コックスは、イオン系カジュアル衣料専門店。SC内への出店が中心。ブルーグラスと合併。メンズ強化中。
業績は赤字続きですが、イオンへの預け金や有価証券を抱え、PBR1倍割れの資産バリュー株です。株主優待は自社店舗で使える優待券で、利回りの高さから個人投資家に人気です。
コックスの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
業績不振の資産バリュー銘柄
イオン子会社のカジュアル衣料専門店
コックスはイオン子会社でSC内への出店が中心のカジュアル衣料専門店です。
ファッション業界はレッドオーシャンであり、イオンSC内でも競合が多数存在するとともに、外にもユニクロやシマムラ、無印良品などの強敵が鎮座しています。
業績不振で赤字が続く
そんなレッドオーシャンで、コックスの業績は不振が続いています。
2009年~2014年の長きに渡って赤字が続き、2015年に黒字転換したと思ったとたんに、2016年は赤字となりました。
アパレルは季節要因や流行などにより、業績が安定しにくい業界です。
なかでも、コックスは、ブランド力が高いわけでもなく、今後も苦戦が続きそうですが、常時、黒字を確保できるくらいの業績はほしいですね~。
業績回復に向けて
不採算店の閉鎖などのリストラ効果や、店舗のリニューアルなどによって業績回復を図っています。
2018年2月期は黒字転換を見込んでいますが、既存店売上高が悪化しており、業績回復の道は険しいものとなっていると言わざるを得ません。
既存店売上高は昨年の10月以降は全ての月で100%をクリアして
いましたが、足許2ヶ月は特に悪かった前年同期を更に下回っているので
注意が必要です。また、今期は久々に5店舗程度の出店超過となる計画
であり、利益面はともかくジリ貧状態のトップラインの回復がかかります。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
2020年2月期を最終年度とした3年間の中期経営計画では、営業利益10億円という大風呂敷を広げていますが、信憑性は非常に薄い状況です。
当社の業績信頼度は非常に低いので、初年度は完全に画餅状態ですが
ICタグの導入等を含めたMD再構築と、仕入原価低減のための出店・改装
・大型化に舵を切っていく方針です。内容に目新しさは特にありません。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
財務面は盤石
業績不振で赤字が続いているにも関わらず、コックスの財務は盤石です。
有利子負債はゼロで、自己資本比率は6割です。
資産の内訳として特筆すべきはイオンへの預け金46億円と、有価証券72億円です。それに対して時価総額は72億円(2017年5月時点)となっており、PBR0.59倍と、1倍割れの状況が続いています。
それでもイオンへの預け金の46億円や72億円もの
有価証券を抱えたキャッシュリッチの無借金企業。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
優待ボロ株投資
業績不振ながら、資産バリュー株である側面と高利回りの優待に株価は支えられています。
コックスのような業績不振かつ低位優待株を買ってホールドする『優待ボロ株投資』は、最終的には勝率が高いという意見があります。
「優待ボロ株投資」というのはいつも言いますが、トータルでは意外なほどに勝率が高い
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
株主優待は自社店舗で使える優待券
保有株式数に応じて、優待券がもらえます。
コックスはイオンSC内などに複数ブランドで店舗を持っており、利用できる店舗は、ikka、LBC、VENCE、CURRENT、notchなどです。
2000円の優待です。コックス、というとなじみがないかもですが、イオンモールなどによく店舗が入っている「ikka」です。
引用元:あんこの株.club
100株保有が最も利回りが高いため、家族全員の名義で100株ずつ保有されている個人投資家もいらっしゃいます。高利回りで個人投資家には大人気の銘柄です。
C55は自分,妻,子供3人 それぞれ100株づつ計500株購入しました.
平均購入単価は285円です.
10,000円分の優待券が届く予定です.
総合評価
業績不振ながら、イオンへの預け金と有価証券によるキャッシュリッチな資産バリュー株です。もし業績が黒字化して回復すれば株価も上昇すると思われ、利回りの高い優待を貰いながら、その時を寝て待つという銘柄のように思います。
コックスはたまに株価が噴火し、長い上ヒゲをつけることがあります。そこを狙って売却すべしという意見です。ただし優待分はホールドです。
低位株のコックスはたまに株価が「プチ噴火」することがあります。そういった時には優待MAX分を残して売却し、また落ち着いて休火山になったら買い戻す、そして再噴火するまでは優待を楽しみにゆったりのんびりホールド、という「優待休火山作戦」が有用な銘柄ですね。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
業績が悪いのに、財務は最高評価という珍しい評価となっています。
【 きびなごの格付け 】 C
〔A~Eの5段階評価で、Aが最高・Cが普通・Eが最低〕
・業績安定度:D
・財務安定度:A
・配当利回り:B
・割安度:C
潰れることはないので、優待を貰いながら長い目で見守るべきという評価です。
それでもイオンへの預け金の46億円や72億円もの
有価証券を抱えたキャッシュリッチの無借金企業であり、まず潰れることは
ないので、優待を貰いながら長い目で見守ることが可能かと思われます。
引用元:なちゅの市川綜合研究所