ゲオホールディングス(ゲオHD)は、ビデオ、CD、DVD、ゲームソフト、本等のレンタル、リサイクル、販売。直営店軸に展開。
株主優待はレンタル商品半額とリユース割引券です。2018年9月末以降より長期優遇が追加されます。小売業ながら2018年3月時点でPERは10倍程度と割安感があります。
ゲオHDの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
レンタル事業からリユース事業への転換
レンタル事業の低迷
ゲオといえばレンタルDVD店が思い浮かびますが、昨今のネット動画配信サービスの隆盛により、レンタル事業は低迷しています。
レンタルの未来は暗い・・・と想定している個人投資家がほとんどだと思われます。
いやーここは勝手に以下のように想像していました。
・レンタルビデオは、ネット配信の影響で市場縮小で減益
・リユース市場は、メルカリ隆盛の影響で減益
同業のトレジャーファクトリー(3093)を6月にアップしていますが、同社は減益でしたので。
最近はスマホやタブレットでの動画視聴も増えて、レンタルの未来は…と思っていたけど、リユースやオンラインなど他の事業にも手を伸ばしているならまあなんとかなる、のかな。
ゲオとしては、レンタル事業の減収減益を想定しながらも、経費削減のために無人レジの導入を進めるなどの対処策を講じています。
レンタルDVD事業は利益率が高いため、そうそう赤字になる事業ではなく、市場のシュリンクを受け止めながらも、キャッシュを絞り出していくという段階にあります。
リユース事業が牽引
ゲオの利益成長はリユース事業に移っています。
特に2008年に子会社化したフォーユー(現セカンドストリート)が展開するリユースアパレル店が好調であり、レンタル事業の利益を超えていくのも時間の問題です。
リユース事業についてもメルカリなどのネットサイトの影響を懸念する声があがっています。
レンタル業の他にもリユースショップとしても大手ですが、昨日のブログに書いたトレジャー・ファクトリー同様、メルカリのせいでリユース業は売り上げが落ちてるんじゃないかと思います。
しかしながら、現状としてはリユース事業は絶好調となっており、業績を牽引しています。
最近はリユース事業が絶好調で業績を牽引しています。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
リユース店をアメリカに展開するなど、まだまだ拡大の余地があると評価されています。
同社はリユース店をアメリカに展開することが報じられていまして(ロサンゼルスに店舗をオープンするそうです)、それを見たときに、これは思ったよりも拡大の余地があるのかなと感心してしまいましたね。
スイッチ特需
2017年3月に発売されたニンテンドースイッチは、ゲオの2018年3月期に特需をもたらしています。
新品については売上高を押し上げる効果、中古については利益を押し上げる効果があります。
ニンテンドースイッチ特需がいつまで続くんでしょうか。
上方修正と特損
2018年5月2日、決算発表を前にして上方修正と特損を発表しました。
売上~経常利益までは上方修正しながらも、固定資産の減損損失により、純利益は下方着地となりました。
レンタル事業の縮小と、リユース事業の拡大が続く中で、このように売上~経常利益は好調ながら、特損によって最終利益が悪化する傾向は今後も続きそうです。
株主優待はレンタル商品半額とリユース割引券
株主優待は100株以上でレンタル商品半額とリユース割引券です。
2018年2月23日に優待制度の変更が発表され、2018年9月末分より変更があります。
2018年3月末分までは選択可
従来は3月末、9月末ともに、以下の2つから選択できました。
- レンタル商品半額(有効期間半年)
- リユース割引券 2,000円分
2018年9月末分以降は選択不可
- 9月分 レンタル商品半額(有効期間1年)
- 3月分 リユース割引券 2,000円分
また、レンタル商品半額(有効期間1年)については1年以上の継続保有が条件となりました。
ちなみに、初回の2018年9月末については、2018年3月末から継続保有でOKです(実質半年保有)。
レンタル半額
個人投資家にはレンタル半額の優待が非常に人気があります。
レンタルコミックで利用されている方。
レンタルコミックだと場所はとらないしたくさん借りると1冊100円以下で最新刊も1ヶ月遅れくらいで読める。
レンタル半額の魅力として使用金額の上限なしを上げています。(2018年2月に発表された優待変更で、一応、上限は100万円となりました)
レンタルなんてしない!という方はリユースを選ぶという選択肢もありますが、レンタルを利用する方、レンタルを利用してみたい方にはものすごくお得な優待となります。
なぜなら使用金額に上限がないから!
株主優待とメンバーカードを提示する必要があるため、レンタル半額の優待を転売するといったことはできません。
今回はレンタルビデオ店で使用することにしたんですが、そのためには、株主と同一のメンバーカードを提示する必要があります。
総合評価
ゲオ=レンタル事業のイメージが強く、それは衰退産業と思われているでしょう。しかしながら、リユース事業が急成長しており、レンタル事業からリユース事業への転換期に差し掛かっています。
2018年3月時点でPER12.3倍/PBR2.4倍ですが、通期予想を3Qの時点で超えながら上方修正されておらず、上方修正されればPERは10倍以下になると考えられます。
→(2018年5月)売上~経常利益は上方修正されたものの、固定資産の特損を計上し、純利益は下方修正となりました。
業績転換により、特損による最終利益の悪化という見た目の悪さが続く一方で、利益率向上とキャッシュフロー改善が進むものと思われますが、株価はどちらを織り込んで動いていくかに注目したいです。
割安かつ優待に力があると評価されています。
ゲオHDは指標的にもまずまず割安ですし、優待内容にも力がありますし、PF中位としては実に良い力のある銘柄であると考えています。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌