GMOペイメントゲートウェイは、消費者向けEC(電子商取引)業者に決済処理サービス提供。GMO子会社。『後払い』を強化。
株主優待はありません。
高成長・高PERの典型的なグロース株です。
GMOペイメントゲートウェイの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
GMOグループで1番の成長株
事業内容
GMOペイメントゲートウェイは、GMOインターネットグループにおいて、インターネットインフラ事業の決済分野を担う会社です。
ECサイト向けの総合決済システム「PGマルチペイメントサービス」を提供しています。
クレジットカード決済、コンビニ決済、口座振替、LINE Payなど、様々な決済手段を一括導入することができます。
これを導入することによってECサイトは、決済手段の多様化による売上アップ、契約を1本化することによる入出金管理の簡単化・効率化、情報漏えい等のリスクの回避というメリットがあります。
ZOZOTOWNの後払い(ツケ払い)サービス
2016年11月からZOZOTOWNと提携し、ツケ払いサービスを行っています。
ZOZOTOWNでの買い物において、クレジットカードを持っていない人たちに対してツケ払い(2ヶ月後までにコンビニや銀行振込で支払い)をすることができます。
この与信リスクについてはZOZOTOWN(スタートトゥデイ)ではなく、GMOペイメントゲートウェイがとっており、その代りにクレジットカード同等の手数料を取っているそうです。
スタートトゥデイの決算説明会で以下の説明があったと紹介されています。
「ツケ払いの利用率はまだ開示できない。ツケ払いの与信リスクはGMO-PGがとっており、スタートトゥデイにはリスクはない。GMO-PGに対する手数料はクレジットカードのように決済金額に料率をかかけるかたち。トータルではクレジットカード決済と同じぐらいのコストがかかっている。」
引用元:投資は自己責任で
ツケ払いの開始以降、GMOの業績は堅実に伸びており、非常においしいビジネスとなっている模様です。
売上高は四半期毎に堅実に伸びています。また、17年に入り大きく躍進しているのが分かります。
IRにもGMO後払いの提供が売上高増加に繋がっていると記載しています。
「ツケ払い」開始以降はさらに前年対比で伸びており、堅調に効果が表れています。
引用元:コンビニ後払い徹底比較ガイド
ZOZOTOWN自体も売上が伸びているためさらに期待できると評価されています。その一方で、人気株で株価は高いため既に織り込まれている可能性も指摘されています。
それに+してZOZOTOWN自体も延びてますのでさらに期待できますね。ただ、株価はもともと人気株ですので既に織り込まれているかましれません(^_^;)
引用元:Kabu Berry
個人情報流出
2017年3月、カード情報など約72万件が漏洩した可能性があることが発表されました。
原因は、Webアプリケーションフレームワークの「Apache Struts2」の脆弱性を突かれたことにあります。
どれほどセキュリティを万全にしても、ハッカーの攻撃を防ぐのは非常に難しく、GMOペイメントゲートウェイの落ち度はあまり無いと指摘されています。
今回の個人情報流出の疑いに関して、GMOーPGの落ち度はあまり無いと考えています。
どれほどセキュリティを万全にしても、ハッカーの攻撃を完全に防ぐのは非常に難しいです。
引用元:ゆ~ていの気まぐれ投資ブログ
これを受けて株価はストップ安まで売り込まれました。
しかしながら、後から振り返ればそれは単なる押し目でしかなく、すぐに株価は反転し、2倍高まで成長しています。
個人情報流出後は、対応に追われ、役員報酬も削減するなど、相浦社長をして「本当に苦しい1年だった」と言わしめることとなりました。
しかし、この苦しい時期を乗り越えたことで、より強力な組織に変わったと評価する声もあります。
前期は個人情報流出があって本当に苦しい1年だったと苦々しく語る相浦社長の姿や声がとても印象的だった。そしてこの苦しい時期を乗り越えたことによってGMOペイメントゲートウェイはより強力な組織に変わったと確信した。
引用元:Hiroki Capital Works 投資を通じて社会に貢献します
情報漏えいがあったとはいえ、過去最高益を叩き出しながらも、役員・従業員の賞与を削ってまで約束(=業績予想)を守る姿勢に尊敬と恐怖を感じたとコメントされています。
過去最高益にも関わらず役員や従業員の賞与を削ってまで約束を絶対に守るという相浦社長の姿勢は尊敬と同時に恐怖すら感じた。彼は絶対に約束守るマンだということを再認識した決算説明会であった。
引用元:Hiroki Capital Works 投資を通じて社会に貢献します
財務は安定的
実質無借金経営となっており、2017年9月期において自己資本比率25%となっています。
自己資本比率が低いのは、決済代行を行っているため、BSに前渡金・未収入金/預り金・未払金が多いためと思われます。
キャッシュも豊富で、営業CFは毎期プラスと安定して稼いでおり、財務は安定的です。
中期経営計画
GMOペイメントゲートウェイは具体的な中期経営計画を発表していません。
ただし、営業利益25%成長の継続をコミットメントとしており、凄まじい成長を見込んでいます。

GMOペイメントゲートウェイWEBサイトより抜粋
https://corp.gmo-pg.com/ir/policy/plans/
2017年には営業利益50億円を達成しましたが、このコミットメントを前提に計算すると、
- 2021年:100億円超
- 2025年:250億円超
- 2031年:1,000億円超
となる見込みで、公式WEBサイトの記述とも符合します。
総合評価
業績の伸びが凄まじく、今後も高い成長が期待されています。何か突発的な出来事があっても押し目にしかならない可能性が高いです。
2018年6月時点でPER110倍/PBR21.2倍となっており、市場評価も非常に高いです。
基本的には押し目買いで良いと思われますが、PER100倍超に手を出すのは怖いという個人投資家も多そうです。
10年間に渡って年率20%以上の成長を続けている素晴らしい成長株であると評価されています。ただし、PER100倍超の高さを正当化するのは難しいとも指摘されています。
自分は日本市場でも最も投資対象として魅力を持っているSSランクの企業だと思います。
ただ一点高いことを除いては。
引用元:大河の一滴