ダイドーリミテッドは、アパレル中堅、主力ブランド『ニューヨーカー』。不動産賃貸が安定収益源。中国に生産拠点。
不動産含み損を持つ資産バリュー株ですが、本業はジリ貧です。株主優待は自社取扱商品です。
ダイドーリミテッドの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
本業はジリ貧ながら含み資産が大
主力ブランド「ニューヨーカー」
ダイドーリミテッドの主力ブランドは「ニューヨーカー」です。
バーバリーブラックレーベルと似ていて、チェックのシャツが有名です。
ニューヨーカーも、チェック柄のデザインで、バーバリーブラックレーベルと結構似ているんです。このチェックも気に入っている方ですが、作りもしっかりしており昔は結構、服を買っていたんです。
バーバリーブラックレーベルが高級化してライバルとポジショニングが分かれたものの、その恩恵はまるでないと指摘されています。
当社の主力ブランドである「NEW YORKER」は、かつてバーバリーを取り扱っていた三陽商会の取扱消滅と同ブランドの高級化により、多少は当社側にも恩恵があるとみられましたが、まるでそんな気配もないため、若い女性向けの「サリースコット」といった二番手ブランドの育成が鍵となります。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
業績はジリ貧
本業であるアパレル事業は思わしくなく、ここ数年は営業赤字の状態が続いています。
2017年3月期には営業赤字は13億円に達しており、M&Aで黒字会社を購入しているものの、2018年3月期も赤字決算が見込まれています。
衣料事業においては、昨年11月に伊フィレンツェの生地販売会社「ポンテトルト」社に約25億円を費やし子会社化しており、同社は年商で60億円・営業利益も数億円程度のある程度確りとした業績がある会社のため、当社持分である65%が今期から通期で寄与する見通しです。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
注目は含み資産
ダイドーリミテッドの最も注目すべき点は含み資産です。
秋葉原の自社ビル、小田原の商業施設の2つの資産を持っています。
小田原の商業施設は安定的な賃貸収入となっている上に、2つの資産で含み益は300億円とも評価されています。
2017年7月時点の時価総額170億円と比べると、含み資産だけでこれを超えており、資産バリュー株と見なすことができます。
当社は秋葉原に敷地面積500坪強の自社ビルを有しているほか、小田原の商業施設は当然賃貸用ながら僅か40億円程の激安簿価でB/S計上しているため、不動産含み益は少なくとも300億円は下らないとみられ、会社としてはビクともしていません。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
株主優待は自社取扱商品
株主優待は自社取扱商品で、保有株式数に応じて2種類あります。
- 100株以上 4,500円相当
- 1,000株以上 15,000円相当
2009年~2013年の優待品を写真付きで紹介されているブログです。
ダイドーリミテッドの優待品は毎年趣向が変わりまた高品質なので、非常に楽しいんですね。今日は私が過去に戴いた魅惑の優待品をどーんと一気に見て行きましょう。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
2014年の優待品を紹介されています。株価は含み損で優待だけが楽しみとしています。
オシャレな傘が届いて、テンションが上がってますが
この株ずっと含み損
年1回の優待だけが楽しみな、見て見ぬ振りの株なんです
引用元:☆株主優待でハピハピ☆
2016年の優待品を紹介されていますが、4,500円相当とは思えなかった様子です。
A4も入ります。でも…コレで4,500円相当ですか….
引用元:どらっちぃの毎日が楽しい 日記
総合評価
資産バリュー株であるため、安定的に黒字を続けていれば、資産300億円と同程度まで時価総額が上がってきても良いと思いますが、ここ数年は営業赤字が続いており、手出し無用と思われます。
利益水準が低く大きく買える銘柄ではないが、優待品を高く評価され、ホールドするとしています。
ダイドーリミテッドは業績は悪いですが、優待内容には非常に力があります。これからも現行の優待制度が続く限りは楽しくホールドして応援していく予定です。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
赤字になっても社有地を売却して特別利益を出すことで凌いでおり、ジリ貧状態と言いながらも余裕はあると評価されています。
今期も上記以外の秦野の社有地を売却して、特別利益を10億円程計上し、早期退職者のリストラ費用と相殺していくものとみられます。そしてこんな状況であっても、10円の配当予想を維持出来るということですので、見た目ジリ貧状態であるものの、まだまだ”余裕残し”ということになります。
引用元:なちゅの市川綜合研究所