ファーストロジックは、物件掲載数首位の投資用不動産サイト『楽待』運営。不動産会社からの掲載料・広告収入が柱。
株主優待はありません。成長を続けていたものの減益に陥ったことからその他日本株に分類します。
ファーストロジックの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
投資用不動産マッチングサイト「楽待」を運営
事業内容
ファーストロジックは投資用不動産サイト『楽待』を運営しています。
個人向け賃貸についてはHOME’SやSUUMOなどの大規模サイトが一般的に利用されていますが、ファーストロジックは投資用に特化することで、ニッチなマーケットを作り出しています。
投資用に特化することで独自のポジションを築いていると評価されています。
不動産で見たとき、賃貸マッチングや売買(居住用)マッチングはHOME’SやSUUMOなどの巨人が幅はを利かせていますが、ファーストロジックは投資用に特化することで独自のポジションを築いています。
引用元:経営コンサルの割安株分析
そもそもの経緯としても、個人向け不動産投資市場が存在しておらず、そのニーズを拾い上げるために創業されたことを紹介されています。
顧客がHOME’sやSUUMOではなく「楽待を選びたい」と思うからニッチ市場が生まれます。フィスコレポートの沿革にも「個人向け不動産投資市場が実質的に存在しておらず、創業した」という表現がありますが、顧客のニーズをうまく拾い上げて、ニッチ市場を創出している企業だと思います。
引用元:すぽさん投資ぶろぐ
成長力
創業以降、ファーストロジックは順調に成長してきました。
不動産市況の影響を受けるのではないかとも言われていますが、「売り手」にターゲットを絞っている(「売り手」から掲載料をもらっている)ため、不動産市場が横ばいであろうと下落であろうとあまり関係ないのではないかとコメントされています。
ファーストロジックの成長のポイントは「売り手」にターゲットを絞っていることで、売り手にとってお値打ちだから成長しているというの基本構造だと捉えています。
ですので、不動産市場全体が横ばいだろうと下落だろうとあまり関係ないのではないでしょうか。
引用元:すぽさん投資ぶろぐ
収益は「売り手」から上がるものの、「買い手」にも目を向ける必要があるとも指摘されています。
ただ、買い手が寄り付かないサイトが広告サイトとして機能するわけがないのは自明ですので、その視点は持っているべきです。
引用元:すぽさん投資ぶろぐ
実際に「買い手」側である個人に目を向けてみると、2017年段階で会員数が増えているにも関わらずPVがあまり増えないことが指摘されています。
これは非常に危ない傾向に思えます。
会員数が伸びているのにも関わらずPVがあまり増えていません。
ということは会員数が増えながら、幽霊会員数も同じだけ増えているような気がします。
引用元:KabuBerry
2018年7月期は減益へ
2018年7月期は、国内市場の圧倒的ナンバーワンとなるため、積極的に広告宣伝費を投下しています。この影響で増収減益となる見込みです。
安定的な利益成長を予想していた投資家からは厳しい評価となりそうで、実際に株価も右肩下がりとなり底値を探っている状態です。
総合評価
上場後も安定的な成長が見込まれていましたが、2018年7月期においては減益となりそうで、2Q決算では1Qから減収にもなっています。
2018年4月時点でPER16.6倍/PBR4.1倍と過去に比べると指標的に割安になってきていますが、成長に陰りが見られているため、増収増益基調が確認できるまでは手出し無用と思われます。
Sクラス(年20%以上)の成長が期待できると高く評価されています。
個人投資家向け不動産情報サイトという新たなニッチ市場を創造。売り手(不動産業者)のニーズにマッチして急成長しており、件数、単価、新サービスと大きな成長余地が残り、今後もSクラス(20%以上)の成長が期待ができる。
一方買い手(個人投資家)から見ると、物件の質がもの足りなくクローズド(不動産業者との直接的なやりとり)から切り替えるほどの魅力は作れていない。クローズドからオープンに市場をシフトできるかが長期的な重要ポイントとなる。評価は4.0。
引用元:すぽさん投資ぶろぐ
キャッシュが生み出される企業であるので株主還元を行えば株価は十分伸びると評価されています。しかしその前提として業績が一定とされており、2018年4月時点ではその前提が崩れかかっています。
これだけキャッシュを生み出さる恐ろしい企業なので、仮に業績が一定であったとしてもしっかり株主還元していってくれるのであれば、株価は十分に伸びていくのではないかと思います。
引用元:経営コンサルの割安株分析