G-7ホールディングスは、自動車用品店「オートバックス」と食品「業務スーパー」をフランチャイズ展開しています。
従来はオートバックス事業をメインに成長してきましたが、業務スーパー事業に注力することで業績を一気に拡大しています。安定的な成長を遂げつつ、さらなる飛躍を目指しているにも関わらず、指標的には割安であるということで個人投資家の注目を集めています。
G-7ホールディングスの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
2016年度に飛躍を見せる
2013~2015年度は業績は横ばいとなっていましたが、業務スーパー事業の躍進により2016年度決算では最高益となりました。2016年度中には個人投資家から注目が集まりました。
躍進する業務スーパー事業
G-7ホールディングスは、オートバックス事業と、業務スーパー事業が2本柱となっています。2016年に注目を集めたのは、業務スーパー事業が躍進したからでした。業務スーパーは神戸物産がフランチャイザーであり、神戸物産も割安成長株として同じように注目されました。
2007年は自動車事業とスーパー事業の売上は半々でしたが、
2016年度にはスーパー事業が自動車事業のおよそ二倍になっています。
引用元:化学男のバリュー投資
フランチャイジーとしてのG-7を高く評価する意見です。
当社は元来オートバックス事業をメインに成長してきましたが、
この事業が落ち目になってくると業務スーパーに注力しはじめ、業績を伸ばしました。
この辺の経営判断は素晴らしいですね。
ていうか、FC事業で儲けるなんて、オリジナル企業に搾取されてなお利益を上げるわけですから、
経営者が優秀じゃないとできませんね。
引用元:化学男のバリュー投資
オートバックス事業も底堅い
苦戦しているオートバックス事業については、増税や季節性の要因が大きいようです。
2015年度は増税の影響、2016年度は暖冬の影響で伸び悩みましたが、店舗数は増やし続けており、売上は底堅いです。オートバックス事業が増益要因に変わってくるとさらなる業績の拡大が期待できそうです。
2015年度は増税の影響があったとのブログ。
当社は「オートバックス」と「業務スーパー」のFCを両輪に事業展開しているのですが、前期は増税の影響で自動車関連事業の方で大きな打撃を受けました。
増税の影響がなくなる今期の業績予想に関しては一見アグレッシブに感じますが、通常の年ならば両事業とも営業利益16億円以上出せるポテンシャルがあり
引用元:割安株投資研究所
2016年度は暖冬の影響があったとのブログ。
昨年は暖冬で、特に4Qの成績が悪化していましたが、足元は厳冬であり、比較的穏やかな気候となることの多い西日本にも雪が降っています。スタッドレスタイヤの需要があるので、4Qも増益ペースで推移できるかもしれません。
引用元:ミドル投資ブログ
飛躍を見せる業務スーパー事業と、底堅いオートバックス事業により、稼ぐ力は大きいと言えそうです。
シンプルに考えても営業利益30億円以上出せるポテンシャルの企業が、今日の終値1,145円でも時価総額は152.7億円しかないというのは非常に魅力的です。今期は決算のたびに株価の水準訂正が期待できそうでPFの主軸で勝負できそうです。
引用元:割安株投資研究所
意欲的な中期計画
G-7ホールディングスは中期計画(2020年度末)を発表しています。
中期計画について
創業45周年となる、2020年度に、売上高1,700億円、経常利益70億円を掲げています。経常利益の年率成長は15%と、小売業としてはかなり意欲的な内容となっています。
2017年3月期の業績予想が売上高1,150億円、経常利益40億円なので、年率に直すと売上高は10%成長、経常利益は15%成長を目指すというものです。
引用元:割安株投資研究所
オートバックス事業は外部要因による利益のブレがあるために、その点については懸念だと思います。
問題は利益面ですね。業務スーパー事業の利益率が安定しているので、利益面での変動幅の大きい車関連事業と海外事業やM&Aの成否がポイントになってくるのでしょうか?
引用元:割安株投資研究所
また、そもそもこの会社計画が信用されていないという意見のブログもあります。
会社予想が投資家に信用されていない。
増税や暖冬などネガティブな要因があり、
昨年、一昨年と2年連続で会社予想を大幅未達になったことが原因。
引用元:化学男のバリュー投資
株価評価について
中期計画や好業績を受けて株価は上昇傾向にありますが、依然として指標的には割安です。中期計画の実現性が高まればもっと評価されても良いように思います。
懸念点、中期計画への不信はあるものの、2017.3月期の3Q決算も好決算で着地となりました。
今回の決算を評すると、強気です。
現在、PER11.4倍で小売セクタでは割安な状態です。しかし、当社はメガフランチャイジーであり、言い方が悪いですが本部の奴隷に成り下がるビジネスを多角化と規模、異業種間のシナジーで儲かるビジネスに激変させています。どうしても本部に比べ割安に評価されがちです。それでも今回の決算が評価されるのであればPER13~15程度までは見直されるかもしれません。
引用元:ミドル投資ブログ
個人投資家の期待を実現させられるのか、今後の業績に注目です。
過去には優待廃止したことも
2011年には10年以上続けていた株主優待を突然廃止しています。
「まさかG-7が!」と思いましたし、G-7にとっても知名度の高い優待制度を廃止することのメリットが思い浮かばないということもあり、今回の優待廃止はメガトン級の衝撃的な出来事でした。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
それでも、G-7ホールディングスが魅力的な割安株であるということで、数年ホールドし、さらに買い増ししています。当社への絶対的な信頼と期待が感じられます。
それから数年の時が流れました。私はようやく精神的なダメージから回復し、今また少しですがここを買い増ししてもいます。G-7は非優待株となった今でもとても良い銘柄であると思いますし、だからこそこうしてPF上位に留まり続けているんですね。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌