スギホールディングス(7649)

スギホールディングス(スギHD)は、東海地盤。調剤併設のドラッグストア『スギ薬局』展開。ディスカウント業態(DS)も手掛ける。

株主優待は自社グループ優待券です。

スギHDの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

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愛知・東海地盤でドラッグストアを展開

事業内容

スギHDは、東海地盤で、処方箋調剤を併設するドラッグストア「スギ薬局」を展開しています。

また、関西・関東エリアを中心に展開するビックコンビニエンス型ディスカウントセンター「ジャパン」を傘下に持っています。

店舗展開

スギ薬局は愛知が最多

スギ薬局は愛知を中心に、関西・関東へとエリア拡大しています。

2018年2月期においては、合計965店舗を展開しており、地域内訳は以下のグラフの通りです。中部(特に愛知)で多く店舗展開しており、関東では埼玉・東京、関西では大阪に店舗が多いです。

スギ薬局 店舗展開 スギHD

ジャパンは大阪が最多

また、ディスカウントストアのジャパンは合計117店舗を展開しています。

大阪を中心に関西に多く店舗展開しており、埼玉・東京にも15店舗を出店しています。

ジャパン 店舗展開 スギHD

出店余地

スギ薬局は地盤の愛知・東海地方に多く店舗展開しており、相応の店舗数となっているため、出店余地が懸念されています。

この規模までいきますと出店余地ってあるのかなぁ。そうなった時今の増配傾向が維持できるのかなぁ。

引用元:Kabu Berry

今後は、周辺エリアへの出店が進む見込みですが、関東にしろ、関西にしろ、中部(北陸方面)にしろ、競合他社のドラッグストアがひしめいており、顧客の奪い合い合戦となることが想定されます。

メドピアと業務資本提携

2018年3月、 医師向け情報サイトを運営するメドピア(6095)と業務資本提携することが発表されました。メドピア側の第三者割当をスギHD側が受ける形となります。

地域密着の調剤併設型ドラッグストアや訪問介護・住宅介護支援事業を展開するスギHDと、医師とのつながりを持ちITサービスに長けるメドピアが連携することで、「IT×地域密着」を軸とした忸怩の予防・衣料サービスを開発・提供することを目指していくとしています。

Q.4 メドピア株式会社と業務資本提携をしたとのことだが、その理由と今後の展開を教えてほしい。
A.4 メドピアとは、スギ薬局に来てくれるお客様の生活支援や健康支援を目的として提携した。メドピアは10万人の医師とのつながりを持っており、オンライン医療相談サービスを展開している会社。今後はスギ薬局に来てくれるお客様に対し、メドピアのネットワークを使って、スギ薬局の店頭で医療の相談ができるようにしていく。また、メドピアに登録している医師の開業を支えるため、スギ薬局店舗を併設したクリニックの建設をサポートしていく方針。

引用元:楽しい株主優待&配当

好財務

安定業績・安定財務が長年に渡って継続しており、無借金経営が続いています。

店舗の新規出店・改装に資金需要は旺盛ですが、営業CFで賄える範囲であり、財務の拡大・良化が進んでいます。

2018年2月期においては、キャッシュ917億円(cf. 時価総額3,800億円)を保有し、自己資本比率64%となっています。

中期経営計画

スギHDは、中期経営計画の資料を開示していないものの、2021年2月期を最終年度とする3ヵ年の中期経営計画を策定・公表しています。(→流通ジャーナル

これによれば、2020年2月期において、売上高8,000億円(年率+21%成長)、営業利益480億円(年率+25%成長)を目標値としています。

意欲的な中計となっていますが、この目標を達成するために、オーガニック成長で売上高5,400億円(年率+6%成長)に加えて、提携・M&Aで売上高8,000億円に到達する計画です。

株主優待は自社グループ優待券

株主優待は保有株式数に応じて自社グループ優待券がもらえます。

  • 100株以上  3,000円相当
  • 1,000株以上 5,000円相当

優待券を利用できない場合、優待券相当額の自社指定商品(ギフトセットまたはカタログギフト)と交換することができます。

また、3000円の会計ごとに150ポイントがもらえる優待パスポートももらえます。

5%割引カードは優待廃止

以前は、株主優待として5%割引の株主優待カードももらえていたのですが、廃止となっています。

重宝していた個人投資家も多かったようで、悲しみのコメントが散見されます。

株主優待カードがなくなったことで売却したいとコメントされています。

株主優待カードもなくなってしまったことですし、良いタイミングで売却したいです。

引用元:「マイホームへの道」株主優待・ふるさと納税で豊かな生活

5%引きカードだと思っていたら、3,000円会計毎に150ポイントの優待カードに変わっていると衝撃を受けられています。

優待は、3000円の商品券と、5%引きカードだと思っていたんですが、なんか優待カードが違っているなーと思ったら、3000円の会計ごとに150ポイント(5%相当ポイント)の贈呈に代わっているじゃないですか!!

引用元:株好きバーバリー好き洋楽好きの投資生活

株主総会でも要望が出たそうですが、平等・公平に株主還元するという建前で回答されています。

Q.2 株主優待割引を復活させてほしい。
A.2 株主優待割引を廃止した背景には、「平等に公平に株主還元をする」という考え方がある。株主優待は目に見える形で届くので株主還元としてわかりやすいが、店舗が近くにない株主や海外の株主もいることを踏まえると、あまり適した形とは言えないと判断した。

引用元:楽しい株主優待&配当

総合評価

愛知・東海地盤のドラッグストア「スギ薬局」を展開し、安定成長・安定財務の実績となっています。豊富な手持ちキャッシュを使えるM&Aも注目されます。

2018年7月時点でPER22.8倍/PBR2.33倍となっています。

直近の2019年2月期1Q決算が減益であったため暴落しています。長期的には2015年頃から3年以上に渡り横ばいが続いています。安定業績・安定財務の面から下値は堅いですが、上値を抜ける材料もなく、中計に掲げた提携やM&Aの成否が今後の注目点と思われます。

以前の優待でもらえていた5%割引の株主優待カードのために保有していたものの、それがなくなったことで保有する理由がなくなったとコメントされています。

株価(5,290円)★★★☆☆:結構波があるのでタイミングを見計らって売却したいところ
配当金(0.95%)★☆☆☆☆:少ないです
優待内容 ★☆☆☆☆:利回り低いです
参考指標:PER 24.2倍、PBR 2.35倍
総合得点(15点満点):5点
※ データは平成29年1月16日終値時のものです

引用元:「マイホームへの道」株主優待・ふるさと納税で豊かな生活

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