ゴールドクレスト(8871)

ゴールドクレストは、 少人数効率経営のマンション開発・分譲会社。都心軸にタワーマンションを展開。好財務体質。

株主優待はクオカードです。

ゴールドクレストの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。

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経営力の高さが魅力の不動産銘柄

少人数効率経営

ゴールドクレストは四季報の紹介において、少人数効率経営と記載されています。

実際には、どのくらいの少人数なのか比較してみたいと思います。

2017年9月時点で、ゴールドクレストの連結従業員数は185人となっています。

時価総額の近い不動産銘柄と比較してみます。

  • プレサンスコーポレーション:415人(+124%)
  • 平和不動産        :224人(+21%)
  • ユニゾホールディングス  :316人(+71%)

単純な比較はできないのかもしれませんが、時価総額の近い同業他社は、21%~124%も従業員が多いことが分かります。

よって確かにゴールドクレストは少人数効率経営ができていると言えそうです。

このことはつまり、ゴールドクレストには、「従業員の人件費を抑えられる」または「従業員の給料を他社より高く設定することでモチベーションを上げられる」という強みがあることが分かります。

好財務

リーマンショック時には売上・利益を激減させましたが、最終黒字を確保しました。

その後も黒字を続け、キャッシュを積み上げることで、不動産銘柄の中では好財務といえる水準にあります。

2017年の自己資本比率は58%に達しています。

3期連続で年率30%成長予定

ゴールドクレストは、2016年3月期から大きく業績を向上させており、2018年3月期では3期連続で年率30%成長を見込んでいます。

不動産市況が活況であることに加えて、準備してきたマンション群が着々と竣工・引渡しを迎えていることで好調な状態となっています。

かねてからの注力物件である矢向壱番館(421戸)にくわえ、昨年6月竣工の木場
(237戸)が寄与したほか、中目黒の山手通り沿いの事務所ビルを販売用不動産として売却したため、営業利益段階から数字が押し上がりました。

引用元:なちゅの市川綜合研究所

ザ・クレストタワー熱海

2018年3月期の1Q決算は、売上高221億円(前年度比+342%)、営業利益85億円(同+754%)という超好決算となりました。

これは、高収益物件であるザ・クレストタワー熱海が竣工・引渡しとなったためです。

安い価格で買い叩いた物件が、現在では希少性を持っており高値で売り抜けられた背景があるようです。

そもそもこの物件はジョイント・コーポレーションが2007年に事業着手したものの、同社が会社更生法の適用を受けて、基礎杭を打ち込んだ状態で工事が止まってシコっていましたが、その後当社が買い取って10年の歳月を経て完成した物件です。
工事仕掛中だったため買い手がつかず、当社が買い叩けたという理由もあると思いますが、現在熱海では建築の「高さ制限」があるため、こうしたタワー物件はもう建たないという希少性があります。

引用元:なちゅの市川綜合研究所

したがって、2018年3月期は予定通りの決算に落ち着くことがほぼ見込める状態であり、来期・来来期に向けた販売に注力できるため、数年単位ではマンション市況に左右されにくい業績の伸びが期待できると評価されています。

当社は中長期計画を開示していませんが、今期は数字が見えた以上、来期以降に向け矢向弐番館(309戸)、矢向参番館(261戸)等の販売活動に注力出来る状況になっています。そのため、約6,000戸分以上はあるとされる、低簿価の取得済用地の存在を踏まえると、来~再来期位まではマンション市況に左右されにくい業績の安定的な伸びが期待されます。

引用元:なちゅの市川綜合研究所

株主優待はクオカード

株主優待は1,000円相当のクオカードです。

100株以上の保有が条件です。

総合評価

好財務であり、数年は業績も鉄板であると考えられるため、PBR1倍割れの状態(2017年9月現在で0.8)は割安感があります。

一方で、ザ・クレストタワー熱海に続くような高収益物件がないため、業績のピークアウトとなるのではないかという不安もあります。SMBC日興証券は上記の理由からレーティング格下げを行っています。

相反する2つの検討に対して、現実的な着地はどのあたりになるのかを検討する必要がありますが、不動産という業種柄、個人投資家からは伺いにくい銘柄であると思います。

そのため、個人投資家の分析はほとんど見つからない銘柄であり、興味の範疇外となっている印象です。

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