DIC(4631)

DICは、海外企業買収でインキ世界首位。樹脂、電子材料等へ事業展開多彩。液晶材料が成長商品に。

株主優待は年2回(6月12月)で「DIC川村記念美術館」入館券付絵葉書などです。

DICの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

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インキ世界首位が着々と業績・財務の改善続く

事業内容

DICは印刷インキの製造と販売で創業し、100年以上を経る中で海外企業買収を繰り返し、世界中でグループ会社を展開するインキ世界首位にまで成長しています。

現在は、プリンティングインキ(印刷用インキ)、ファインケミカル(液晶材料等)、ポリマ(合成樹脂)、コンパウンド(樹脂材料・樹脂着色料等)、アプリケーションマテリアルズ(テープ・フィルム等)の5分野で事業を展開しています。

2018年12月期においては、全世界的に印刷用インキの需要は減少しているものの、高付加価値品へのシフトにより収益拡大を狙っているとされています。

全世界的に新聞や出版向けのプリンティングインキの需要は減少しているものの、ファインケミカルの液晶パネル用カラーフィルタや液晶等の高機能材化、ポリマにおける自動車関連樹脂の高付加価値品へのシフトにより収益拡大を狙います。

引用元:なちゅの市川綜合研究所

財務改善が続く

DICは2013年以降、着実にキャッシュを稼ぎ、財務体質強化を図っています。中計においても、D/Cレシオ(※)を50%以下にすることを目標にも掲げていました。
※有利子負債/(有利子負債+純資産)

2017年12月期においてはD/Cレシオは43.6%まで低下しておりすでに目標を達成しています。その裏返しとも言える自己資本比率については38%となっており、未だ低めではあるものの改善が続いています。

財務券は想定を超えるペースで良化しているとしながらも、その反面、M&Aや投資が出来ていないことでもあるとして、単純に評価は出来ないとしてきされています。(引用文中の「41.4%」とは、2018年12月期のD/Cレシオの想定値)

足許では41.4%まで抑制出来ており、財務面は想定を超えるペースで良化しているため、株主還元を更に厚くすることも期待出来る状況ですが、これは思うようにMAや投資が出来ていないことの逆証明でもあるため、単純に評価出来るようなものでもなさそうです。

引用元:なちゅの市川綜合研究所

中期経営計画

DICは2018年12月期を最終年度とする3ヶ年の中期経営計画を発表しています。

2018年12月期において、売上9,600億円(年率+5%成長)、営業利益650億円(年率+8%成長)を目標値として掲げています。

しかしながら最終年度となる2018年12月期の業績予想は580億円としており、中期経営計画の達成は困難なものと思われます。

一方で、これは為替影響が大きく、変動がなければ中計の目標値近くまでは到達した可能性があると一定の評価もされています。

ただこの営業利益の650億円については、策定当初の為替前提がドル円120円想定だったことが大きく、今期は同110円前提で予算を組まされていることを踏まえると、もしこの為替変動がなければ中計目標水準(かやや下くらい)までは到達した可能性もあります。

引用元:なちゅの市川綜合研究所

株主優待は「DIC川村記念美術館」入館券付絵葉書など

株主優待は100株以上の保有で以下がもらえます。

  • 12月
    • 「DIC川村記念美術館」入館券付絵葉書2枚
    • 自社グループ製品(健康食品)
  • 6月
    • オリジナルカレンダー

美術館の入館券は1枚で2名まで入館できます。有効期限は1年であることなども紹介されています。

DIC川村記念美術館の入館券は1枚につき、2名まで(1回限り)入館できます。また、今回いただいた優待券では有効期限が2018年3月31日までとなっているので、1年間のうちに使わなければいけません。

引用元:楽しい株主優待&配当

自社グループ製品(健康食品)については、2016年分は「藻のすごい青汁」という商品だったそうです。

2016年分の優待品は「藻のすごい青汁」という商品です。なかなかのだじゃれですね。

引用元:「マイホームへの道」株主優待・ふるさと納税で豊かな生活

総合評価

業績堅調・財務改善が続いていますが、原材料価格、為替、世界景気の影響を受けやすく、業績を中長期的に予測するのは困難です。

2018年4月時点でPER8.6倍/PBR1.2倍の評価に留まっているのはその証左と思われ、個人投資家は基本的には触る必要は無いように思います。

「DIC川村記念美術館」入館券等の優待はオリジナリティーがありますので、魅力的だと思われる方は100株ホールドするのはアリです。

株価が右肩上がりであり、配当利回りもまだ高めであることを高く評価されています。

株価(4,035円)★★★★☆:2016年夏から右肩上がり
配当金(2.97%)★★★★☆:良いですね!
優待内容 ★★★☆☆:オリジナリティはあります
参考指標:PER 10.2倍、PBR 1.37倍
総合得点(15点満点):11点
※ データは2017年5月2日終値時のものです

引用元:「マイホームへの道」株主優待・ふるさと納税で豊かな生活

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