E・Jホールディングス(EJHD)は、エイトコンサルと日本技術開発が07年に経営統合し発足。官公庁工事が柱の総合建設コンサル。
株主優待はクオカードです。
EJHDの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
キャッシュリッチの資産バリュー株
事業内容
EJHDは国内外で建設コンサルタント事業を行っています。
その他、インフラマネジメント領域として技術派遣・施工管理・計測機器レンタル等を行っていたり、事業開発領域としてアグリビジネス・林業支援・観光農園等を行っていたりします。

2018年5月期 事業報告書より抜粋
EJHDの持つ能力や技術は、3つのコアコンピタンスとして、防災・保全、行政支援、環境であると定義されています。
そのような能力や技術を用いて、5つの重点分野に注力しています。
受注状況
四半期毎の受注高と受注残をグラフ化してみました。3Qまで受注を積み上げ、4Qで一気に納品するため受注残が急減します。
2016年5月期と比べると、2017年5月は受注残が増加しました。翌2018年5月期は同程度の受注状況となっています。
4Q偏重
主要顧客である中央省庁および地方自治体への納期は年度末(3月)に集中することから、業績は極端な4Q偏重となります。
1~3Qは赤字であり、4Qで一転黒字化するのが通例です。
四半期決算ではなかなか判断しにくいと指摘されています。
また決算の特徴として、毎年1Q~3Qまでは赤字で年度末の4Qで一気に黒字化するという四半期決算ではなかなか判断しにくい収益構造になっています。
引用元:資産?うん、よー分からん
無電柱化
EJHDは2010年に近代設計を完全子会社化しています。
近代設計は無電柱化のパイオニアとして全国受注トップシェアを誇っています。

2018年5月期BUSINESS REPORT(事業報告書)より抜粋
無電柱化事業が人気テーマとなったときに、近代設計を子会社に持つEJHDは「本命ど真ん中」であるとコメントされています。
つまり何が言いたいのかと言うと、地震国家である日本にとっては国策事業とも言える「無電柱化事業」が株式市場で人気テーマとなった時には、ここE・Jホールディングスがその「本命ど真ん中」の銘柄になる、そういうカタリスト(株価上昇のきっかけとなる起爆剤)がある、ということなんですね。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
キャッシュリッチ
EJHDは現金を多く保有しており、現金>時価総額となっています。
当然ながら現金>流動負債であり、有利子負債も少ない状態で、財務はかなり良いと評価されています。
財務はかなり良いです。現預金>流動負債で、現預金+有価証券で負債総額とほぼ同額です。有利子負債も少なめです。
引用元:バネ男のディフェンシブ投資日記
1部昇格期待
優待新設で高まる期待
EJHDは2017年10月にクオカード優待を新設しており、露骨に株主数を増やす策を講じてきました。東証1部昇格にはまだ株主数が足りないようで、さらに手を打つのではないかとも予想されています。
E・Jホールディングスは、2017年10月13日に上記の株主優待制度を新設しました。処々の状況から東証1部への昇格のための株主数増加策であることは「ほぼ、すけすけのスケルトンで見え見え」ですが、現状の株価位置がファンダメンタルズから見て濃厚な割安感があることから、私は「バレバレとはいえ、東証1部昇格でそれでもある程度の株価上昇は見込めるかな?」と考えてかなり多めに買いました。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
2018年6月 1部昇格を発表
2018年6月、1部昇格と株式売出しを発表しました。
この株式売出しにより16億円を調達する見込みで、IT投資や研究開発資金に充てるとしています。
翌日の株価は大幅高で反応も、寄り天・マイ転となり、株式売出しの需給悪化をネガティブ視する方向となりました。
中期経営計画
EJHDは2020年5月期を最終年度とする4ヶ年の中期経営計画を発表しています。
2020年5月期において、売上300億円以上(年率+8%成長)、経常利益21億円以上(年率+13%成長)を目標値としています。
経常利益は年率2桁成長を見込んでいますが、初年度となる2017年5月期は微減になるなど、中期経営計画の達成には疑問符がつきます。
株主優待はクオカード
優待拡充
優待新設から1年後の2018年8月には早くも優待拡充を発表しました。100株以上は2倍、1,000株以上は3倍となる変更です。
株主優待は保有株式数に応じてクオカードがもらえます。
- 100株以上 1,000円相当
- 1,000株以上 3,000円相当
- 5,000株以上 5,000円相当
優待新設
<過去の優待内容>株主優待は保有株式数に応じてクオカードがもらえます。
- 100株以上 500円相当
- 1,000株以上 1,000円相当
- 5,000株以上 2,000円相当
2017年11月末基準が初の優待実施となりました。
優待新設のため今回が初の取得です。クオカードは現金同等の価値のため1番お気に入りの優待です。
総合評価
2018年8月時点の総合評価
ついに1部昇格となりましたが、同時に公募増資を行ったことで需給が悪化しています。
2018年8月時点でPER7.65倍/PBR0.51倍となっています。割安放置されている印象です。
株価は2018年1月と5月でダブルトップを形成して調整しています。8月末のTOPIX指数組入と優待拡充によって反発の兆しが見えますが、本格上昇となるにはインパクトが足らない状況と思われます。
指標的には割安に見え、お国仕事の安定感もあるため、悪くないと評価されています。
増収増益はもう少し続くと予想されていますが、株価は下落傾向です。指標的には割安に見えますし、お国仕事の安定感を鑑みると悪くないと思います。
引用元:資産?うん、よー分からん
2018年4月時点の総合評価
業績は読みにくいものの、コンサル会社にありがちなキャッシュリッチの資産バリュー株である点には安心感があります。
優待新設が行われたことから東証1部昇格を狙っているのがミエミエの状態であり、2018年4月時点でPER9.3倍/PBR0.47倍と指標的な割安感もあることから、東証1部昇格をカタリストとして投資するのはアリだと思います。
①業績好調ながら割安、②1部昇格期待、③「無電柱化事業」銘柄という3つの魅力から、超主力の一角としてホールドしていくと評価されています。
このように多くの魅力に溢れたE・Jホールディングスを今後超主力の一角として楽しくホールドして応援していく予定です。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
4Q偏重なので決算が読みにくいが、1部昇格待ちでホールドするのはアリだと評価されています。
指標的には割安。業績まずまず、財務・CFはかなり良いという銘柄です。利回りもそこそこなので昇格待ちでホールドもありですね。
引用元:バネ男のディフェンシブ投資日記
資産バリュー銘柄として紹介されています。現金保有が多すぎることも指摘されています。
過去に大赤字を出し続けた経験からか配当に対する渋さが半端ない(笑)
時価総額以上の現金保有は株主怒るでしょ…
引用元:みやびの館@株式投資