ディーブイエックスは、医療機器販売の卸売会社。心臓ペースメーカー、電極カテーテル等の不整脈事業が主力で、虚血事業がサブ。
創業以来の増収増益を続け、リーマンショックでもびくともしない安定成長っぷりです。上場から増配も続けており、さらに優待はクオカードと、配当優待株としても人気があります。
ディーブイエックスの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
増収増益を続ける優等生
惚れ惚れするほどの右肩上がりの業績です。
安定成長する仕組み
医療機器の卸売ということで、景気変動にも影響を受けず、着々と業績を伸ばしています。
このDVxの成長ストーリーというのは凄まじいもので、創業以来なんと26期連続で増収増益という実績をたたき出しています。
引用元:ゆうゆー投資法
業績を伸ばしているのは、販売網を拡大することによる、エリア拡大型の成長が上手くいっているからです。そしてその成長余地はまだまだありそうです。
この会社は主に関東圏を中心に営業・販売しており、その他の地域でのシェア拡大余地はまだまだ残されています。
不整脈事業に関して言えば、関東でのシェアが37~38%あるのに対し、全国では17%のシェアに過ぎないことからも明らかです。
引用元:ゆうゆー投資法
とは言え気になるのは、競合他社に勝てる強みです。ゆうゆーさんはその強みを営業力であると評価しています。
私が考えるDVxの強みはズバリ、「営業力」です。
同社の株を一単元でも持っていれば、会社が発行した本が送られてきますが、それを読めば同社の営業の強さが理解できるはずです。本当に、営業マンが顧客のことを大切に思っているのが伝わってきます。
引用元:ゆうゆー投資法
決算数字を追いかけると素晴らしい安定成長を遂げています。ケチをつけるとすれば、医療機器という専門的な分野であるため、一般的な個人投資家は事業を理解しにくいということでしょうか。
ゆうゆーさんは上記の通り「営業力」が強みだと記載していますが、医療関係者、同業の卸売業者でもない限り、それを確かめることはできません。実際に当社のペースメーカーやカテーテルを使うこともめったにありません。
その点については個人投資家のポリシーで投資する・しないが分かれるかもしれません。
正直DVxは医療機器という自分の肌感覚でわかる範囲を超えているものを取り扱っているため、私の投資感では極力投資したくない企業です。
引用元:化学男のバリュー投資
財務も安定
有利子負債よりも現金等の保有が多く、実質無借金経営です。卸売業という業態であるため、買掛金・売掛金が多大になり、自己資本比率が小さくなりますが、財務も安定的であると言えます。
自己資本比率が気にかかるところですが実は有利子負債は少ないです。負債の多くは買掛金で売掛金とほぼおなじ規模で推移をしています。
円安デメリット、円高メリット
ディーブイエックスは輸入して国内で販売する卸売のため、円安デメリット・円高メリット株です。
円安に振れると業績が危うくなります。2015年はアベノミクスの円安がピークに達したときでした。1Qで営業利益が-19.5%に落ち込みます。その内容・要因をゆうゆーさんは以下のように分析しています。
「B.利益率の悪化」に関してですが、「円安の影響によりこれら輸入商品の仕入価格が上昇したため、利益率が低下することとなりました」と、これまた具体的に書いてくれています。
引用元:ゆうゆー投資法
それでも結局、2015年も増収増益で着地したあたりは、さすがディーブイエックスです。本業には今のところスキは見当たりません。それならば急激な円安で見かけの業績が悪化したときこそ、投資のチャンスなのかもしれません。
それでも今回、投資に踏み切ったのは、
円安デメリットの企業であるにもかかわらず、今期も成長を続けており、
2016年は為替がかなり円高に振れそうですが、
市場からはその部分が評価されていないためINしました。
引用元:化学男のバリュー投資
配当・優待も魅力的
安定した業績により、増配を続けており、優待もクオカードです。配当・優待に魅力を感じる個人投資家も多いようです。
ホルダーが保有し続けるには安心な銘柄です。その一方で、株価は正当に評価され、利回りを考えると高い方だとは言えません。利回りが納得できる水準になったときに新規購入したい銘柄の1つだと思います。
優待銘柄です。使いやすいクオカードです。配当優待利回りは3%ちょい。他の優待銘柄と比べて高い方とは言えませんが、増配の可能性は高そうです。
ディーブイエックスはかなり高PBRですが、過去ずっと安定して成長してきておりグロース株として一定の魅力があります。今後も業績推移をしっかりと見ながらホールド継続の予定です。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌