ハピネス・アンド・ディは、宝飾、時計、バッグ、雑貨などギフト品販売。北海道から沖縄までSC軸に全国展開。PBに注力。
株主優待はオリジナル商品または優待券等です。
ハピネス・アンド・ディの概要と個人投資家ブログの意見をご紹介します。
目次
イオンSCを中心に出店する海外ブランド品販売
事業内容
ハピネス・アンド・ディは、海外ブランド品のバッグ、時計、アクセサリーや、キッチン・インテリア用品、香水・コスメ等のギフト品を販売しています。
店舗展開
イオンモールを中心としてショッピングセンターへの出店しており、2017年10月時点で合計71店舗を展開しています。

2017年8月期 決算説明会資料より抜粋
地域的な内訳としては、
- 北海道地区:4店舗
- 東北地区 :7店舗
- 関東地区 :21店舗
- 中部地区 :11店舗
- 近畿地区 :8店舗
- 中国・四国地区:9店舗
- 九州・沖縄地区:11店舗
と全国各地に満遍なく展開しています。
出店場所的な内訳としては、
- イオン系列のショッピングセンター内:62店舗
- その他ショッピングセンター内 :8店舗
- 路面店 :1店舗
となっており、イオン系列のSC内が87%を占めています。
スクラップ・アンド・ビルド
2014年8月期以降3期連続で減益に陥っており、2016年8月期については最終赤字に転落しています。
赤字の要因として、高価格帯商品が売れなくなったこと、不振店舗の減損処理、韓国からの事業撤退の3点があげられています。
赤字の原因
①高価格帯の商品の売れ行きが良くなかった
②不振店舗の減損処理
③韓国の子会社の事業撤退に伴う費用
引用元:独法職員の株主優待日記
そのため、不採算店舗の閉鎖や減損処理、既存店の改装や移転を行い、スクラップ・アンド・ビルドによる業績改善を図っています。
業績改善へ向けて積極的に動き出している印象を受けるとコメントされています。
2016年期は、
不振店の閉鎖などを行い、3店舗を減損処理。
2017年期も上期に2店舗、下期に1店舗を閉鎖など、
業績改善へ向けて積極的に動き出している印象を受けます。
引用元:投資ブログやってますけど何か?
その結果、2017年8月期には一転大幅な増収増益に転じています。
業績は改善傾向であるものの、利益率も低いので油断できないとコメントされています。
店舗の整理や利益率の高い商品の強化などの企業努力もあって直近の業績は改善傾向ですが、まだまだ利益率も低いですし油断は出来ないですね…。
引用元:バネ男の株のアレ。
プライベートブランド
円安による海外ブランド品の仕入れ価格上昇と、それによる粗利益率の低下に苦しんでおり、「ハッピーキャンドル」というオリジナルブランド商品を企画開発・販売しています。

2017年8月期 決算説明会資料より抜粋
ジュエリーを中心として販売額も伸びており、業績改善に貢献しています。
一方で、非常に出来が悪く、お店の雰囲気や統一感を著しく損なっているとも指摘されています。
「ハッピーキャンドル」というPB商品を前面に押し出して売り場を作っているのですが、率直に言ってこのPBが「お前、ブランド商売を舐めてんのか。?」と一目見て感じるぐらいには非常に出来が悪く、お店の雰囲気や統一感を著しく損なっています。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
財務はイマイチ
2017年8月期においては、キャッシュ29億円に対して借入金は47億円となっており、自己資本比率は21%です。
借入金が大きく、自己資本比率も低いため、財務はイマイチな状態が続いています。
一方で、流動比率が200%以上であり財務はけっこう良いという評価されています。
財務はけっこう良いです。流動比率は200%以上。現預金+売掛金で流動負債とほぼ同額。有利子負債はそこそこありますね。
引用元:バネ男の株のアレ。
中期経営計画
ハピネス・アンド・ディは、2019年8月期を最終年度とする3ヵ年の中期経営計画を発表しています。
2019年8月期において、売上高208億円(年率+6%成長)、営業利益5.5億円(年率+54%成長)を目標値としています。
基準値となる2016年8月期は業績が落ち込んでいたため、営業利益が高成長に見えますが、2013年8月期には営業利益6億円を達成しており、ここまでは至らないまでも業績V字回復を狙う内容となります。
初年度となる2017年8月期においては、売上191億円、営業利益5.3億円をいきなり達成しています。2年目となる2018年8月期は中計目標の1年前倒し達成が期待されています。
株主優待はオリジナル商品または優待券等
株主優待は保有株式数に応じて、オリジナル商品または優待券がもらえます。
- 100株以上
- オリジナル商品 3,000円相当
- または優待券 2,000円相当×1枚
- 200株以上
- オリジナル商品 6,000円相当
- または優待券 2,000円相当×2枚
- 400株以上
- オリジナル商品 10,000円相当
- または優待券 2,000円相当×3枚
また、あわせて株主優待割引券(10%割引)ももらえます。
- 100株以上 2枚
- 200株以上 3枚
- 400株以上 4枚
3,000円相当のオリジナル商品で、ネックレスを選択し、紹介されています。
うーん、値段相応なショボい作りのネックレスでした。
総合評価
イオンSCを中心に出店して海外ブランド品等の小売販売を行っています。
2018年8月時点でPER8.70倍/PBR1.18倍となっています。業績V字回復となったものの、ここから先の成長は見込めないという評価であるようです。
株価は2017年に2倍以上に高騰したものの、2017年12月を天井に下落トレンド入りしています。指標的には割高感もなく、時価総額30億円以下の小型株であるため、なにかきっかけがあれば株価も高騰しそうですが、カタリスト不明な状態です。
イオンの巨大ショッピングモール内の風変わりなスパイス的な存在とコメントしており、現時点ではダメダメながら潜在ポテンシャルは高いと評価されています。
「後、もう少しのブレークスルーがあればなあ。。。」と思いながら、潜在ポテンシャルの高い、そして現時点では相変わらずダメダメなハピネス・アンド・ディをホールドしながら観察を続けています。
引用元:みきまるの優待バリュー株日誌
業績改善により、好業績優待銘柄としてピックアップされています。業績・財務は良いものの、CFはダメ(改善傾向)と評価されています。
好業績優待銘柄としてピックアップ。指標的にはやや割安~フェア。直近の業績は好調、財務はよし。CFはダメ(改善傾向)と言った感じです。優待配当ありなのでホールドはしやすいか。
引用元:バネ男の株のアレ。
低評価であり、売却候補としています。
株価(755円):★★☆☆☆ 随分下がってしまいました。
配当金(1.99%):★★★☆☆ 普通です
優待内容:★☆☆☆☆ いまいちです。総合得点(15点満点):6点