらえばよほど不満がない限り乗り換えは無い

引用元:みやびの館@株式投資

上記の理由により、契約が長期化している傾向があり、それが実績となってさらなる顧客獲得に繋がると評価されています。

業界のパイオニア的な存在で、顧客企業としてはオリンパス、ロート製薬など大手も名を連ねています。
また、問い合わせ内容の記録など、ノウハウの蓄積により、顧客企業との契約が長期化しているのも強みです。

引用元:株主優待と高配当株を買い続ける株式投資ブログ

決算発表では座席数の推移を情報開示

コラボスは半期毎の決算発表において、各サービスの契約数を公表しています。

現状は右肩上がりに契約数が増えている状態であり、それに比例して売上・利益も右肩上がりとなっています。

この契約数の推移は重要なKPIになると思われます。

座席数の推移は、小売業における月次売上高と同じような意味合いを持ち、コラボスの成長度合いが分かりやすいと評価されています。(※四半期決算ごととありますが、現在は半期毎と思われます)

幸いなことに、小売業・駐車場に続く指標(コールセンターの座席数の伸び)が四半期決算ごとに出る。

座席数の推移を見ていくことで、成長の度合いが分かりやすくなっているのではないかとは思う。

引用元:小型成長株で年率20%を目指す~ピーターリンチの株で勝つ~

リスク

リスクとして価格競争による単価下落を想定されています。ただし、現状ではトップシェアであり実績があるので優位に立ちやすいとも思われます。

・クラウド型システムを提供している他社との差別化が難しい(機能的にはほとんど差がない)ため、単純な価格競争で単価の下落
→現状は実績とワンストップサービスが強み

引用元:みやびの館@株式投資

また、AIによる自動化によってコールセンターが不要になることもリスクだと指摘されています。

・コールセンターのAIによる自動化の推進
→コールセンターのシステムは必要か?

引用元:みやびの館@株式投資

コールセンター業務がすべて無くなることはないとし、AIについてもコラボス自身がキャッチアップして提供していく側でもあるため、過度の心配は無用とされています。

AI型のシステムでコールセンターが無くなるといったシナリオも描けなくはないですが、コールセンター業務が全て無くなるというのはまずあり得ませんし、多少の技術進化であればキャッチアップし易いポジションだと思います。

引用元:すぽさん投資ぶろぐ

株主優待はグルメカタログギフト

株主優待は100株以上で3,000円相当のグルメカタログギフトです。

2018年2月に優待の新設が発表されたため、2018年3月末基準が初優待となります。

総合評価

非常に強いビジネスモデルを構築しており、成長余地も大きいことから、着々と右肩上がりの成長が続くものと思われます。

2018年3月時点でPER26倍/PBR3.7倍はフェアバリューですが、時価総額50億円の小型株であり、今後の成長と昇格のカタリストのため、全体相場につられた暴落時には押し目買いが有効と思われます。

ストック型のビジネスモデルで綺麗に成長しており、割安(当時PER15倍台)ということで、高評価のため投資されたようです。

コールセンターシステムにおいて高コストのレガシーシステムから低価格のクラウド型へシフトを促す。クラウドビジネスらしい綺麗なストック型。システムに情報が蓄積されることで乗り換えが難しくなるの特徴的で、安定的な売上成長と利益率改善が進む。新規参入が比較的容易なのが懸念点だが、シェアトップで商品力も高く今のところ心配はない。成長、ビジネスモデル、割安が揃っており個人的にも好みな企業。評価は4.0

引用元:すぽさん投資ぶろぐ

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