ダイキアクシスは、四国のホームセンター・ダイキから事業分割し独立。環境機器、住宅機器が主力。新事業積極展開。
株主優待はクオカードです。
ダイキアクシスの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
水インフラ事業で国内外成長
事業内容
ダイキアクシスの事業は、環境機器関連事業と住宅機器関連事業の2本柱です。
環境機器関連事業では、上・中・下水のすべての領域で事業展開しており、国内外で成長を続けています。
住宅機器関連事業では、風呂・トイレ・キッチンなどの商材を販売・施工しています。売上横ばいながらもコスト削減を続けてきっちりと利益を出しています。
国内成長
環境機器関連事業における「下水」がコア事業となっています。
日本では「下水」は整備済みで成長余地はないという見方もありますが、新しい技術・製品をマンションや大規模施設に導入するニーズはまだまだあるようです。
浄化槽といっても最近マンションなどでも主流となりつつある、ディスポーザーの処理槽や工場における排水処理システム、更に商業施設やオフィスでの排水におけるニーズもあるようです。
引用元:中長期投資の練習記録
また、売上規模は小さいながら、「上水」ビジネスも軌道にのってきています。地下水を汲み上げ、安全かつ、安価な飲料水を提供する専用水道を提供しています。
ユーザー側としては、従来の水道よりも安い飲料水を使えるメリットがあり、コスト削減になります。
ダイキアクシス側が設備投資を負担し、水の利用料で回収するビジネスであり、ストック型のビジネスモデルです。
ユーザー側から見ればコスト削減に繋がるようで、当社側から見れば10年間のストックビジネスになるのです。10年のストックとはかなり長いですね。逆にいえばこれだけの期間を見ないと投資回収出来ないとネガティブにも捉えられますが、一度入れば転換リスクは極めて低いでしょうから、積み上がれば利益貢献も大きくなりそうです。
引用元:中長期投資の練習記録
ユーザーが設備を買い取るのではなく、利用料を払う=エコス方式による専用水道の導入が進んでおり、10年の減価償却期間の終了後は、利幅の厚いストック収入が期待できると評価されています。
特に足許では、“買取方式”ではなく“エスコ方式”による顧客への導入が進んでいるため、10年定額法の減価償却期間の終了に従って、利幅の厚い物件のストック的な増加が期待出来ます。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
海外成長
2013年にインドネシア現地法人を買収し、浄化槽等の設備を生産しています。
東南アジアは下水システムが未整備であることから、成長の原動力になるだろうと予想されています。
そして成長性の原動力になるだろう、海外進出です。当社はインドネシアに拠点を設けていますが、東南アジア地域の新興国では当然ながら日本のように下水システムは未整備です。
引用元:中長期投資の練習記録
インドネシアを中心として東南アジア各地に販売することで成長が期待されます。
インドネシアを核とし、2016~2017年にかけて、ミャンマー・インド・ベトナム・ケニアで販売代理店契約を次々に結んでいることから、海外における拡販が期待されます。特に進行期はインド・中国で合弁等により現地子会社を設立する予定となっています。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
太陽光ビジネス
トピック的に見逃せないのが太陽光ビジネスです。
DCMグループの屋根で太陽光発電事業を行うことにより、収支上インパクトのある規模での売上・利益がアドオンされます。
この上水エスコの他にも、当社の源流企業であるDCMグループ小売店の屋根を賃借した太陽光発電事業を100店舗分経産省に申請しており(FIT21円)、来期以降の売上高で8億円、営業利益ベースで4億円程度がオンされる計画であり、収支上大きなインパクトがあります。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
中期経営計画
ダイキアクシスは、2018年12月期を最終年度とする3ヶ年の中期経営計画を発表しています。
2018年12月期において、売上356億円(年率+3%成長)、経常利益15億円(年率+11%成長)を目標値として掲げています。
2018年12月期予算は目標値通りに設定されており、着実に中期経営計画を達成してくると思われます。
株主優待はクオカード
株主優待は100株以上保有で1,000円相当のクオカードがもらえます。
オリジナルクオカードが配当金と同時にもらえます。
ダイキアクシス(4245)から初めての優待クオカード(1000円)と配当金が到着しました。
昨年12月権利の配当金です。
総合評価
国内事業での確かな成長、東南アジアでの大きな成長期待があり、2017年を通して2倍以上に上昇した株価も頷けます。
2018年3月時点でPER19.4倍/PBR3.1倍は、中期経営計画の達成を織り込んでいる水準と思われます。
注目は次期中期経営計画になると思われ、そこでの目標値や戦略を見極める必要がありそうです。
指標的にまずまずでありながら、優待新設を発表したことで即日参戦されています。
ダイキアクシスは 2016年11月11日に優待新設を発表 しました。ここは元々指標的にまずまず割安で業績も安定的に推移していると認識していたので、私は大喜びで即日参戦しました。実力あるバリュー株の優待新設程嬉しいことってないですね。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
自己資本比率が低めであることや、M&Aを行うことから、配当よりも内部留保重視であるため、還元についてはそれほど期待する段階にないと指摘されています。
特に当社はMAを積極的に実施する傾向にあり、一定の買収余力確保を志向しているとみられるため、還元に関してはこんなものかと思います。ひとまずは次回の中計に期待ということで。
引用元:なちゅの市川綜合研究所