フジコーは、 不織布・フェルト総合メーカー。各種産業資材から消費財まで多岐。環境・エネルギー関連強化。
同名の上場企業がありますが、こちらは3515ジャスダック上場のフジコーです。低PBRながら業績回復が期待されるバリュー株に分類します。株主優待はクオカードです。
フジコーの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
超不人気・低PBR銘柄が電池で光る?
超不人気銘柄
フジコーは、浄水・防塵に使われる不織布・フェルトや、自動車や複合機に使われる各種部品・材料を製造・販売しています。
最終財を作っているわけではないので、一般的な個人投資家には馴染みがなく、ジャスダックの小型銘柄であり、業績もパッとしないとくれば、不人気銘柄になっています。
実際に、フジコーについて書かれた個人投資家ブログは非常に少ないのが現状です。
そして逆に、この超不人気さであるのが良い点の1つだと指摘されています。
私が典型的に好きな優待バリュー株の条件として、超低PBR、好財務、不人気という事があるのですが、フジコーはその全てを高いレベルで満たしている小粋な銘柄です。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
財務堅牢
フジコーは2011年以降、利益がほとんど出ない体質に陥り、2016年には最終赤字を計上しています。
にも関わらず堅牢な財務は健在で、2017年3月期においては、ネットキャッシュで16億円、自己資本比率は72%となっています。
このような好財務にありながら、業績が低迷しているため、PBR0.4倍程度の超低PBRとなっています。
利益が出る体質へ
2017年3月期から利益を出せる体質に変わってきたようです。
その理由として、コストダウン、生産工程の改善、2016年3月期に固定資産の減損処理を済ませたことの3点が挙げられています。
フジコーは長年利益水準が低くて苦しんでいましたが、この数年でようやくまともに利益の出る体質に変貌しています。IRによるとその理由は、以下の3つとのことでした。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
電池で光る?
フジコーは大規模蓄電池のNAS電池やレドックスフロー電池に関与しており、その関連銘柄として注目する動きが出始めています。
フジコーの高度で精緻な不織布加工特殊技術による電極用フェルトは、大規模蓄電池であるNAS電池(極材にナトリウムと硫黄を用いた高温作動型二次電池)の心臓部に使われているのですが、このNAS電池は今後大きな伸展が期待されています。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
株主優待はクオカード
株主優待は保有株式数に応じてクオカードが貰えます。
- 1,000株以上 2,000円相当
- 10,000株以上 4,000円相当
総合評価
2016年3月期が業績の底となり、2016年以降は株価が右肩上がりとなっています。
2017年11月時点で、PBR0.4倍という未だに超低PBRな状況ながら、業績回復期待と電池期待により数年来高値となっており、株価低迷圏からの脱出にあるように思えます。
超低PBRでかつ業績改善している点と、大きな将来性を評価されています。
超低PBRで業績急改善中&大きな将来性のある「大規模蓄電池関連銘柄」であるフジコーを、今後PF上位の一角として楽しくホールドして応援していく予定です。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌