デジタルアーツは、ネットの有害情報遮断、情報漏洩防止フィルタリングソフト国内最大手。他業種との連携推進。
株主優待はありません。
ネットセキュリティで大きく成長しており、グロース株に分類します。
デジタルアーツの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
企業・官公庁向けセキュリティで成長
事業内容
デジタルアーツは「WEBフィルタリング」および「電子メールフィルタリング」を中心とする情報セキュリティサービスを展開しています。
2018年3月期の売上比率においては、企業向けが59%、官公庁向けが34%、家庭向けが7%となっています。企業向けが過半を占めており、全社業績を牽引しています。
主力商品は、Webフィルタリングソフト「i-FILTER」や電子メールフィルタリングソフト「m-FILTER」であり、働き方の多様化にあわせて多様なデバイスに対応したクラウド型の商品も提供しています。
IT部門があるような企業であれば、社員が業務中に不正なサイトを見ないようにWebプロキシ(兼フィルタ)製品を導入していると思います。その代表格が「i-filter」です。
また、社員が怪しい情報を外部に送信しないようにメールをフィルタする製品を導入するお客様もいます。その代表格が「m-filter」です。
引用元:MOJAMEGANE
官公庁向けについても、情報漏えい等が話題となる中で、セキュリティ強化の国策に合っているのではないかとコメントされています。
年金機構の個人情報漏洩問題で企業や官公庁のセキュリティ対策強化の設備投資が起こり、業績が上振れするのでは無いかと期待してデジタルアーツ社の株を購入しました。
引用元:MOJAMEGANE
2017年3月期に官公庁向けで伸びる
それまでも高い成長力を持っていましたが、2017年3月期は官公庁向けが急進し、売上+26%、営業利益+81%という業績を叩き出しました。
総務省が求めるセキュリティ対策の抜本的強化に関する指針を受けて、地方自治体においてセキュリティ強化対策が実行され、デジタルアーツの主力商品である「i-FILTER」シリーズや「m-FILTER」シリーズの売上が拡大しました。
その他、企業向けも順調に成長しました。
安全性への関心の高まりに上手く乗れていると評価されています。
安全性への関心の高まりに上手く乗れてるのと世界進出をしてるってことですね。まだこの傾向続くかもしれません。
引用元:大河の一滴
財務は鉄壁
無借金経営かつ、営業CF>投資CFが続いており、キャッシュを積み上げています。
2018年3月期においては、キャッシュ44億円(cf. 時価総額821億円)を保持し、自己資本比率は78%となっており、財務は文句のつけようがありません。
むしろ、配当や自社株買いによる株主還元の強化が期待されます。
配当も増配傾向、お金余ったと思ったのか自社株買いも散発くらいですが、やろうと思えばもっとできそうくらい。
引用元:大河の一滴
総合評価
企業や官公庁のセキュリティ対策強化を追い風に成長を続けています。企業や官公庁は業界1位のデジタルアーツの製品を導入するのが楽(他だとそれなりの理由が必要)ですし、1位であり続けられる優位性があります。
2018年5月時点でPER49.8倍/PBR13倍となっています。2019年3月期も営業利益+30%以上と計画しており、それに見合った評価を受けている印象です。
ファンダメンタルズ的には何も問題はありません。高い成長力と業界トップの優位性からグロース株と言えると思います。ここまで来ると指標を気にしても仕方ないのですが、PER50倍と聞くと腰が引ける個人投資家も多いのではないかと思います。
株主優待もなく、時価総額800億円と中規模でもあるので、個人投資家の興味の範疇外となるかもしれません。