大黒屋ホールディングス(大黒屋HD)は、特殊照明器が祖業。13年、中古ブランド品買い取りの大黒屋を買収して成長。英国で質金融へ。
株主優待はありません。元々は森電機でしたが、2012年にはアジアグロースキャピタルに商号変更し、2016年には大黒屋ホールディングスに商号変更しており、業績低迷から株価も2桁のボロ株と見なされていることからクソ株に分類します。
大黒屋HDの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
ときどき急騰を演じるボロ株
事業内容
大黒屋HDは、祖業は照明の製造・販売であり、森電機という商号でした。
現在では、投資事業をメインとしており、国内では大黒屋を買収した他、海外ではイギリスでHerbert BrownやAlbemarle & Bondのブランドで中古品の買取・販売、質屋を行っています。それにあわせて、アジアグロースキャピタル、大黒屋HDへと商号変更を辿っています。
大黒屋の買収騒動
大黒屋の買収については、”不適当な合併”を指摘されたという経緯があります。不適当な合併とは、上場会社(アジアグロースキャピタル)が非上場会社(大黒屋)を行うケースで、上場会社が実質的な存続会社とは認められない場合を言います。
これを認めると、いわゆる裏口上場が可能となってしまうためです。
実際に、買収後は大黒屋HDに商号変更してしまっている訳で、今から考えても不適当な合併だったのでは?とも思われます。
しかしながら、この買収によってアジアグロースキャピタルの株価は2日で2倍になる等、クソ株具合を発揮しました。
2日で株価2倍になったボロ株、旧森電機ことアジアグロースキャピタルに投資家は踊る
引用元:市況かぶ全力2階建
大黒屋の買取
個人投資家は株主優待で金券や割引券を手に入れ、金券ショップで換金することも多いと思います。
大黒屋でも株主優待券等の買取を行っていますが、評判はあまりよくないようです。
買取価格が低い上に店員の言葉に不信感を抱かれています。
大黒屋の金券買取が悪質すぎるので絶対ほかのお店で買い取ってもらうべし!!
引用元:三菱サラリーマンが株式投資でセミリタイア目指してみた
オンラインサイトで買取価格を調べると3,000円だったものが、店頭に行くと2,000円だと言われてしまったそうです。
大黒屋のオンラインサイトにて買取価格を調べたところ、なんと1枚3,000円!思ったより高値!!(大黒屋の買取価格はこちら)
但し書きの「!店頭価格とは異なりますのでご注意ください。」が気になったものの、意気揚々と駅前の大黒屋に持ち込んだのですが、
「1枚2,000円です」
えぇ?!30%減ですか… Σ(゚д゚lll)ヒドイ
中期経営計画
大黒屋HD(旧アジアグロースキャピタル)は、2019年3月期を最終年度とする3ヵ年の中期経営計画を発表しています。
2019年3月期において、売上高470億円(年率+38%成長)、EBITDA84億円(年率+48%成長)を目標値としています。
大黒屋の新規出店と利益率改善を柱として、eコマース事業、英国事業、中国事業を積み上げるという算段ですが、絵に描いた餅となりそうです。
2019年3月期予想では、売上高234億円、営業利益9億円(EBITDA25億円程度?)となっており、大幅な未達となるどころか、利益成長は殆ど無い見込みです。
総合評価
月足で株価チャートを眺めてみると、2009年、2011年、2013~2014年に株価高騰で5~10倍高を演じています。その後は用済みとばかりに右肩下がりで元の株価位置に戻っています。
典型的なボロ株、仕手株と成り下がっており、大黒屋の店舗の評判があまり良くないことからも、手出し無用と思われます。