クロスフォーは、ダイヤモンド加工の独自技術用いてジュエリー、パーツを製造販売。自社ブランドも展開。
株主優待は自社製品です。2017年IPOでジャスダック上場です。
クロスフォーの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
独自技術でジュエリー・パーツ販売も模倣品で窮地
事業内容
クロスフォーは、繊細な動きに反応してジュエリーが揺れ動く「Dancing Stone」と呼ばれる特許技術を持っており、その技術を用いたジュエリーやパーツを製造販売しています。
その独自技術によるブランド価値を創出しており、ファブレス生産とパーツ販売で効率的・合理的な生産・販売戦略で業績を拡大してきました。

2018年7月期2Q決算説明会資料より抜粋
2017年 IPO
クロスフォーは、2017年7月にIPOでジャスダックへ上場しました。
公募価格730円に対して、初値1,051円(+44%)と上々のスタートを切りました。その後は高騰したもののすぐに1番天井をつけ、年末に2番天井をつけるダブルトップを完成し、下落トレンドとなっています。
上場ゴール?
上場後の1年目(2018年7月期)については業績が急落しています。
特許取得済みとはいえ、中国では模倣品の増加によってパーツ販売が低迷しているようです。
それに加えて知名度向上に向けた広告費が重く大幅な営業減益に陥る見込みです。
営業CFもマイナスであり、棚卸し資産が増加していることから、商品が売れていないとコメントされています。
1年目の成績はひどい結果になりそうです・・
営業キャッシュフローもマイナスです。
マイナスの大きな要因は、たな卸し資産の増加と売上債権の増加です。商品が売れていないってことですねコレ。
引用元:投資して収穫するブログ
2018年7月期3Q決算についてはさらに業績が急落(営業利益-88%)となっています。
業績下方修正した値すら達成できるのか疑問に思われています。
期待を大いに裏切り、それを上回る業績の急落ぶり。どうしちゃったの。。。;;
ここから、3月の業績下方修正した値すら達成できるんだろうか?? って思います。とはいっても、もう一名義買う予定で、それは決算超えてからと思ってたので…予定通り(?)今日の急落で、もう一枚追加して2名義分としました。
引用元:あんこの株.club
優待新設
2018年4月に優待新設を発表しました。
前月には大幅な業績下方修正を発表しており、急落した株価を支える意味合いである印象です。
優待内容は4,500円相当の自社製品ということで、額面だけを見れば利回り12%を超えるため、株価は急騰する反応となりました。
財務はそこそこ
2017年の上場で資金を得たことで若干ながら財務的に改善しています。
2017年7月期においては、自己資本比率は49%となっています。
それでも今後は、投資負担が重く、棚卸資産と借入金が増加しており、自己資本比率の改善は進みそうにありません。
株主優待は自社製品
株主優待は一律100株以上で4,500円相当の自社製品がもらえます。
2018年4月に優待新設が発表されたため、2018年7月末権利分が初回優待となります。
写真でみると、オモチャっぽい。
本物はどうなのかな?
中学生の娘にあげたら喜びそうです。
引用元:のんびり母さんのお得大好き
総合評価
独自技術でジュエリーやパーツを製造販売していますが、模倣品により上場ゴールのような業績となっています。
2018年7月時点でPER46.0倍/PBR2.72倍となっています。大幅減益のため結果的にPERが高くなっています。
優待利回りが高いため飛びついた個人投資家も多いようですが、業績の方は復活の兆しがみえません。株価は下落を続けており、優待権利取得後は再度下落となると思われます。
優待新設によって利回りが良くなったことと、(前期実績ですが)ROEと収益性が良いと評価されています。
A~Eの5段階評価でランク分けするとこんな感じです。
利回り A
割安株 E
安全性 C
ROE A
収益性 A