福井コンピュータホールディングス(9790)

福井コンピュータホールディングス(福井コンピュータHD)は、建築・測量土木CADで首位。CALS対応強い。アセットマネジメントとLIXILが大株主。

株主優待はありません。

福井コンピュータHDの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

スポンサーリンク

i-constructionの流れに乗って成長も、社長辞任で撃沈

事業内容

福井コンピュータHDは、建築CAD事業と測量土木CAD事業を2本柱としています。

建築CAD事業

3D建築CADシステム「ARCHITREND ZERO」を開発・販売しています。間取りや屋根等の基本データから瞬時に3Dモデルを作成し、各種図面や書類。建築CGパース等を一気通貫で作成することができます。

また、「3Dカタログ.com」サービスを提供しています。「3Dカタログ.com」は住宅設備のシミュレーションシステムで、無料で利用することもできますが、より高度な使用のために月額料金が発生します。

このようなストック型ビジネスモデルを構築しており、総会員数4万人、有料会員数は7,000人に達しています。

3Dカタログ.comのビジネスモデルはフリーミアムで、ある程度は無料で使える+より高度な使い方をするには月額料金を支払うというもの。で、継続的にちゃりんちゃりんするストック型ビジネスです。

引用元:weboyajiの株式投資ブログ

測量土木CAD事業

国策として、国土交通省は”i-Construction”を推し進めています。

“i-Construction”とは調査・測量から設計・施工・維持管理までのあらゆるプロセスでICT等を活用して建設現場の生産性向上を図るものです。

そのような環境の中で、福井コンピュータ製品は、公共事業ライフサイクルを広くカバーしており、建築・測量土木CADで首位を走っています。

福井コンピュータHD 土木・測量

[第39期 決算]のご報告より抜粋

測量CADシステム「TREND-ONE」、VR技術を活用して工事着工前に臨場感のあるシミュレーションを行える「TREND-CORE」、電子黒板付き工事写真を撮影するスマホアプリ「どこでも写真管理Plus」等を開発・販売しています。

筆頭株主の社長解任議案と社長辞任

2017年9月、筆頭株主のアセットマネジメントから、当時の蕗野社長の解任を目的とした臨時株主総会を招集するよう請求が出されました。

蕗野氏が代表取締役として従業員の管理監督ができていないと指摘するものです。

その後の蕗野氏は辞任したため、真相は分からないままですが、様々な噂が飛び交っています。

福井コンピュータHDと筆頭株主のアセットマネジメント、蕗野勝社長の解任請求理由を巡って対立

引用元:市況かぶ全力2階建

これを受けて株価は急落し、蕗野氏の社長辞任で決着して一旦戻すも、さらに急落する事態となりました。

業績絶好調の最中でのスキャンダルに、騒動が落ち着けば株価も回復するだろうと投資された方もいらっしゃいます。

業績もいいし、財務余力も高いし、成長性も高い
しかし、ガバナンスが弱く、社長解任騒動で株価急落
本業は好調なので社長解任騒動が落ち着けば、おのずと株価も回復するだろうという読みで購入。

引用元:駆け出し サラリーマン 投資家 こめっとのブログ

大規模自社株買い

蕗野氏の社長辞任により、新社長の元で再スタートを切っています。

お詫びの意味も込めてなのか、下落し続ける株価を止めたい意図なのか、2018年3月には50億円規模(発行済み株式数の10%)にもあたり自社株買いを発表しました。

翌日は大幅高となるも、下落トレンドの勢いは変わらず、右肩下がりを続けています。

好財務

長年に渡って無借金経営が続いており、ほとんど投資を必要としていないため、営業CFのほとんどがFCFとなり、キャッシュが積み上がっています。

2017年3月期においては97.4億円までキャッシュが積み上がりましたが、50億円もの巨額の自社株買いを実行したことで財務は縮小しています。

それでも、2018年3月期においてキャッシュ63億円を保有し、自己資本比率は64%と好財務の状態を維持しています。

中期経営計画

福井コンピュータHDは、2020年3月期を最終年度とする4ヵ年の中期経営計画を発表しています。

2020年3月期において、売上高100億円(年率+3%成長)、営業利益30億円(年率+8%成長)を目標値としています。

初年度となる2017年3月期において、売上高99.7億円、営業利益31億円となり、中計目標は僅か1年でほぼ達成してしまいました。

総合評価

業績好調で高ROE・高ROAと経営効率も良いのですが、スキャンダラスな社長辞任で不透明感が漂います。業績鈍化も懸念されます。

2018年8月時点でPER16.7倍/PBR4.63倍となっています。

2017年中盤を天井に下落トレンドが1年間続きましたが、さすがに指標的割安感が出てきたことや2018年3月期1Q決算でも好調なことが確かめられたため、底打ちが期待されます。

i-constructionの流れに乗って成長した上に、3Dカタログ.comによるストック型ビジネスモデルの構築もあり、どちらも注目に値する材料だとコメントされています。

福井コンピュータは現在

i-constructionの流れに乗って収益が加速度的に向上中
3Dカタログ.comによる収益構造の変化
の真っ只中にいます。

どちらかひとつでも注目に値しますが、それが2つあるのは非常に珍しいです。

引用元:weboyajiの株式投資ブログ

業績好調で株主還元も行っており、ポイントは高いと評価しつつ、PER17倍での割安感もあるとコメントされています。一方で、下落トレンド中なので安易に投資することには注意を促しています。

福井はむちゃくちゃ状態がいいと言えるそうではあります。できると思えば株主還元に大盤振る舞いもするという姿勢も見せていてこれもポイント高そうです。それがPER17程度でなかなか見れる水準になってきてるはそうかもしれない。ただこれは一度急騰して落ちてきたということで絶賛下落トレンド中なので安易に入ると一気に含み損が拡大なんてこともありそうではあるので注意しながらかなあ感。

引用元:大河の一滴

スポンサーリンク
オススメの記事
オススメの記事