コタは、美容室向けヘア化粧品製造・販売。一括販売とバーターで無料コンサル行う『旬報店』が特徴的。
安定業績・安定財務で株主優待が魅力的なため個人投資家に人気があります。株主優待は自社製品です。
コタの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
安定業績・安定財務で着々と成長
美容室で販売
コタは、美容室向けヘア化粧品を製造・販売しています。
2017年3月期の売上高ベースでは、トイレタリー(シャンプー・トリートメント等)が69%、整髪料が19%、カラー剤が5%となっています。
それ以下の割合として、育毛剤やパーマ剤、その他販売促進用品などがあります。
美容室に売り込む際に、コンサルもセットで行っていることが強みであると指摘されています。
品質の高いシャンプーやトリートメントを、美容室を中心に販売しています。
妻も、美容室で紹介されて使って以来、お気に入りになったようです。
コタの強みは、何といっても自社製品を美容室に売り込む際に、コンサルもセットで行っていることです。
これは他社にない強みで、高ROEにつながっていると思います。
コンサルとは、具体的には、「旬報店」と呼ばれる顧客管理システムによる経営コンサルです。コタ製品の一括仕入れを条件に「旬報店」を無料提供しています。
当社は製品の一括仕入れを条件に、「旬報店」と呼ばれる顧客管理システムを美容院に無料で使ってもらって、店舗の経営コンサルティングを提供するという特殊なビジネスモデルで展開しています。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
安定業績
コタは上記のビジネスモデルにより、2017年3月期にて19期連続増収を達成しました。
設備投資の増減により、利益は多少のブレがありますが、それでも長い目で見れば右肩上がりとなっています。
2018年3月期においては増収減益を見込んでおり、20期連続増収が期待されます。
20期連続の増収を目指すものの、利益は一転して反落予想となっております。好調続く「コタアイケア」の続伸が見込まれるものの、人件費の増加や基幹システムの再構築にともなう減価償却の増加が重しとなる見通しです。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
安定財務
業績が安定しており、キャッシュを稼ぎ続けているため、財務も鉄壁の状態です。
2017年3月期においては、無借金で36億円のキャッシュを保有しており、自己資本比率は77%です。
自己資本比率は8割台で、有利子負債ゼロと、財務面は盤石です。
株主還元
コタは、ここ数年、配当を据え置いているものの、1株→1.1株分割を繰り返しており、実質的には増配しています。
加えて自社株買いを行うことで、年率60%超の株主還元を実施しています。
自社株買いについては、創業者の資産管理会社からの買付けであり、換金目的ではあるにしても、10%ディスカウントなので許容範囲であると評価されています。
今年は3~4月にかけて約6億円(3.25%)を買い込んだため、期あたり3億円の買付とみなすと、ここ2年間の総還元性向は年率60%超となり、それなりに還元意欲があるようにも見えます。もちろん、この自社株買いの実態は、創業者一族である小田氏の資産管理会社に対する自社株TOBであり、換金目的の側面はあるにせよ、10%ディスカウントですのでまぁ許容範囲ではないかと思います。
株主優待は自社製品
株主優待はシャンプー等の自社製品です。髪質にあったタイプの製品をカタログ掲載品より選択できます。
- 100株以上 5,000円相当
- 500株以上 8,000円相当
- 1,000株以上 12,000円相当
- 2,000株以上 15,000円相当
- 3,000株以上 16,000円相当
優待取得された方の感想
コタの株主優待は、概ね好評のようです。
優待申込書が届き、すぐに返信したら速攻で優待品が到着しました。
引用元:目指せ楽々優待生活のブログ
シャンプーとトリートメントは髪質に合わせてそれぞれ5種類の中から選択できました。
2016年 優待改善
コタの優待は2016年に大幅に改善された経緯があります。
特に100株以上500株未満の区切りでは倍増しており、個人投資家から大歓迎を受けました。
2016年1月に優待制度の変更が発表されました。以前と比べると大幅に優待額がアップしています。
引用元:「マイホームへの道」株主優待・ふるさと納税で豊かな生活
総合評価
安定業績・安定財務であり、株主優待の評価も高く、盤石の銘柄です。
そのため、2017年10月時点でPER25倍/PBR2.9倍となっており、相応の評価は受けている印象です。
100株保有で優待を貰う分には、どこで買ってホールドしても良いと思われます。
まとまった投資をするには、割安感が出てこないと厳しいです。
指標的には割高ですが、利益率と総合利回りを評価されています。
コタは指標的にはかなり割高ですが、利益率の高い良いビジネスをしていますし、総合利回りも十分に出ていますし、PF下位としては十分に魅力的な銘柄であると考えています。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
財務安定度と業績安定度が高評価です。
【 きびなごの格付け 】 C
〔A~Eの5段階評価で、Aが最高・Cが普通・Eが最低〕
・業績安定度:B
・財務安定度:A
・配当利回りC
・割安感:D
優待は高評価も、全体的にはそれほど高評価ではありません。
株価(1,206円)★★★☆☆:横ばいです
配当金(1.49%)★★☆☆☆:やや少な目
株主優待 ★★★★☆:高級感のある商品です
総合得点(15点満点):9点
参考指標:PER 23.5倍、PBR 2.7倍※ データは2017年7月21日終値のものです
引用元:「マイホームへの道」株主優待・ふるさと納税で豊かな生活
良い会社ではあるが、増配率が乏しいこと、PERが急騰する業種ではないことから、まとまった投資には向かないと指摘されています。
いい会社ではあっても自分の投資ゾーンからは外れてしまっている状態です。
とはいえ長期でのホールドを考えればこの安定性は捨てがたいので、相場につられて株価が落ちる局面があれば拾おうかなと思っています。