芙蓉総合リースは、みずほ(旧富士銀)系。情報関連、事務機器等のファイナンスリースのほか、不動産リースに強み。
株主優待はカタログギフトまたは図書カードです。2年以上の継続保有で長期優遇があります。
平成30年月期で15期以上の連続増配ですが、2013~2014年は2年連続で減益となったため安定成長株には分類しません。
芙蓉総合リースの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
不動産リートを中心に営業資産残高の積み上げ続く
事業内容
芙蓉総合リースはみずほ系のリース会社で、情報関連・事務機器リースや、不動産リースに強みをがあるとされています。
ここ数年では、情報関連・事務機器リースについては契約実行高は大きいものの停滞していますが、不動産リースが契約実行高の伸びを牽引しています。
会社全体としても営業資産残高を着々と積み上げており、そこから生まれるリース料によって売上・利益を伸ばしています。
リーマンショック時にも黒字を確保する安定感があると評価されています。
業績は、リーマンショック時も黒字を確保するなど安定感がある。
他リース会社と比べて、芙蓉総合リースは利益率が低く薄利多売であると指摘されています。それでもPER/PBR観点では同程度の評価を受けているともコメントされています。
芙蓉さん面白い特徴出てるかも。リース3社PERPBRは同レベルなんだけど、芙蓉は営業利益率低い。あれ?とか思ったら売上が大きいのですね。
引用元:大河の一滴
中期経営計画
芙蓉総合リースは、2022年3月期を最終年度とする5ヵ年の中期経営計画を発表しています。
2022年3月期において、営業資産残高2.5兆円(年率+4%成長)、経常利益500億円(年率+10%成長)を目標値としています。
また、中間目途値として2020年3月期において、営業資産残高2.3~2.4兆円(年率+4~6%成長)、経常利益380~420億円(年率+7~10%成長)としています。
不動産リースの営業資産を5年で2倍超に積み上げていく他、エネルギー・環境分野、航空機分野等を戦略分野として強化する見込みです。
初年度となった2018年3月期については、営業資産残高2.17兆円(前年度比+6%)、経常利益352億円(同+12%)と上々のスタートを切っています。
株主優待はカタログギフトまたは図書カード
株主優待は一律100株以上の株主に対して、継続保有年数に応じて、カタログギフトまたは図書カードがもらえます。
- 2年未満(100株以上)
- カタログギフト 3,000円相当
- 図書カード 3,000円相当
- 2年以上(100株以上)
- カタログギフト 5,000円相当
- 図書カード 5,000円相当
カタログギフトよりも図書カードを選ぶ個人投資家が多いようです。
3000円カタログのグランと、5000円カタログのシャルマンです。
これだけ分厚いカタログをいただいても、結局図書カードを選んでしまいます。
引用元:小坊主の優待日記
カタログギフト魅力なんですがね~。
図書カードの方が使い勝手がいいですよね。
だからいつも図書カードです。
引用元:ブログ 株主優待カタログ
図書カードを選ぶ方が多いと指摘しつつも、カタログギフトの充実=厚さっぷりを紹介されています。
図書カードも選べるので、図書カードを選ぶ方も多いかと思いますが…
みよ! このカタログの厚さ!!
引用元:あんこの株.club
総合評価
リース会社全般に言えることですが、企業の全体像をつかむことは困難であり、個人投資家にとっては、連続増配・優待株としての位置付けとなります。
芙蓉総合リースもその1つの銘柄と言えます。営業資産残高や利益については中期経営計画に掲げた通りに順調に増加しており、安定していそうには見えますが。とは言え先行きを予想することは難しいです。
個人投資家ブログにおいても、業績を分析するようなものはなく、優待報告のみに留まっているのがその証左と言えます。
2018年5月時点でPER10.8倍/PBR1.2倍となっており、リース会社としては普通の評価といったところです。利益は2桁成長ながら、利益率の低さ≒ROEの低さがネックになっている印象であり、利益成長分の株価上昇はあっても、PER的な評価の見直し機運は高まりそうにありません。
優待を楽しみにホールドすると評価されています。リース会社は全般に、指標的に割安かつ配当・優待が魅力的であると他リース会社も紹介されています。
私はこれからも優待を楽しみにのんびりとホールドして応援していく予定ですが、それにしてもリース会社には8425興銀リース、8439東京センチュリーリース、8566リコーリース、8793NECキャピタルソリューションなど魅力的な優待バリュー株が本当に多いと思いますね。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌