アース製薬は、殺虫剤(虫ケア用品)首位、口腔衛生用品他日用品も。大塚製薬グループ。傘下にバスクリン、白元。
株主優待は年2回(6月12月)で自社製品詰合せです。3年以上で長期優遇もあります。
アース製薬の概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
海外展開の強化でトップライン伸びるも利益成長はまだ先
事業内容
1892年の創業以来、100年以上に渡って、虫ケア用品(殺虫剤・防虫剤)を中心に、入浴剤、オーラルケア用品、消臭・芳香剤、掃除用品、衛生用品、園芸用品等の日用品を製造・販売しています。
特に殺虫剤については、2011年に国内シェア50%を超え、2016年には56%に達しています。
海外展開の強化
中期経営計画において重点テーマとされているのが海外展開の強化です。
タイ・中国をメインに、取扱店舗数・展開エリアの拡大による成長を目指します。
2017年12月期においては前期比+36.6%の売上成長となっており、タイ、中国、ベトナムが成長を牽引しています。
2017年3月にはベトナムの家庭用品製造会社を89億円で買収しており、さらなる拡大が期待されます。
財務はイマイチ
積極的な投資を行っており、ここ数年で有利子負債が増加しています。
M&Aによってのれん代が積み上がっていることも気がかりです。
2017年12月期においては、自己資本比率は38%まで落ち込んでおり、財務悪化が続いています。
中期経営計画
アース製薬は、2020年12月期を最終年度とする5ヵ年の中期経営計画を発表しています。
2020年12月期において、売上高2,000億円(年率+5%成長)、経常利益150億円(年率+29%成長)を目標値としています。
2年目となる2017年12月期では、売上こそ順調に1,800億円まで伸ばしていますが、経常利益は未だ50億円程度に留まっています。
売上の目標達成は見えてきましたが、経常利益の達成は相当困難だと思われます。
株主優待は自社製品詰合せ
株主優待は年2回(6月12月)で、保有株式数に応じて自社製品詰合せがもらえます。
- 6月 オーラルケア用品・入浴剤等
- 3年未満
- 100株以上 2,000円相当
- 1,000株以上 3,000円相当
- 3年以上
- 100株以上 3,000円相当
- 3年未満
- 12月 殺虫剤
- 100株以上 2,000円相当
優待到着の紹介
入浴剤も入っていたのでいい香りがしたとコメントされています。
臭剤で有名なアース製薬ですが、優待品はお部屋を消臭・除菌してきれいにできるセットが届きました。入浴剤も入っていたので、箱を開けると入浴剤のゆずのいい香りがしました。
生活上必要なもので、悪くない優待だったと評価されています。
送られてきたものは、炭酸の入浴剤と、洗浄剤、芳香剤2つでして、いずれも生活上使用するものなんで、悪くない優待でした。
優待ではよく○円相当と書いてあっても、実際にお店で買うともっと安い場合があります。
しかし、小林製薬の2,000円相当の優待は、ネット通販で買っても2,000円以上する品揃えだったと評価されています。
どうせ小売希望価格で2000円分で、実際にお店で買ったら1500円分くらいしか来ないかなーと思ってましたが、ネット通販で買っても2000円以上する品でした。
しかも個人的には全品嬉しい品でした。
引用元:まちこの株ブログ
優待拡充:長期優遇制度の導入
2018年6月に優待拡充が発表されました。
6月優待の100株以上については、3年以上の継続保有で2,000円→3,000円相当へアップします。
非常に微妙な拡充にとどまりました・・・。
総合評価
海外展開の強化によりトップラインが成長しています。2017年12月段階では利益成長には寄与していないものの、2018年12月期以降は利益拡大フェーズに入ると見られています。
2018年6月時点でPER38.7倍/PER2.76倍となっています。減益には一時的であり、トップライン成長の方を評価しているように思われます。
株価は高値圏ですが、利益成長が決算に現れるまでは手が出しにくいです。M&Aや海外展開によって売上が伸びても本当に利益も伸びてくるのか判断するのは、個人投資家には困難と思われます。