GMOインターネットは、レンタルサーバー等中小企業向けネットサービス展開、ネット証券再参入。仮想通貨事業育成。
株主優待は年2回(6月12月)で自社グループサービス関連です。
GMOインターネットの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
ネットインフラを核にコングロマリットを形成
事業内容
GMOインターネットは、インターネットインフラ事業を主力に、インターネット広告・メディア事業、インターネット金融事業、そして仮想通貨事業を行っています。
インターネットインフラ事業
ドメイン取得サービスで国内シェア88%、レンタルサーバーサービスで国内シェア56%を占めており、インターネットインフラ業界においては圧倒的な存在感があります。
その他、EC支援サービス、セキュリティ(SSL)サービス、決済サービスを手掛けています。
GMOインターネットの核となっている事業領域であり、安定的に売上利益を伸ばしています。
インターネットのサービスを通して世の中に貢献している。インターネットのインフラを支えている。といった感じでしょうか。特にドメイン事業においては唯一無二の存在です。
引用元:サラリーマンの500万円投資生活
インターネット広告・メディア事業
アドネットワークサービスやリワード広告配信サービス等のネット広告を手掛けています。
また、JUGEMやyaplog!といったブログサービス、QAサービス、ポイントサービス等のメディア事業も行っています。
インターネット金融事業
GMOクリック証券でFX等を手掛けています。
FXの年間取引高は6年連続世界No.1ですが、取引高・シェアは減少してきています。
また、決済分野では三井住友銀行とSMBCGMOペイメントを2016年2月に営業開始しており、銀行分野ではあおぞら銀行とGMOあおぞらネット銀行を2018年7月に開業予定です。
グループ会社
GMOインターネットは上場9社を中心としてグループ106社で事業展開しています。
2017年12月時点では、東証1部に3社、ジャスダックに3社、マザーズに3社が上場しており、それぞれの持分比率は以下のようになっています。

GMOインターネット2017年12月期通気決算説明会資料より抜粋
インターネットインフラ事業は、決済分野のGMOペイメントゲートウェイや、インフラ分野のGMOクラウド、GMOペパボ等が担っています。
インターネット広告・メディア事業は、広告のGMOアドパートナーズや、メディアのGMOペパボ等が担っています。
インターネット金融事業は、GMOフィナンシャルHD等が担っています。
特に大きいのは決済分野を担当するGMOペイメントゲートウェイです。GMOインターネットの時価総額が1,940億円にも関わらず、GMOペイメントゲートウェイの持分相当額だけで1,667億円となっています。
これはGMOインターネットがネット業界のコングロマリットとなっており、ディスカウントされてしまっているとも考えられています。
GMOインターネットはコングロマリット型の企業だと指摘されています。
GMOインターネットは,いろんな事業を展開しているコングロマリット型の企業です.
引用元:hassのまったり投資譚
インターネットインフラ屋が主な事業ですが、色々手広く子供上場もたくさんとコメントされています。やり口には悪評が尽きないとも指摘されています。
一応インターネットインフラ屋となりそうだけど、事業は色々手広く子供上場もたくさん。わりと総合的。で、やり口にはいろいろ悪評が尽きない感。総帥の熊谷さんはとても立派な人に見えるけどそのあたりどうなんでしょうとよく思います。
引用元:大河の一滴
GMOインターネットを(または別会社として)純粋持株会社に移行すればコングロマリットディスカウントは解消されるため、将来的にはそうする可能性があるとも熊谷社長は株主総会でコメントされています。
純粋持株会社に移行すればコングロマリットディスカウントは解消される。コミットするわけでないが個人的に、いつになるかわからないが将来的に、市場の評価が修正されないのであれば、可能性として思っている。
引用元:るめーるのバリュー株投資
仮想通貨事業への参入
GMOインターネットは、2017年より仮想通貨事業へ参入しています。
GMOコインという子会社で仮想通貨取引所を開設し、仮想通貨FXおよび仮想通貨の売買を行えるサービスを提供しています。
また、それよりも注目されているのが、2018年に参入した仮想通貨マイニングです。
自社で専用の半導体を製造したり、消費電力コストの安い北欧にマイニングセンターを置いたりする独自の戦略をとっています。
株主総会でも仮想通貨事業が話題となったようで、熊谷社長は以下のように回答したとまとめられています。
- 仮想通貨のコミュニティに参画して,業界全体を発展させていきたい
- 仮想通貨は金(ゴールド)なのか通貨なのかはわからないが,金だというのは確実だと考えている.
- 仮想通貨は金だと考えているため,マイニング(採掘)とエクスチェンジ(交換)の2つに注力する
- マイニングでは,他社から機器を購入するのではなく,自社で半導体を製造し,他社との差別化を行っている
引用元:hassのまったり投資譚
仮想通貨マイニング事業への参入は賛成だとコメントしており、クラウド事業者であるGMOグループの特徴を活かし、規模の経済を発揮して色々な業界がWin-Winの関係になると評価されています。
- クラウド事業者がGPUを利用し、余剰なサーバリソースを用いてマイニング事業を行い、雑収入を得て業績を伸ばす
- サーバをよく使うのでハードウェアを調達し、ハードウェア事業者(インフラ)が潤う
- GPUを大量に調達し、GPU製造業者が潤う
- マイニングを始める事業者が増え、仮想通貨業界が賑わう
財務は安定的
証券業を営むGMOクリックの影響が大きく、財務面は判断が難しいです。
2017年12月時点では、自己資本比率6%となっていますが、GMOクリックの影響が大きいと指摘されています。
財務は自己資本比率が低いね。これは保有80%超で証券業であるGMOクリックの影響が大きそう。GMOの総資産5900億に対しクリックで4800億だったりもありとGMOの総資産のだいたいはクリックだと思っておけばいいかと。
引用元:大河の一滴
これは、金融議場によって顧客からの預かり証券がBSに乗ってしまうためと説明されています。
Q11「自己資本比率が6%台と低いのが心配である。」
→金融事業を持っているため、顧客からの預かり証券がBSの右上に乗ってしまうので業態上低くなる。金融事業を除いたBSは違う見え方になる。
引用元:るめーるのバリュー株投資
上記の要因で自己資本比率が6%になっているとはいえ、キャッシュ1,230億円を抱えており、借入金は1,350億円と多くはないため、財務は安定的だと思われます。
株主優待は自社グループサービス関連
株主優待は年2回(6月12月)で、100株で一律、以下の自社グループサービス関連がもらえます。
- くまポン割引ギフト券 2,000円相当
- 自社株式買付手数料優待
- 売買手数料優待 上限5,000円
- 自社グループサービス利用料優待 上限5,000円
くまポン割引ギフト券
くまポンとは、一時期流行ったグルーポンのようなサイトで、様々なクーポン(共同購入)や普通の通販が利用できます。
GMOインターネットの優待以外で使っている人はいるんだろうか?とも指摘されています。
優待をもらうまでくまポンを知らなかったが、使ってみたら気に入ったと評価されています。
株を購入するまで、GMOは使っていなかったので、くまポンって何?と
思いましたが、「くまポン」は共同購入サイトで、割引価格で、とても安く買えて、
気に入りました。早速、クーポンを利用してショッピングしました。
引用元:大好き! 株主優待
1回の購入で1枚(500円)しか利用できないのが使いづらいとしながらも、小物を購入するので毎回使い切っているとコメントされています。
くまポンギフト券については,1度の注文に1枚しか利用できないため利用しづらいのは否めません.しかし,たまーに通販でケーブル類や小物で必要になるものが,あるので毎回使い切っています.商品の品質は率直に言うと安かろう悪かろうです.
引用元:hassのまったり投資譚
自社株式買付手数料優待
GMOクリック証券で、GMOインターネットを買い付ける際の手数料がキャッシュバックされます。
売買手数料優待
GMOクリック証券の売買手数料のキャッシュバックがメインだとしており、かなりお得と評価されています。
メインは、GMOクリック証券の売買手数料のキャッシュバックですね。
100株以上で、5,000円までの手数料がキャッシュバックされます。
年間だと、10,000円分になるので、かなりお得かなと思います。
引用元:ふみこの優待プラスα日記
自社グループサービス利用料優待
GMOグループのサービス利用料を最大5,000円までキャッシュバックできます。
例えば、お名前.comのドメイン料金やレンタルサーバー料金、インターネット接続とくとくBBの料金等に利用可能です。
お名前.comのドメイン料に使い、ブログ費用を節約できるとコメントされています。
どうしてGMOインターネットの株を買おうと思ったかと言いますと、
株主優待の自社グループに「お名前.com」があったからです。
実は、ブログのドメイン名に「お名前.com」↓ を利用していて、その利用料に
使おうと思いました。つまりブログ費用の節約です
引用元:大好き! 株主優待
総合評価
ネットインフラを核に様々な事業を展開して安定成長してきました。
2018年6月時点でPER不明/PBR7.39倍となっています。2018年12月期予想が出ていないため予想PERが算出されていません。2018年12月期の四季報予想で計算するとPER31.6倍です。
高成長を織り込んで株価は高値水準にあります。今後は、収益的にも話題的にも仮想通貨事業が注目されます。
PER20倍超はこれまでの平均的な水準としていますが、何か黒い噂が出てPERが下に行く警戒感は持っておいた方が良いと指摘されています。
PERで高い方だけど、まあ平均的といえる所。このあたりも大きな黒い噂が出ればPERが下に行くかもしれないみたいな警戒は持っておいてもいいかも。成長はしているので悩ましいところだね。
引用元:大河の一滴
株価は適正水準にあるが、調整で大きく下がったら、買ってみても面白いとコメントされています。
現在の株価水準としては,ほぼほぼ適正水準だと思います.今回の調整局面で大きく下がったら,買ってみても面白いかもしれません.
引用元:hassのまったり投資譚