学究社は、 東京西部地盤に小中学生向け塾『ena』展開。都立中高一貫校受験に強み。受験情報サイトも。
着々と成長しつつ、稼いだキャッシュを高配当で株主還元しています。株主優待はクオカードです。
学究社の概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
高配当の塾銘柄
小中一貫校の受験に強み
学究社は、塾業界の中では、特に小中一貫校の受験に強みを持っています。
都立中高一貫校の合格実績では、合格者占有率が48%にまで高まっており、圧倒的な実績を残したと評価されています。
主戦場の都立中高一貫校の合格実績も前期比8%増となる682→738名となり、合格者占有率も同3%増の45→48%と圧倒的な実績を残しました。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
ニッチな分野で圧倒的な実績・ブランドを有しており、それが生徒を引きつけ、さらに合格者が増えるという成長ストーリーであると指摘されています。
都立中高一貫校というニッチな分野で圧倒的な実績・ブランドを有しており、実績が生徒数をひきつけ、増大した生徒数がさらなる実績を生むという盤石の成長ストーリー
財務状態は健全
財務的には、実質無借金経営であり、自己資本比率は2017年時点では5割超ということ、健全な状態です。
自己資本比率は4割台で、「現金等>有利子負債」と、財務面は安定的です。
一方で、財務は微妙とする評価もあります。流動負債を気にされています。
財務は微妙。塾なので前受け金が多いのはわかりますが、それを除いても流動比率は100%程度。流動負債の「その他」の項目の額が多いのも気になります…何でしょうね。
引用元:バネ男のディフェンシブ投資日記
稼いだキャッシュを高配当で株主還元しているため、学究社には現金が過剰に残らない状態となっているため、財務に関しては評価が分かれるようです。
財務はほどほど、ただ現金は少なさそうで資金効率は意識しているのかも。配当性向高いし。CFも順当に入ってきてそのなかでバランス良く投資と還元をこなしている感。
塾業界で協業・M&Aが進む?
学究社および創業者である河端氏の間で株のやりとりがあることが指摘されています。
市進ホールディングスの株を学究社が引き取ったことで、千葉地盤の市進HDとの協業が期待されます。
本年5月にケイエスケイ相手に三者割(6.3億円、@1,589円)と大和証券相手に新株予約権(12.4億円、当初@1,668円)を発行して、河端氏が個人で保有する市進ホールディングス(4645)株の15.1%を当社が引き取ることとなりました。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
一方で、市進HDの筆頭株主である学研HDの動きも気になるところです。
市進は筆頭株主の学研ホールディングス(9470)が、同社創業者の梅田氏の資産管理会社からさらに株を買い増し、本年5月には同社株の31.4%を握り、持分法適用会社化していることも補足しておきます。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
株主優待はクオカード
株主優待は100株以上の保有で1,000円分のクオカードが貰えます。
2016年に優待を新設し、高配当に加えて、優待でクオカードが貰えることになり、利回りは5%超えという状態になりました。
「学究社(9769)」が、株主優待を新設しました。
クオカードは、コンビニやファミレスで利用できるので、大変便利な金券です。
現金に近い金券で、配当・優待利回りが5%以上と、人気が出そうです。
総合評価
稼いだキャッシュを高配当で株主還元しており、クオカード優待と合わせて利回り5%にもなります。
積極的な株主還元として評価するか、財務状態がそこそこの状態で突っ走っていると評価するかは、それぞれの個人投資家の好みで分かれるようです。
最低単元で配当と優待を貰う分には全く問題ないと思います。
高配当銘柄としてピックアップしたものの、財務がいい企業というわけではないと指摘されています。
高配当銘柄としてピックアップしましたが、そこまで「財務がいい企業」というわけではなさそう。
業績も株価も右肩上がりで、どちらかというとグロースっぽい銘柄なのでしょうか?よくわからん…。
引用元:バネ男のディフェンシブ投資日記
配当利回りのみA評価で、あとは普通のC評価です。
【 きびなごの格付け 】 C
〔A~Eの5段階評価で、Aが最高・Cが普通・Eが最低〕
・業績安定度:C
・財務安定度:C
・配当利回り:A
・割安感:C