GCAは、M&A助言会社で、日米欧の3極体制を構築しています。のれん償却控除純利益を配当と自社株買いで100%還元することを公言しています。
好財務で投資も必要としないため、株主への高還元が期待されます。一方で、配当額は業績によるため、最終的な配当額を予想しにくいという難しさがあります。
GCAの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
日米欧の3極体制により、クロスボーダー案件で成長
経営統合により、3極体制を構築
GCAは、2008年に米SAVVIAN、2016年に英Altiumとそれぞれ経営統合し、日米欧の3極体制を構築しました。
2016年売上高ベースで、日本/アジアが38%、米国が32%、欧州が30%となっており、バランスよく各地で事業を展開しています。
また、この3極体制の構築によりクロスボーダー案件が増加し、成長を牽引しています。
当社は日米欧とグローバル三極体制を実現し、
クロスボーダー案件の受注がしやすくなったほか、独立系MA助言会社と
しては、売上高世界7位の地位を確保しました。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
日米欧でバランスよく稼げている状態ですが、逆に言えば、海外売上比率は60%を超えており、為替の影響を受けるリスクが存在します。
今期も順調な業績推移が
期待されます・・・が、既に海外売上比率が6割を超えており、今期の想定
レートが$円/110、£円/130のため、為替分を割引く必要があります。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
好財務&高還元
GCAは無借金経営で現金が積み上がっています。
M&Aアドバイザリーという業種柄、設備投資は不要であるため、営業キャッシュフローをそのまま株主還元に充てられる状態です。そのため、配当と自社株買いにより総還元性向100%を公言しています。
最低配当金+業績連動配当金という形になっており、業績が確定しないと最終的な配当金額(配当利回り)が決まりません。2017年4月現在の予想では利回りは4%超えとされています。
配当と自社株買いで100%還元方針をうたっています。最低配当金を20円に設定し、業績に応じて上乗せするようです。四季報予想ですと35円配当予想となっており、これが実現すれば利回り4%越えとなります。
株式情報サイトによっては、最低配当金のみで計算された配当利回りが表示されていることが多く、そのためあまり目立たないが、実際には高配当だ(と予想される)と指摘するブログもあります。
GCAの配当金は業績連動配当があるので、株式情報サイトで最低配当金での利回りが記載されていることが多いです。
そのためあまり目立たないのですが、実際はかなりの高配当と言えます。
「配当と自社株買いで100%株主還元」というのは素晴らしいですね。
引用元:徳田あおいblog
総合評価
好財務であり、稼いだ分を100%株主に還元すると公言している高配当銘柄と言えます。
一方で、世界的なM&Aアドバイザリーという業種は、景気変動リスク・為替リスクも大きく、業績が読みにくいです。業績が読みにくいということは、最終的に確定する配当金(利回り)も読みにくいということになります。
→2018年12月期については業績未定ながらも配当金35円を下限に設定してきており、配当利回りを見ながら逆張りで投資する手もアリだと思われます。
個人投資家が手を出すには難しい銘柄だと思いますので、総合評価も高くはならないようです。
2174GCAサヴィアン分析できました。3.0です。
GCAサヴィアンは、M&Aを得意とするコンサルです。大型案件、大企業を得意としていますが、この市場は証券会社、銀行などの主戦場でもあり、ラクな市場ではありません。難易度が高い業務ですので価格の叩き合いにはなりませんが。
引用元:すぽさん投資ぶろぐ(旧サイト) ※コメント欄
高配当が予想されるものの、本当にそうなるか分からないのが最大のネックとされています。
現在の業績予想を前提として
年率7%強の高還元(※配当+自社株買い)が実施される見通しです。惜し
むらくは、配当に関しては通期決算を〆るタイミングまで最終的な配当額の
開示をしないので、本当に高額の配当が出るのか最後まで分からない
点が、当社に投資する上での最大のネックと言えます。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
2017年12月期は大幅減益となったものの、35円のタコ足配当を行いました。翌2018年12月期も35円配当を下限としており、これが当社株の投資論点であると指摘されています。
配当金下限を35円に設定しています。わざわざ配当金額に下限を設けるということで、未だ業績非開示である今期もタコ配となる予感がしないでもないですが、無借金かつ120億円超の現金が唸る好財務の当社は、数多の外国人株主に対して配当しない理由がなく、この35円配当に関してほぼ確実に担保されるであろうことが、当社株の投資論点であろうかと思います。
引用元:なちゅの市川綜合研究所
業績は案件(の大小)次第となるため、予想は立てづらく、安定性からは程遠いと指摘されています。
業績。案件次第ということになりましょう。で、売上乱高下、利益も乱高下で見通しという意味では凄く立てづらい様に見えます。営業利益は毎年でているようだしかかる固定費は少なさそうでそういう意味では利益は出るんだろうけどスクリーニングには引っかかったけど安定性からは程遠い真逆のタイプとなりそう。
引用元:大河の一滴