エコスは、東京・多摩地区から北関東へ展開する食品スーパー。M&Aで成長、傘下に複数の同業子会社。
株主優待は優待券またはお米です。
エコスの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
地方スーパーの割安訂正は起こるか?
事業内容
エコスは、エコス、たいらや、マスダというスーパーを展開しています。
東京多摩地区から北関東を地盤としており、2018年5月時点で合計113店舗となっています。内訳は以下の通りです。
- 東京:15店舗
- 埼玉:18店舗
- 神奈川:3店舗
- 千葉:8店舗
- 茨城:35店舗
- 栃木:32店舗
- 福島:2店舗
財務はイマイチ
財務的には、有利子負債が多めで自己資本比率が低く、イマイチな状況が続いています。
スーパーの土地・建物である固定資産が大きなウェートを占めており、それらの費用を借入金で賄ってきたため、財務的なリスクが高めです。
2018年2月期においては、自己資本比率30%となり、少しずつ回復しています。
財務面では、自己資本比率が2割台で、有利子負債はやや多めです。
割安放置
2012年以降では、売上は横ばいながらも営業利益は右肩上がりとなっており、利益率改善による利益成長が見て取れます。
株価も2014年頃まで緩やかな右肩上がり程度であり、PERやPBRでは指標的な割安感を指摘する声が多い銘柄でした。
指標的に割安に放置されている一方で、筋肉質な経営に変化しており利益が出ていると評価されています。
指標的に十分に割安で総合利回りもまずまず 出ている。更にこの数年で「経費削減や管理強化、店舗のスクラップ&ビルドや改装などの地道な努力の積み重ね (IRへの取材より)」によって、以前とは見違えるほどに利益が出る筋肉質の体質に変貌 している。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
食品スーパーという業種柄、斜陽産業と思われて割安放置されていると指摘されています。
また、食品スーパーは斜陽産業に思われ、株価が割安に放置されている銘柄も多いのも、投資家によっては魅力的です。
2006~2012年頃に業績が低迷した時期があり、そこに戻る懸念が織り込まれているため、低PER評価なのではないかと指摘されています。
で、低PERだね。たぶん過去の低迷時に戻る懸念が織り込まれていると見るべきか?その辺警戒しつつなら悪くなさそう・・とは思います。
引用元:大河の一滴
割安訂正
割安放置されていたエコスですが、ここ最近で2度の割安訂正が起こっています。
1回目は2015年末です。2016年2月期には大きな利益成長(営業利益で24億円→35億円)であったために、これを織り込む形で2015年は株価上昇の年となりました。
その後、利益成長が停滞したため、株価も下落し、また割安なゾーンに入りました。
そして2回目の割安訂正が2018年4月です。2018年2月期決算が発表され、順調な利益成長が確認できたこと及び、2019年2月期も利益続伸する計画が示されたことで、株価高騰しました。
株主優待は優待券またはお米
株主優待は保有株式数に応じて優待券またはお米がもらえます。
- 100株以上
- 優待券30枚(3,000円相当)
- またはお米2kg
- 1,000株以上
- 優待券100枚(10,000円相当)
- またはお米4kg
- 10,000株以上
- 優待券200枚(20,000円相当)
- またはお米8kg
優待券を利用可能な地域に住んでいない場合は、お米の優待を受け取ることになるかと思います。
お米の方が利回りが低そうではありますが、おいしいお米で満足されたというコメントもあります。
普段買っている2キロで780円〜980円のお米に比べて断然おいしかったです!!!
引用元:配当金だけで生活できるその日まで
また、定期的にお米がもらえる優待銘柄としてホールドする理由にもなっているようです。
お米2キロはスーパーで1,000円くらいで売っているので配当・優待合わせた利回りは3.81%とさほど高くありませんが、お米って重いですし定期的に届いたら嬉しいので、お米が貰える優待株がずっと欲しいと思って探していました。
引用元:配当金だけで生活できるその日まで
無洗米を選べるのが良いと評価されています。
2・8月優待のエコスからお米2kgが届きました。
無洗米を選べるのがこの優待のいいところ。
総合評価
人口が減少しにくい北関東を地盤としており、景気にも支えられて利益成長中です。好決算&好見通しが示されたことで、2018年4月に割安訂正が起こりました。
しかしながら、2018年5月時点でPER7.7倍/PBR1.7倍となっており、未だに割安感は残ります。利益成長分だけ株価も上がったとも考えられ、PER的には未だ評価不十分と思われます。
逆に言えば、市場は、固定資産の減損リスクや、利益成長の鈍化(または減益)リスクを気にしたままであるということでしょう。
PER10倍程度まで買われることはありうると思いますが、それを実現させるカタリストが無いこともまた事実です。長くなるのも覚悟してバイ&ホールドで臨む戦略であれば投資するのもアリかと思います。
①指標的に割安感がある、②同業他社と比べて割安感がある、③東京多摩地区から北関東という地盤の良さ、④営業CFが常にプラスであることの4点から、エコスを超主力として投資されています。
「いぶし銀」で激渋な魅力に溢れたエコスを、これからPF最上位の一角として、十分に集中しながらホールドして戦っていく所存です。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
ファンダメンタルズ的には買いでよいが、株価を押し上げるようなカタリストはないと指摘されています。
株価を押し上げるようなカタリストは無いです。
市場でスーパーの銘柄が人気したときに買われる程度でしょう。
引用元:ミドル投資ブログ